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TRICK OR TREAT "RE-ANIMATED" (2018) アルバム・レビュー

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最近はサブスクリプションでアルバム全体を吟味してからCDを買うかどうか決めることができるようになったし、そもそも他人に薦めたい、あるいは物申したいと思うようなアルバムしかレビューしないようになったので、買って聴いてもレビューしないアルバムが多く、本作もリリース当初はレビューをスルーしたアルバムでした。

しかし、前回のエントリーでSKELETOONのアルバムをレビューして、本作についてちょっと語りたくなったので、リリースから半年以上経っていますが今更取り上げてみます。

本作はイタリアの「ハッピー・メタル」バンド、TRICK OR TREATによる、アニメのテーマ・ソング・カヴァー集という企画盤。

収録曲は以下の通り。

01. Voltron (Intro)
ボルトロン(イントロ)

02. Batman (feat. ロベルト・ティランティ - LABYRINTH )
バットマン(イタリア版 テーマ曲)

03. Cinque Samurai (feat. マルコ・バジーレ – DGM)
鎧伝サムライトルーパー (イタリア版 テーマ曲)

04. What's My Destiny Dragonball (feat. ジョルジオ・ヴァンニ)
ドラゴンボール (イタリア版 テーマ曲)

05. Jeeg Robot D'Acciaio (feat. ジャコモ・ヴォーリ from RHAPSODY OF FIRE)
鋼鉄ジーグのうた (イタリア版 テーマ曲)

06. Jem (feat. サラ・スクワラドーニ - ANCIENT BARDS )
ジェム (イタリア版 テーマ曲)

07. Pokémon (feat. マルコ・パストリーノ - TEMPERANCE)
ポケモン (イタリア版 テーマ曲)

08. David Gnomo amico mio (feat. ダムナゴラス- ELVENKING)
森の妖精ノーム (イタリア版 テーマ曲)

09. Prince Valiant (feat. Potowotominimak- NANOWAR OF STEEL)
プリンス・ヴァリアント(イタリア版 テーマ曲)

10. Il Mistero Della Pietra Azzurra (feat. キアラ・トリカリーコ - TEODASIA)
ふしぎの海のナディア (イタリア版 テーマ曲)

11. Daitarn 3 (feat. ミケーレ・ルッピ - SECRET SPHERE)
無敵鋼人ダイターン3 (イタリア版 テーマ曲)

12. Beyblade Metal Masters (feat. Danny Metal ※YouTuber)
メタルファイト ベイブレード (イタリア版 テーマ曲)

13. .Devilman (feat. スティーヴァ・デスレス - DEATHLESS LEGACY)
デビルマン (イタリア版 テーマ曲)

14. Robin Hood (feat. トミー・フーラー - SKELETOON)
ロビンフッドの大冒険 (イタリア版 テーマ曲)

15. Ken Il Guerriero (feat. ファビオ・デッシ - ARTHEMIS)
北斗の拳 (イタリア版 テーマ曲)

16. Diabolik
ディアボリック (イタリア制作アニメのテーマ曲)

17. King Arthur And The Knights Of Justice
キング・アーサー・アンド・ザ・ナイツ・オブ・ジャスティス

18. Let It Go (feat. エイドリアン・コーワン - SEVEN SPIRES, LIGHT & SHADE)
レット・イット・ゴー 『アナと雪の女王』テーマ曲

19. Pegasus Fantasy (feat. 百合 from Rakshasa )
ペガサス幻想 『聖闘士星矢』テーマ曲

20. Get Wild
ゲット・ワイルド 『シティ・ハンター』テーマ曲  *日本盤ボーナス・トラック

『ドラゴンボール』の人気は文字通りワールドワイドだし、『聖闘士星矢』や『北斗の拳』がイタリアで人気があるという話は、かつて同じく「ペガサス幻想」をカヴァーしたHIGHLORDや、「愛をとりもどせ」をカヴァーしたDGMのメンバーが語っていたので驚くには値しないが、『鎧伝サムライトルーパー』や『ふしぎの海のナディア』みたいな私の世代にドンズバの作品まで取り上げるとは…と感激して本作を購入したわけです。

問題は、大抵の曲がイタリアオリジナルのテーマ曲で、私にはなじみがなかったこと(苦笑)。
思わず「ブルーウォーター」じゃないんかーい、と一人で突っ込んでしまいました。

『ポケモン』や『ベイブレード』は世代じゃないし、欧米のアニメ作品も含まれているので、さっぱり知らない曲も多い。
どれも「いかにもアニメソング」なわかりやすい曲ではあり、つまらなくはないのだが…。

ポイントはイタリアン・メタル・ファン限定で(笑)豪華と感じられるゲスト・シンガー陣で、オリジナルのヴォーカリストが実力者であるにもかかわらずゲスト・シンガーだらけ、という状態に、先述した通りSKELETOONの新作と同じ臭いを感じたわけです。

イタリアのメタル・シーンというのは日本同様、かなりマニアックでアンダーグラウンドな、それだけに閉じたコミュニティが出来上がっているようなので、割とみんな顔見知りだったりするみたいです(このバンドのヴォーカリストであるアレッサンドロ・コンティと、ARTHEMISのVoであるファビオ・デッシに至っては「お隣さん」らしい)。

だから、こうしたゲスト参加は、ある種互助会的というか、お互いの持っているファン層を共有することで、セールスの最大化を狙うようなニュアンスのものなのかもしれません。

そしてミケーレ・ルッピの歌声は、アニソンを歌うには「キレイすぎる」という印象を受けました(笑)。




そしてTRICK OR TREATの新作は"THE LEGEND OF THE XII SAINTS"、「12人の聖闘士の伝説」という、『聖闘士星矢』のゴールド・セイントをモチーフにした作品になるらしく、これはいよいよアニメタルになろうとしているのかもしれません(苦笑)。

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コメント

非公開コメント

Trick or TreatってYoutubeとかにカバー曲とか有るしアニメ絡みっぽい新作出すんだ?みたいに思った記憶しか無かったです。
レビューありがとうございます。

日本盤で出てるアルバムでありながら日本アニメの曲をイタリア語版のカバーというのが普通じゃないですね。
日本に向けてのファンサービス用アルバムじゃないって事ですかね。
言葉の問題もあるかもしれませんけど。

ペガサス幻想は大人気ですね。エドゥ・ファラスキが歌ってたり、Derdianもペガサス幻想をLeo Figaroに歌ってもらってカバーしてますね。

この記事を読んでイタリアといえばアンダーグラウンドシンフォニー!と思って検索したらまだアクティブなうえに、ジャコモ・ヴォリやジョニー・リンドクヴィストやファビオ・リオーネをゲスト参加してるようなアルバム(それぞれ別のバンドのアルバムです)を発売していたりとイタリアンメタルコミュニティの一端をこちらでも垣間見ました。

Takk sa
実のところエイドリアン コーワンちゃんがかわいいからCD購入しました 笑 サラちゃんもかわいいけど好みではありません。
天狗櫻から応援している百合ちゃんも参加なので買いました。Albionでは祥ちゃん推しになってしまいましたがお百合はいい声をしていますよね。あとイタリアのメタルシーンと嬢メタルも同じだなと思いましたので今のアルディアスのライブレポを期待してしております。

>takkさん

約半数が日本のアニメの曲ではありますが、それは単純に彼らが通ってきたアニメの比率がそれくらいであった(恐らく少なくとも20年くらい前においてはイタリアで放送されていたアニメの比率がそんなものだったということなのではないかと)、ということでしかなく、殊更に日本に向けたアピールではなさそうですね。

現在の日本における彼らの人気、そして日本のマーケット状況を考えたら日本人に向けてアピールする意味もないでしょうし…(苦笑)。

『聖闘士星矢』はギリシャ・ローマ文化の伝統を受け継ぐラテン文化圏(南欧や南米)ではかなり人気があったようなので、「ペガサス幻想」の人気が高いんでしょうね。メタルとの親和性も高いですし。

『Frontiers』と『Scarlet』がだいぶ成長しているので陰に隠れてしまってますが、『Underground Symphony』、まだ存在していたんですね。

意外とイタリアのメタル・コミュニティは小規模なりに強固なのかもしれませんね。

>takk sa mycketさん

嬢メタルに限らず、イタリアのメタル・シーンと日本のメタル・シーンの現状は結構似ているような気がします。

そこそこ実力のあるバンドはいれども、国際的に評価されているバンドは数えるほどで、国内での人気もマニアのみで、ヒット・チャートに入ってくるようなバンドはほとんどいない、という意味で…。

ALDIOUS、フェス的なイベントで2回ほど観てはいるものの、単独公演まで観に行こうというモチベーションは持てていないので、またイベント等で観る機会があったらレポ的な文章を書く機会もあるかもしれません。

日本のメタルシーンとイタリアのメタルシーンが似ていると先に仰られたのはadoreさんでありまして私はadoreさんのネタをパクって嬢メタルが云々と言いましたことをここに正式に謝罪を致します。賠償はしませんが謝罪をします。すみませんでしたm(_ _)m

確かに私もadoreさん推しのピンクのトキちゅんぱちゃんが妊娠結婚活動停止でアルディアスのライブを観に行くモチベーションが下がりましたが、サポートにディスクオリアの成美ちゃんが参加なので美人で演奏クオリティが上がりましたし、前任ボーカルは脱退し今のサポートボーカルが前任より歌えるリンちゃんとシンティアのかわゆいサキちゃんになりましたので、
adoreさんの前2回ご覧になられたイベントライブの印象よりか今のライブはクサメタル多めで歌唱力も少しマシになっています。
強要はいけませんよね(^_^;)すみません 笑
いつかの次回のアルディアスのレポ的な文章を楽しみにしてしております! 以上アルディアス情報でした!

>takk sa mycketさん

当ブログの過去の記事までちゃんとお目通しいただいているようで恐縮です。

そして熱量のあるALDIOUSの現状情報ありがとうございました。
いつかご期待応えられる日が来るといいのですが。

ペガサス幻想懐かしいですね。小学校低学年の頃、カセットテープをヘロヘロになるまで聴いていました。
ブラジルでは、聖闘士星矢が流行する前後でアニメを取り巻く環境が変わったという意味で、“星矢前”、“星矢後”という言葉を使うそうですね。

新作は、黄金聖闘士一人一人のテーマソング集みたいな感じでしょうか。YouTubeで聴いた感じでは、普通にカッコイイ曲ばかりなので楽しみですね。黄金聖闘士の技の名前がタイトルみたいですが、デスマスクの積尸気冥界波は“Underworld Wave”になるんですね(笑)

Trick or TreatはEvokenさんのイベントで数回来日してくれてますが、今後はどうなるでしょうか。

>名無しのメタラーさん

「ペガサス幻想」はメタル・バンドが手掛けたアニソンの中で最も有名かつ、アニソンらしさとメタルらしさが絶妙に調和した名曲と言えるんじゃないですかね。

ブラジルでも『聖闘士星矢』はそんなに人気だったんですか。かの地でも有名だとは聞いていましたがそこまでとは。

黄金聖闘士のイメージソング集っぽい新作はおっしゃる通り公開されている曲はどれもなかなかカッコよくて私も期待しています。

EVPさんが呼ばなくなると、来日のハードルはグッと上がりそうですが…。