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MAGNUS KARLSSON’S FREEFALL "WE ARE THE NIGHT" アルバム・レビュー

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LAST TRIBE解散後、『Frontiers Music』が送り出す数多くのプロジェクトに関わり、PRIMAL FEARのレコーディング・メンバーとしても活動するスウェーデンの才人、マグナス・カールソン(G, B, Key, Vo)のソロ・プロジェクト第3弾。

このプロジェクトでは毎回複数のゲスト・シンガーを招いてアルバムを制作しているが、本作のトラックリストと参加ヴォーカリストは以下の通り(ボーナス・トラックを除く)。

01. Hold Your Fire (ディノ・ジェルシック:ANIMAL DRIVE, DIRTY SHIRLEY)
02. Kingdom Falls (レナン・ゾンタ:ELECTRIC MOB)
03. We Are The Night (マグナス・カールソン)
04. Queen Of Fire (ノーラ・ロウヒモ:BATTLE BEAST)
05. Dreams And Scars (レナン・ゾンタ:ELECTRIC MOB)
06. All The Way To The Stars (マイク・アンダーソン:元CLOUDSCAPE, TUNGSTEN)
07. One By One (ロニー・ロメロ:LORDS OF BLACK, THE FERRYMEN)
08. Under The Black Star (ディノ・ジェルシック:ANIMAL DRIVE, DIRTY SHIRLEY)
09. Temples And Towers (トニー・マーティン:元BLACK SABBATH)
10. Don’t Walk Away(マグナス・カールソン)
11. On My Way Back To Earth (Instrumental)
12. Far From Over(トニー・マーティン:元BLACK SABBATH)

過去2作に比べると、この手のメロディックなメタル・サウンドを好む人が多いであろう80年代、90年代メタル・ファンの認知がある人が少ないので、日本での注目を集めにくいような気はするが、有名バンドのキャリアがあるヴォーカリストが少ないからといって、本作の音楽的クオリティが低いことを意味するものではない。

むしろ、ディノ・ジェルシックやレナン・ゾンタ、そして(いささかそのリリース頻度に食傷気味とはいえ)ロニー・ロメロといった人たちはここ数年に登場したメタル系ヴォーカリストの中でも最も優秀な部類のシンガーたちで、その実力は80年代、90年代の往年の名シンガーたちにおさおさ劣るものではなく、むしろ単純に歌唱力だけで言えば優越しているかもしれない。

そういう意味で、ザ・プロフェッショナルなソングライターであるマグナス・カールソンが書く曲を歌わせることで、才能のある若手のシンガーにとって一種のショウケースとなっているアルバムとも言える。

もっとも、このプロジェクトのアルバムが売れているという話は残念ながら聞いたことがないのでショウケースとしての意味は薄く、どちらかというとレーベルの功労者であるマグナスに『Frontiers Music』が優秀なヴォーカリストを優先的に提供している、ということなのかもしれないが。

そういう意味だと、#4 “Queen Of Fire”というエモーショナルなバラードで存在感を発揮しているノーラ・ロウヒモだけは『Frontiers Music』との所縁がないようだが、もしかすると現在制作中だという彼女のソロ・アルバムは『Frontiers Music』からリリースされるということなのでしょうか?(本作のレビューと関係ないですね)

いずれにせよ、本作も本人の名前を冠したソロ・プロジェクトだけあって、マグナス・カールソン節が遺憾なく発揮された、超ハイクオリティなメロディック・メタル作に仕上がっている。

4分台からせいぜい5分台とコンパクトにまとまっているにもかかわらず壮大なロマンを感じさせる、優れたメロディが満載の楽曲でアルバム全編が埋め尽くされており、欧州型メロディック・メタルを好む人であればきっと満足できることだろう。

ここまで隙がなく、非の打ち所がない作品を作れる人はメタル・シーン広しといえどもそれほど多くないと思うのですが、支持が割と狭いマニアに限られているように感じられるのは、やはり人は完璧なものより少しくらい欠点があるものに愛着を持つということなのかもしれません(苦笑)。ちょっと品が良すぎるのかなあ…。【87点】








インスト曲にまでMVが作られてるってかなり珍しいような気がします。

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