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8月2日はヘア・メタル記念日?

HMVのメタル担当者のTwitterアカウントによると、本日8月2日、それも1986年の8月2日はPOISONのデビュー・アルバム"LOOK WHAT THE CAT DRAGGED IN"(邦題『ポイズン・ダメージ』)と、CINDERELLAのデビュー・アルバム"NIGHT SONGS"がリリースされた日なのだそうです。

日本ではPOISONは先行して7月21日に発売され、逆にCINDERELLAは10月21日になってから日本デビューしたようですが。

「ヘア・メタル」という言葉は「髪型ばかりに気を使っている見た目だけのメタル」という侮蔑的なニュアンスを含んだ言葉なので、ファンが使うべき単語ではないのですが、まあそういう一面があったことは否めないですし、80年代の一時期のメタルの傾向をわかりやすく表現している便利なワードではあるので、なんだかんだで使ってしまったりします。

そしてそんな「ヘア・メタル」という言葉を最も象徴的に体現しているアルバムは? と訊かれると、個人的にはこの2枚なんですよね。

もちろん「ヘア・メタル」というワードはBON JOVIやMOTLEY CRUE、DEF LEPPARDなど、もっとビッグなバンドも含めて80年代中期から後期のHR/HMバンドを包括しているので、彼らを代表格とするのは異論も多いと思うのですが、この2作についてはそのイメージのエッセンスが濃縮還元されているいうか。

とにかくこのMVがもう、たまらないですよね。今のバンドが同じカッコをして同じような音楽をやっても、この「時代に乗ってる感」とでもいう勢いや輝きは、決して醸し出せないと思います。

完全に若い女の子をターゲットにした作りになっているという意味でも、現在ではありえないですね(苦笑)。


この「真面目に演奏する気ありませ~ん」というカル~い雰囲気が最高ですね(笑)。当時は随分と頭の堅い人たちに叩かれたようですが、今となっては3周くらい回ってむしろアリでしょう。


CINDERELLAの場合は、レコード会社にヘア・メタルを「やらされていた」みたいですが。


「ヘヴィ・メタル」という音楽は1980年ごろに誕生し、その時点では無骨でむさくるしい音楽・ルックスだったはずなのですが、わずか5、6年でここまでチャラくなるのですから、世の中の移り変わりって早いですよね。40代になると5、6年前なんて「ついこないだ」みたいな感覚になってくるのですが(苦笑)。

1986年の8月にはかのBON JOVIの大ヒット・アルバム"SLIPPERY WHEN WET"(邦題『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』)もリリースされていますし、当時この手のメインストリーム志向のHR/HMが好きだった人にとってこの年は最高に「アツい夏」だったのではないでしょうか。

当時まだ小学生だった私はBON JOVIはおろか邦楽すらテレビでよく観るものしか知りませんでしたが、1986年というと日本はバブル景気に突入していく時期で、今の少子高齢化が嘘のように子供はわんさかいて、世の中に勢いと熱気と明るさがあり、未来に夢を感じられた、とても幸福な時期だったという印象があります(もちろん、実態や裏側は必ずしもそうではなかったということは今は理解していますが、子供にはそう感じられていた、ということです)。

そんな時代の空気を感じさせてくれて、ノスタルジーというか、「過去への憧れ・羨望」みたいな感情を呼び起こしてくれるヘア・メタル・サウンドですが、よく考えると当時アメリカはそんなに景気が良くなかったんですよね。なんでこんなに享楽的なサウンドが受けていたんでしょうか。

※あわせて読みたい(外部サイト)
「歴代最高のヘア・メタル・アルバム TOP50」を米ローリングストーン誌が発表 - amass

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コメント

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ヘアメタルと言われると、やはりtalk dirty to meですね。スウェーデンの伯爵様がかなり蔑視していたイメージですが、享楽的で、ある種退廃的なあの空気は今の息苦しさを考えると羨望を感じます。
私もリアルタイムでは知りませんが、あんな楽しい時代がもう一度来ないかなと思ってしまうのは歳を取ったからでしょうか。

No title

こんにちは。まさしくリアルタイムで聴いていいました。シンデレラのキーファーのしゃがれ声がまた良かったですね。このヘアメタルの前にはLAメタルなる時期が来てヘアメタルと呼ばれと世の中は盛り上がってましたがその時も今と同じで一部の愛好者で一般にはやはりマイケルやマドンナ等が売れていましたね。

>結城真之介さん

"Talk Dirty To Me"の明るい軽さ、イイですよね。ホント、こういう時代って自分が生きてるうちにはもう二度と来ないのかな、と思うとちょっとエモい気持ちになりますね。

スウェーデンの伯爵様は、彼らに限らず色んなものを蔑視しているので、そこはあまり気にしなくていいんじゃないでしょうか(笑)。

>しんさん

リアルタイム経験者とは羨ましい。

とはいえやっぱり洋楽でみんなが知っているのはマイケルにマドンナがせいぜい、だったんでしょうね。

せいぜいBON JOVIがなんとか一般レベルの知名度という感じでしょうか。

それでも今に比べればメタルに限らず洋楽自体の人気があったと思いますが…。

そんな日があったんですね!

当時は、売れる音楽がハードロックでしたからね。
今みたいに、え〜メタル!?なものはなく、メタルが売れてるではなく、売れる音楽がメタルだった。
とてもバブリーで最高な時代でした。
ポイズンもシンデレラも最高!!

>グラハムボネ太郎さん

そんな日があったんですね、と言われると私が勝手に思っただけなのでなんだか申し訳ない気持ちになりますが、POISONとCINDERELLAが同時にデビューした日、なんてちょっと特別な気がしませんか?(笑)

バブリーで最高な時代、体験してみたかったです…。

No title

8/2という夏ど真ん中な日付もヘアメタル記念日にはふさわしいと思います(笑)

自分は平成生まれなのでバブル期の記憶はなく、物心ついて最初に触れたニュースが阪神大震災や地下鉄サリン事件くらいなもんですから、ヘアメタルの時代の享楽的な空気感は本当に幻想ですね。

私も80年代へのあこがれは強いですね。もし「これからの人生、ひとつの年代の音楽しか聴いてはいけない」と言われたとしたら、間違いなく80年代の音楽を選びます(笑)

でもきっと自分が考えている80年代というのは、映画や音楽によって過剰に美化された「実際にはなかった80年代のイメージ」なんでしょうね…。今のヴェイパーウェイヴとかシティポップ・リバイバルに傾倒する若い世代もそういった羨望の眼差しで80年代を見ているのだと思います。

>Mark.Nさん

90年代に物心ついた日本人って、明るいニュース、明るい時代の記憶がないんじゃないかって気がしちゃいます。

私もポップ・ミュージックが一番輝いていたのは80年代だと思っているので、選ぶならそこですね。

なんだかんだで青春リアルタイムだった90年代の音楽にも思い入れはあるのですが。

私が愛しているのも「実際にはなかった80年代のイメージ」なのですが、それだけに実は角松敏生みたいなシティポップも大好きだったりします(笑)。