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SKELETOON "NEMESIS" アルバム・レビュー

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イタリアのメロディック・パワー・メタル・バンド、SKELETOONの、日本デビュー作となった前作"THEY NEVER SAY DIE"(2019)に続く通算4作目のフル・アルバム。

先行公開されていたタイトル曲のMVが、これまでのHELLOWEEN直系の楽曲とは趣を異にするモダンなテイストの楽曲だったため、「すわ、これはメロスピの鬼門、方向転換に手を出したか」と危ぶんでいましたが、SFっぽい雰囲気のイントロ序曲#1に続く、#2 "Brighter Than 1000 Suns"、そしてアレッサンドロ・コンティがゲスト参加する#3 "Will You Save Us All"と、かつて「ジャーマン・メタル」と呼ばれたバンドに期待される疾走感とドラマティックなメロディを備えた楽曲が続き、「変わってないやん…」と思わずニッコリ。

前述のタイトル曲#4や、#6 "Cold The Night"のようなバラードでアルバムに緩急をつけつつ、スピード感のある楽曲を中心にまとめた作風は、そのメロディ・センスの高さもあって往年のHEAVENLYを思い出してしまった。

#5 "Starseeker"や、ビル・ハドソンがゲスト参加した#8 "Wake Up The Fire"などに顕著なキャッチーなセンスは初期GAMMA RAYに通じるものがあり、これまた頬が緩む。

DGMのシモーネ・ムラローニ(G)や現RHAPSODY OF FIREのジャコモ・ヴォーリなど母国の大先輩をゲストに迎えた8分超の大作#10 "Arcana Opera"も聴き応えがあるし、自らのことを標榜していると思われる本編ラストの#11 "The Nerdmetal Superheroes"はきっと今後ライブで重要な位置を占めるアンセムとなっていくことだろう。

ダメ押しの日本盤ボーナスはANGRAの"Carry On"に、AVANTASIAの"The Seven Angels"と、この手のジャンルのクラシックというべき名曲が収録され、特に後者はアレッサンドロ・コンティの他、イヴァン・ジャンニーニ(VISION DIVINE, DERDIAN)、サラ・スクワラドーニ(ANCIENT BARDS)など、豪華なゲスト・シンガーが揃い踏みでイタリアン・メタル・ファンにとってはたまらない。

ヴォーカルがギリギリの音域で歌っているのがちょっとあからさま過ぎてライブで歌えるのかがやや不安ですが(笑)、今年のメロスピ部門一等賞はこのアルバムですね、個人的には。【87点】





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コメント

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No title

自分もこのアルバムドハマりしています。
聴いていてワクワクするというか、久々にこの手のメタルで当たりを引いた気がしますね。
たしかにHEAVENLYっぽいです(当の彼らは全く音沙汰ありませんが笑)
モダンなタイトル・トラックもサビがスーパーキャッチーなので個人的には全然問題なしです。
ボーナストラックまでぬかりのない名盤だと思います。

個人的にはメロスピ部門ではVICTORIUSやUnlucky Morpheusも良かったと思います。
ネオクラ部門ではMOON REVERIE、ROYAL HUNTでしょうか。

>名無しのメタラーさん

こういうワクワク系のメロディック・パワー・メタルはホント希少になりましたね。そういう意味でも本作の価値を感じます。

Unlucky Morpheusがメロスピと言っていいのかは意見が分かれそうですが、本年度の作品については私もほぼ同意見ですね(笑)。