DEF LEPPARD / WHITESNAKE来日公演 @日本武道館

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5月くらいに発表されたときから「オッ、こりゃ豪華なカップリングだね」と興味を持っていたのだが、いかんせんチケット代が単純にダブルだし、両バンドとも好きだが格別の思い入れがあるというほどでもないので、チケットの購入には二の足を踏んでいた。

ましてや平日。これまで仕事で何度チケットを無駄にしたことか…と思うとなかなか購入に踏み切れないものもある。

しかし、先週末LOUD PARK 08でMOTLEY CRUEの好演を目の当たりにし、やっぱ80年代の大物は侮れないな、とあらためて思い知らされ、今日であれば仕事もなんとか切り上げられそうだったので、公演2日前にチケット購入。

そんなギリギリにチケット購入したので、当然席は微妙で2階席の4列目。しかもステージのほぼ真横。
A席でこんなクソ席だとすると、B席というのはいったいどんな場所なのか…。

席に到着後2分で会場暗転。今日も仕事でギリギリでした。
会場はほぼ満員だ。年齢層は当然高く、会場のノリとしてもヘッドバンギングもメロイック・サインもなく、手拍子中心の和やかな大人のノリ。

金曜ということで休みを取った人が結構多かったのか、あるいは女性が多かったからか、スーツ着用率は思ったほど高くなく2~3割といったところで、意外と目に付かなかった。メタルTシャツはそれ以下でしたが。

場内で「なんでレブ・ビーチがいるの?」とか「ヴィヴィアン・キャンベルっていつの間にDEF LEPPARDに入ってたの?」なんてすっとぼけた会話がチラホラ聞こえ、「HR/HM現役」ではない人も多く来場していた模様。

音が悪かったのは武道館の仕様+席の問題ということで。
以下、各バンドの感想です。

◆WHITESNAKE

新譜のオープニングナンバー「Best Years」でスタート。
新譜で(個人的に)最もつまらない曲なので、あまりテンション上がらず。会場も「そこそこ」の盛り上がり。

しかし2曲目の「Fool For Your Loving」で一気にボルテージが上がる。

ライヴにおけるデヴィッド・カヴァデールのVoに関してはあまりいい話を聞いたことがなかったので期待していなかったが、思ったよりは声が出ていた。

ただ大好きな名バラード「Is This Love」を聴いたときに、歌唱自体にはやはりだいぶ疑問符が…。
とはいえ、なかなかバンドのメンバーによるコーラスの完成度が高くて、カヴァデールの衰えを上手にフォローしていたと思う。

噂のマイクスタンドアクションを観れたのは感慨深かったが、還暦も近い「おじいさん」がマイクスタンドをティムポに見立てて腰振ってる姿は冷静に見るとやや痛々しいものがある(苦笑)。

ダグ・アルドリッチは相変わらず印象の薄いフレージングだったが、トーンはまずまず。ルックスも主役を食わない程度にカッコいいので、こういう中心人物の明確なバンドには向いているかもしれない。

レブ・ビーチも良かったけど、やっぱちょっと「引いて」プレイしている感じがしたな。

ユーライア・ダフィ(B)は普通に上手いものの、ギター隊にそれなりに華があるので埋もれがち。
クリス・フレイジャー(Dr)は重めのタメが効いたショットの持ち主だが、フィルインがつまらない気がする。

全体のセットリストは以下の通り。

01. Best Years
02. Fool For Your Loving
03. Can You Hear The Wind Blows
04. Love Ain't No Stranger
05. Lay Down Your Love
06. The Deeper The Love
07. Is This Love
08. Guitar Solo / Snake Dance
09. A Fool In Love
10. Ain't Gonna Cry No More
11. Ain't No Love In The Heart Of The City
12. Give Me All Your Love
13. Here I Go Again
14. Still Of The Night

ちょっと全体的に選曲が地味で、日本人向けという感じはしなかった。
「歌ってくれ!」とカヴァデールが客先に水を向けても、歌声は小さく、カバさんはちょっとガッカリしていたのではないか。

正直途中、08~11のあたりで中だるみして眠くなってしまった。
僕がこのバンドで一番好きな曲である「Children Of The Night」はやるはずがないとしても、もうちょっとキャッチーな曲を選べたのではないか…という気がします。

せめて「Don't Break My Heart Again」と「Bad Boys」があればだいぶ違ったと思うのだが…。
新譜からは「All For Love」をやるべきだった。

アンコールはなしで、ダブルヘッドライナーと謳いつつやっぱり前座な感じ。
デヴィッド・カヴァデールはキャリアでいったら先輩なんですけどねぇ…。


◆DEF LEPPARD

「Rocket」で本格的にショウがスタート。サビでの客席の合唱の大きさに、やはりWHITESNAKEよりファンが多いんだなぁということを感じさせられる。

続く2曲目は「Animal」、という「HYSTERIA」な流れにグッと来る。体験したくてもできなかったバブル80S'の空気を感じさせてくれる名曲だ。

3曲目は新作からの「C'mon C'mon」。新曲で明らかに盛り下がったWHITESNAKEと違い、曲のキャッチーさもあってかかなり盛り上がっている。

4曲目「Foolin'」では、最近の彼らにはない哀愁に胸キュン…と1曲1曲書いているとキリがないので、特に印象に残った曲についてだけ書いていきます。以下セットリスト。

01. Sparkle Lounge Intro
02. Rocket
03. Animal
04. C'mon C'mon
05. Foolin'
06. Make Love Like A Man
07. Go!
08. Love Bites
09. Mirror,Mirror
10. Bringin' On The Heartbreak
11. Switch 625
12. Hysteria
13. Armageddon It
14. Photograph
15. Pour Some Sugar On Me
16. Rock Of Ages

(アンコール)
17. Bad Actress
18. Let's Get Rocked

「Love Bites」については、ジョーのVoはフラット気味だったが、エンディングでのヴィヴィアン・キャンベルのギター・ソロがかなり素晴らしかった。フィル・コリンもなかなかいいギターを弾いていたが、特にトーンの面ではヴィヴィアンの方がいい音を出していた感じ。

WHITESNAKEとちがってあまり演奏があれこれ言われるバンドじゃないけど、ここのツイン・ギターは何気にかなりいい。まあ、ヴィヴィアンは元WHITESNAKEですが。

「Bringin' On The Heartbreak」では合唱で盛り上がり、「Photograph」では「これぞポップなハード・ロックのお手本だなぁ」と感激。

アンコールでプレイされた「Bad Actress」は、個人的には新譜の中でそれほど印象が強くなかったが、このライヴでゴキゲンなノリノリR&Rチューンであることを思い知らされた。

ジョー・エリオットは結構D.C.クーパーばりのこっ恥ずかしいポーズ(というか、D.C.クーパーがジョーの影響を受けているのかも)をキメまくっていたのだが、あくまで自然体に見えるのがキャリアの勝利か。観客とのコミュニケーションも手慣れたもので、これぞフロントマンの鑑。歌はそこそこでしたが(笑)。

リック・アレンの片腕ドラミングも、真横から観てたので「なるほど、脚をこう使っているんだ~」というのがよく見えて興味深かったし、リック・サヴェージ(B)も意外なほど存在感があるというか、ステージ上での立ち居振る舞いが単純にカッコよかった。

とにかくキャッチーでいい曲の連続、しかもパフォーマンスが素晴らしかったので大満足。
WHITESNAKEで感じた眠気がすっかり吹き飛ぶ充実したライヴでした。

武道館からの帰り道で耳に入ってくる声も「楽しかった」「良かった」と好意的な感想ばかり。
事前の期待は50%50%でしたが、終わってみると個人的にはLEPSの圧勝でした。
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