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ポストBABYMETAL? Broken By The Screamと969がアルバムを同日リリース

Twitterを見ていて、激ロックのアカウントがツイートしている"Broken By The Scream"というグループ名を見るたびに、かつて好きだった(過去形なのは解散しているからで、別に現在好きではないということではありません)BLESSED BY A BROKEN HEARTと空目して引っ掛かっていました。

「メタル系スクリーミング・アイドル」だそうで…。あえて「メタル」とは断言せず「系」と逃げを打っている(という言い方は穏当ではないかもしれませんが)個人的には少々いけすかないわけですが(笑)、やはりBABYMETALの成功によって「アイドルがメタルをやる」ことの市場性みたいなものが認識された、ということなんですかね。柳の下のドジョウとも言いますが。

もっとも、私はアイドルグループにはあまり詳しくないので、BABYMETALとは無関係にこういう流れがあるのかもしれません。AmazonやYouTubeで検索してみると、他にもスクリームやラウドなサウンドをフィーチャーしたアイドルらしきものがぼちぼち上がってきたので。

当初はこのブログで取り上げるつもりはなかったのですが、同じタイミングで「完全生歌×全身全霊パフォーマンスで魅了する4人組ラウドロック・アイドル969」なるツイートも目にし、両者とも今週8月22日にファースト・アルバムをリリースするということだったので、そのシンクロニシティ(乃木坂46の曲とは関係ありません)を尊重してどちらもとりあえず1曲ちゃんとYouTubeで視聴してみることにしました。



ブラスト・ビートに乗せたエクストリーム・メタル・サウンドに乗せたブラック・メタル声&デス・メタル声のスクリームと乃木坂や欅坂みたいなサビが交錯する曲。こういうカオスなコントラストに驚かないのはやはりBABYMETALがメタルとポップの垣根を完全に破壊して「何でもあり」にしてしまったせいでしょう。

スタジオ音源を聴く限りバックの演奏も達者なものだし、ギター・ソロもちゃんとある。ブラック・メタル声はともかくデス・メタル風のグロウルは、これ、歌ってるのこの子じゃないですよね? もしこの太いグロウルを女の子が出しているなら大したものですが。

そしてもうひとつのグループ、969(クロックと読むようです)。



デスっぽいスクリームもラップも中途半端極まりないですが(失礼)、「完全生歌」が売りのようなので、このくらいの方がリアリティがあると言えばあります。当てぶりの上手い歌と、生の上手くない歌のどちらに価値を見出すかは個人の価値観によって異なると思いますが。

ヴァースまでは「カッコいい風」で来るのにサビになると突然アイドル・ソングになるあたりは上記のBroken By The Screamに通じるものを感じます。まあ、ラウドロック「アイドル」としてプロモーションされているので、サビくらいはアイドルしないといけないのだと思いますが。ましてやMV曲では。

なんだかあまりポジティブな文章になっていなくて、ファンの方から「推す気がないなら書くんじゃねえ!」と言われてしまいそうですが、どちらも楽曲自体は結構よくできていると思いますし、然るべき層に届けばそれなりにファンを獲得できる気はします。

一方で、現状のままだとBABYMETALみたいな「確変」が起こる感じはしないというのも正直な所。

BABYMETALはネタをやり切っている感じがあって、好き嫌いや「メタルか否か」みたいな小さな議論とは関係なく、純粋に「面白そうだから観てみたい」という好奇心が湧きましたが、この子たちは「マジ」な感じなので半端な気持ちで観に行ってはいけないような気がするというか(笑)。

良い曲、良いパフォーマンス、それだけでは売れないこの厳しい業界で、果たして彼女たちの名前を今後どのくらい目にすることになるのか、Twitterのタイムラインを眺めていきたいと思います。

しかしアレですね、ARCH ENEMYでアンジェラが出てきた時には「女性なのにデス声なんてすげえ!」と驚嘆したのに、それから20年も経つとアイドルでさえスクリームするわけですから、そういう意味では世の中は変わりましたね。

まあこの子たちはきっとARCH ENEMYにアンジェラが加入した頃にはまだ生まれてなかったりするんでしょうから(歳は知りませんが)、私とは感覚が全然違うのでしょうけど。

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コメント

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No title

日本語、英語wikipediaにカワイイメタルの項目が作られてるんですよ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Kawaii_metal
BABY METALが成功したからかなのか分からないですが、しっかりとジャンルとして根付く空気?なのか?
マーケティング工作が功を労したのか分からないですけど、保守的な空気がなくなって市場が潤えば次世代の若手メタルニューヒーローが誕生してメタラーもといメタルヘッドも望ましい結果になるんじゃないでしょうか。
メタルヒーローの後釜がいない点にについてはギーザー・バトラーやメタリカも心配してたようですし。
メタルというジャンル、存在感はあるし、サブジャンルやある程度の市場規模とバンドも多いはずなんですけど、イメージが何故か「マニアック」という
レッテルをファンが頑なに守りたい?守ってるような感じがするんですよね…そこが魅力なのかもしれませんが…不思議です(笑)

No title

いつも楽しく記事読んでます。(通りすがりと名乗ってますが)
昨日のYoutubeのおすすめが"Michael Festの Desert Song"だったハロヲタです。
この娘達って元々Buono!好きだったのが流れ流れてこんなところに来てしまった(失礼)のかなぁなんて勘ぐってしまいました。

>人さん

カワイイメタルをジャンル化する動きがあるんですね。

英語版と日本語版を見比べると、若干カテゴライズされるアーティストに差がありそうで、日本人のいう嬢メタルというのは欧米ではBABYMETALと同じ括りのようですね。

現代のメタルというのは非リアなはみ出し者の駆け込み寺、プライドの拠り所的なニュアンスがあり、その音楽的な魅力もかなり狭い所でスタイルが確立しているので、なかなか無条件に新しいものを受け入れる土壌はありませんね。

大衆的な方向に開いていくことを良しとしない姿勢が90年代以降のメタルの特徴だったりもするので、「カワイイメタル」自体に人気が上がったとしても、それがメタルの一部であることを認めない人は多そうです。


>通りすがりのHello!好きさん

いつも読んでいただいているのであれば、通りすがりなどと寂しいことを言わずに愛読者と言っていただいた方が嬉しいですね(笑)。

Buono!についてはももちと呼ばれていた子がいたアイドルグループという以上の知識がないので、おっしゃっているのが音楽的な意味なのかイメージ的な意味なのかわかりかねますが、たぶんメタルよりアイドルが好きでアイドルになった子たちなんじゃないかという気がしますね。

No title

今年の2月にI Promised OneとUnveil Razeを観た時にゲストでbroken~の方を観たのですが、多分ショートヘアの子かな?しっかりとグロウル決めてて感心した記憶があります。ただちっちゃいライブハウスの為か演奏は垂れ流しで踊ってるだけなのは正直残念でしたね。
Baby Metalは激ウマなバックバンドと背後の大人の本気の遊び心が好きなんですけど、この子達はちょっと違うかなってのが正直なところです。とはいえメタルの入り口が広がるならアリなんですかね?

>おいしいものさん

BABYMETALだって最初はカラオケバックでしたから、彼女らも売れたらバックをテクニシャンで固めるのではないでしょうか。上手い人はたくさんいますからね。

ただまあ、遊び心はなさそうなので、そういう意味でちょっと立ち位置が違いそうですね。