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ブリティッシュHR/HMの伝説的プロデューサー、マーティン・バーチが死去

DEEP PURPLE、RAINBOW、WHITESNAKE、IRON MAIDENなど、およそ「ブリティッシュHR/HM」と聞いて思い浮かべるようなバンドの名盤の大半を手掛けていると言っても過言ではないプロデューサー、マーティン・バーチ氏が去る8月9日、死去したことがデイヴィッド・カヴァデール(WHITESNAKE)のTwitterで伝えられました。71歳でした。

マーティン・バーチというと、1969年にジェフ・ベックやFLEETWOOD MACのエンジニア・ワークでキャリアを始め(最初から仕事に恵まれてますね…)、DEEP PURPLEの70年代の黄金時代と呼べる時期の諸作をエンジニア/プロデューサーとして手掛け、その流れで(?)RAINBOW、WHITESNAKEといった、いわゆる「パープル・ファミリー」と呼ばれるようなバンドの初期作でプロデュースを担当、80年代には主にIRON MAIDENのプロデューサーとして知られていました。

IRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"(1992)を最後に引退したということで、21世紀になってからHR/HMを聴き始めたような人にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、HR/HMというジャンルの歴史をさかのぼる上では、この人が制作に関わったアルバムを避けて通ることは不可能でしょう。

私もまた『BURRN!』誌による洗脳を受けた世代なので(笑)、「ブリティッシュHR/HM」というジャンルに「様式美のエッセンスを持っている音」という偏った認識を持っているわけですが、そんな私にとってブリティッシュHR/HM最初の名盤はDEEP PURPLEの"IN ROCK"であり、最後の名盤はIRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"だと思っているので、この人のキャリアはイコールでブリティッシュHR/HMの歴史だと思っています。

RAINBOWの"RISING"、WHITESNAKEの"READY AN' WILLING"、BLACK SABBATHの"HEAVEN AND HELL"、IRON MAIDENの"THE NUMBER OF THE BEAST"、いずれも1枚でもプロデュースしていたら孫の代まで自慢できるような名作なわけですが、これ全部マーティン・バーチの仕事なのですから恐れ入ります。

しかし、IRON MAIDENの"FEAR OF THE DARK"(1992)で引退と聞いて、その時点で70歳近い人なのかと思っていたら今年71歳って、44歳で引退したってことですか? ちょっと早すぎません? 過去に手掛けたアルバムからの収入で充分食べていけるということだったのでしょうか。

まあ、1992年というとグランジ/オルタナティブの台頭著しく、マーティン・バーチが手掛けてきたような音楽は最も時代遅れなものとされていた時期だったので、本人的に「自分の時代は終わった」という意識もあったのかもしれませんが…。

そんなに若かったのであれば、ブルース・ディッキンソン復帰後のIRON MAIDENのアルバムもこの人に手掛けてもらいたかった気がしますね。そうすればもっと私好みのサウンドのアルバムになったのではないかという気がするのですが…。

ちなみにDEEP PURPLEの"IN ROCK"収録の"Hard Lovin' Man"は彼に捧げられた曲だそうで、また、IRON MAIDENの"Holy Smoke"にはマーティン・バーチが登場しているそうです。


たしかにそれらしき人がちょいちょい登場していますね。

※ニュースソース
アイアン・メイデンやディープ・パープル等 プロデューサーのマーティン・バーチが死去 - amass
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コメント

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感想

マーティン・バーチと聞いて真っ先に思い出したアルバムはBLACK SABBATHの"HEAVEN AND HELL"でした。
昔のブリティシュロックのアルバムのプロデューサーのイメージが有りましたが、思ってたよりも若かったですね^^;。

もう引退されてたんですね。仕事が偉大すぎるのと、WhitesnakeやRainbowなど、今でも聴いている作品が多く、不在を感じずでした。
あまりプロデューサーの色は見せず、ミュージシャンの一番いいところを引き出すのに長けた方だなと思います。それを自然な音にまとめあげるので、聴いてても疲れない。メンターやミキサーとしても一流の方だと思います。
過去を振り返るインタビューで悪く言われているのも知らないので、人間的にも魅力や包容力があったのではと思われます。早くに引退されて何をしていたんでしょう?色々、興味深い方です。
私の音楽嗜好の半分はバーチさんのプロデュース作品で形成されています。ツインギターや鍵盤楽器のカッコよさを教えてくれたのは間違いなくバーチ作品からですね。ありがとうございます。

>ゆうていさん

意外な若さでしたね。何しろDEEP PURPLEと仕事をし、RAINBOWをプロデュースしている人ですから、その時点で40歳を超えている巨匠なんだと思っていました。

この人のプロデュースしたアルバムは名盤揃いですから、真っ先に思い出すアルバムは人によって違うでしょうね。

>大介山さん

マーティン・バーチの音作りについてはリアルタイムでは賛否両論あったようですが、今となっては亡くなったこともあって良いことしか言われないであろうとは思います。

ただ、エンジニア出身のプロデューサーに多い傾向のようですが、ミュージシャンの意向を尊重するタイプではあったことは間違いないようで、彼が手掛けたアルバムの名盤比率を見る限り、それが吉と出ていたようですね。

恥ずかしながらとうに亡くなっているものだと思っていたのですが、最近までご存命だったんですね。しかもイメージよりずっと若いとは…。
DEEP PURPLE,RAINBOW,WHITE SNAKE,IRONMAIDEN全て大好きですし、コピーしまくったバンドばかりです。彼がいなければ私はもっとお洒落なバンドをやっていたかもしれません。お悔やみ申し上げます。

"Fear of The Dark"を最後に引退するというニュースをリアルタイムで読みましたが、あまりにも若かったのでびっくりした記憶があります。
ブルース・ディッキンソン復帰後のアルバムを手掛けてほしかった!

>結城真之介さん

長いこと名前を聞きませんでしたから、故人だと思われていてもおかしくはないですね。

しかしということは結城真之介さんの人生を客観的には悪い方に狂わせた人なのでは…(笑)。

>さまよえるメタラーさん

ブルース・ディッキンソン復帰後のアルバム、手掛けて欲しかったですよね。

とはいえ、彼が手掛けたからといって必ずしも80年代のアルバムのようになったとは限りませんが…。

というか個人的にはケヴィン・シャーリーみたいな非メタルな音作りをする人ではなく、アンディ・スニープとか、イェンス・ボグレンとか、そういう人を起用してくれればよかったのかもしれないと思ってます(笑)。

成人前は化粧してバンドやってましたし、成人後はメタルバンドとネオ渋谷系を並行してやってました、と言うお洒落バンドに無縁ではなかったと言う主張だけ、あまり意味はありませんが添えさせて頂きます。笑

>結城真之介さん

クラウザーさん? あなたはヨハネ・クラウザーII世さんですね?