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SEASON OF GHOSTS / A LEAP OF FAITH

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元BLOOD STAIN CHILDのヴォーカリストだった(というよりはアルバム『EPSILON』で歌っていた、くらいの表現の方がしっくり来るが…)ギリシャ人女性シンガー、ソフィアが帰国後新たに結成したギリシャ/イタリア人混成バンドのセカンド・アルバム。

2015年のデビュー・アルバム『THE HUMAN PARADOX』で体現していたエレクトロな要素の強いヴォーカル・オリエンテッドなメタル・サウンドを継承しつつ、より「バンド感」が強まっている印象。

女性ヴォーカルをフィーチュアしたエレクトロなメタル・サウンド、と聞くとAMARANTHEあたりをイメージする人もいるかもしれないが、あれほどダンサブルな要素や、実験的なニュアンスはなく、エレクトロなサウンドはイマドキ「風」を演出する味付けとして装飾程度に使われており、アンサンブルの中心となっているのはあくまでソフィアの歌声。

ソフィアのヴォーカルは声域や技量が特別凄いというわけでもないが、非常に聴きやすい、耳触りのいい歌声で、バックのサウンドがさほどヘヴィでないこともあり、メタル・ファンでなくても楽しめそうな音。

ギターの主張が強くない一方で、ベースが妙にうねうね動いて存在感を放っている辺りは、何となく日本のV系バンドに通じるものを感じなくもない。

当然彼女が在籍していた頃のBLOOD STAIN CHILDに通じる雰囲気もあり(もちろん基本がメロディック・デス・メタルであるブラステに比べると格段にソフトだが)、そういう意味では、あの時期のブラステを愛していた私のような人間の期待にある程度応える音楽性である。

前作『THE HUMAN PARADOX』はイントロを除く実質的オープニング・チューンの"Genesis -The Phoenix Syndrome"のインパクトが強く、その後ややおとなしくなっていって竜頭蛇尾な印象だったが、本作も聴き始めは「おお、これはなかなか良いぞ」と思わせて、その後は今一つ盛り上がりに欠け(個々の曲がつまらないわけではない)、全体的にはややおとなしい印象。

まあ、ソフィアの歌声自体あまりパワフルではないので、あまりアグレッシブなサウンドに傾くわけにもいかないのでしょうが。

全体的な印象としては最近のWITHIN TEMPTATIONをちょっとスケールダウンさせた感じという所だが、これはこれで欧州メタル・ファンとしてはなかなか美味しいサウンドで、聴いて損したとは思いませんでした。

ジャケットのソフィアはちょっと詐欺気味というか、盛り過ぎだと思いますが(笑)。【83点】





せっかく日本語バージョンも作ってくれてるのに日本盤も出ず、再生回数も寂しい限り(公開から1ヶ月強経った2018年12月30日現在で760回でした)なので、日本のみんなは観てあげましょう(日本語なのはサビだけですが…)。


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コメント

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No title

ああ、ビデオ撮影担当がヴィジュアル系バンドの元彩冷えるのインテツ氏ですね。
写真家をやってたと聞いたがビデオ撮影もするのか…
日本愛と繋がりは変わらずあるようですね。

>人さん

お詳しいですね(笑)。

まあ彼女がわざわざ来日してBLOOD STAIN CHILDで活動したのも、半分以上日本での人脈作りが目的だったと思いますし、その時作ったコネは生きているんだと思います。

No title

実は1st持ってます。

ユニオンで流れていてEDMメタルっぽいアレンジが気に入ったので、元BSCのソフィアのバンドだと知らずに、半ばジャケ買いに近い形で購入、後にそうだ分かってちょっと驚きました。

MV見た感じ前作よりギターの音が聞こえていると思います。

彼女はプリンセスジブリでも結構いい仕事をしていたので、今作も気が向いたら購入してみます。

>Ario✠cH さん

たしかに前作よりはギターが前に出ていますね。

それが良いことか悪いことかは、このバンドにどんな音を期待しているかによると思いますが…。

AmazonではCDが買えないほどプレス枚数は少なそうなので、気が向いたらお早めに(笑)。