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Trans-Siberian Orchestraが最新ツアーでSAVATAGEの"Chance"を演奏

SAVATAGEのプロデューサーであったポール・オニールがSAVATAGEのメンバーと共にサイド・プロジェクトとして始めたTrans-Siberian Orchestraは、今やアメリカで最もツアーの集客ができるアーティストTOP10のひとつに数えられる人気プロジェクトです。

新作のリリースとは関係なく毎年行われる全米ツアーは、東海岸組と西海岸組の二手に分かれ、それぞれ昼と夜の1日2回公演が行なわれているにもかかわらず、どの公演も1万人以上のオーディエンスを集めており、海外では(日本でも時折)このバンドのライブを観に行くことを目的とした海外旅行ツアーも組まれている、と言えばその人気ぶりがご理解いただけるでしょうか。

アルバム・セールスの面でも、これまでにリリースした6枚のアルバムのうち4枚がプラチナム(うち2枚はマルチ・プラチナム)を記録、ここ2作のアルバムは全米TOP10にランクインと、HR/HM系アーティストとしてはアメリカでトップクラスの実績を誇っています。

このプロジェクトが大成功したためにSAVATAGEは実質的に活動停止状態になってしまったわけですが、このプロジェクトが誕生するきっかけとなった、SAVATAGEの「DEAD WINTER DEAD」アルバムに収録された「Christmas Eve / Sarajevo 12/24」(ちなみにこの曲はデジタルで通算1300万以上のダウンロードを記録しているとか)をはじめ、SAVATAGEの楽曲もしばしばツアーで演奏されています。

そして、今回のツアーでは「HANDFUL OF RAIN収録の名曲「Chance」が演奏されているそうです。

というか私が知らなかっただけで、2011年のツアーでも演奏されていたようですが、私はこの曲が1994年のベスト・チューン第3位に選出したくらい大好きなので、読者需要のあるなしにかかわらずこのブログで取り上げたくなりました。

そもそもこの曲は第2次世界大戦時、ナチスの虐殺から逃れようとしたユダヤ人にビザを交付することで数千人の命を救った、当時の駐リトアニア日本大使杉原千畝をテーマにした楽曲ということで、我々日本人にはゆかりのある曲であり、その杉原千畝の葛藤を表現する楽曲後半の輪唱パートはHR/HM史上に残すべきドラマティックさを持っています。

オーディエンス撮影ながら、かなりクオリティの高い映像がYouTubeにアップされていたので、この楽曲が好きな人はもちろん、ドラマティックな音楽を愛する人にはぜひご覧いただきたいと思います。



上記の動画をアップした方は、他に同公演の映像をアップした人の映像を編集してのマルチカメラ映像もアップしています。よほどのTrans-Siberian Orchestraマニアなんでしょうね。音質は上記のものに劣りますが、こちらも一見の価値ありです。



上記ザック・スティーヴンスが歌っているのは「西海岸組」ですが、「東海岸組」の映像もアップされています。



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コメント

非公開コメント

いつも貴重な情報ありがとうございます。
本国と一番温度差のあるバンドかもしれないですね。熱心なファンがついている感じはクリスマスのグレートフル・デッドみたいな感じなんでしょうか?
Savatageを聴く度に思うのは、なんで、もっと歌えるVoを入れなかったのかということ。高い音楽性を暑苦しいVoが、つぶしてしまった気がしてなりません。
そして94年のベスト10曲、いまでも全部歌えます(鼻歌ですが・・)。いま思うと、いい意味でポップだったんですね、

自分は「Chance」の歌詞の内容をadoreさんのSavatageのレビューで知りました。解説ではこの曲に関して特に触れられてはいなかったので(確認したら当然ですがクリス・オリヴァに関する事が大半でした)、杉原千畝の事を歌った曲だと知ると感慨深いものがありました。

でも一番好きなのは「Edge Of Thones」ですね(笑)。彼らの中では聴きやすい部類の作品ですし。

ザック・スティーヴンスは声質/歌唱力ともにこのバンドの音楽性にはこれ以上ないVoだと思っているので、不満な人もいるんですね。意外でした。ジョン・オリヴァの声は好き嫌いが分かれるのは、なんとなくわかりますけど(笑)。

YTさん、言葉足らずですいません。
ザックのことではないです。私の好きなガターやストリーツで歌っていたオリヴァさんのことです。曲やストーリー作り、多分、音楽監督的なこともしていたと思うのですが、なぜ、自分のVoで納得しちゃったのか、普遍的な声の人が歌った方が多くの人に届いたと思うんですよね。
もっと評価されていいバンドだったと思うので今も残念に思っています。
ちなみにアルバム単位だとストーリーも含めデッド・ウィンターが一番好きです。

大介山さん

いえいえこちらこそ失礼しました。
ジョン・オリヴァの声嫌いじゃないですけど、5作目以降のバンドの音楽性だとあまり合っていないと自分も感じます。スラッシュメタルとかだったら割とハマるかなとは思いますが。

「Dead Winter Dead」も作品のテーマ含めて聞き応えあって自分も好きです。

>大介山さん

このエントリーを「貴重な情報」と言ってくださる方が1人でもいたことが嬉しいです(笑)。

GRATEFUL DEADのように「信者」が付いているというよりは、クラシックやミュージカルのファンのような非ロック/メタル・ファンまで裾野の広いオーディエンスを呼べているみたいですね。

そしてコンサートのライティングやパイロなどの演出の派手さも魅力のようです。

私の94年のベストはHELLOWEEN、ROYAL HUNT、ROBBY VALENTINE、BOSTONなどポップなものが多いですからね。でも、IN FLAMESも鼻歌ですか?(笑)

>YTさん

杉原千畝のことを知っている人があの輪唱パートを聴くとグッと来ますね。残念ながらネイティブの人のようにダイレクトには響いて来ないのですが…(苦笑)。

「EDGE OF THRONES」は彼らのカタログの中で一番「普通のメロディック・メタル」と呼べる作風ですから、同作が一番好きというのは理解できますね。

ザック・スティーヴンスはそれまでの楽曲のイメージも崩さず、さらに歌心と力強さを持って歌える逸材でしたね。