METALLION Vol.31 の感想

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8月28日売りの「METALLION Vol.31」を買いました。

発売日の翌日には入手していたのですが、忙しかったのと、けっこう個人的には読む所の多い内容で読破に時間がかかり、こうして感想を書くまでに間が空いてしまいました。

基本的にはイングヴェイ特集号で、イングヴェイ本人と、イングヴェイのバンドのニュー・シンガーであるティム・“リッパー”・オーウェンズによる新作についてのインタビューがメイン。

そして興味深いのが、イングヴェイのバンドの歴代のシンガー(ジェフ・スコット・ソートを除く)と、イェンス・ヨハンソン、マルセル・ヤコブ、そしてイングヴェイの実姉であるルイーズ・“ロロ”・レナーバックによるイングヴェイについてのインタビュー。

どのインタビューもイングヴェイに多少なりとも思い入れがある人であれば興味深い内容ですが、中でもやはり彼の若い頃を知る実姉、イェンス、マルセルのインタビューは面白かった。やっぱ若き日の苦労話みたいなのが一番おもしろいですね。

当時スウェーデンの楽器屋の万引きの50%はイングヴェイで、残り50%はマルセルだったので二人が渡米してからは万引きがなくなった、とかRISING FORCEの1stアルバムがFBIに押収されかけた、なんて話が読めるのが楽しい。

とりあえず全証人の証言を照合する限り、有罪なのは今も昔もマネージメント、という感じで、皆イングヴェイ本人については多少フォローもしておりますが、やはりイングヴェイ自身もビジネス・パートナーとしてはあまり関わりたくない性格の持ち主としか思えません。

まあ、みんなが認めている通りそれでもイングヴェイ自身は凄いギタリストで、彼がHR/HMギターに与えた影響はエディ・ヴァン・ヘイレンに匹敵する「革命」級のものであったことはいささかも否定されるものではありませんが。

個人的にはYouTube等に上がっている最近のライヴ映像を観る限り、あまりリッパーは(少なくとも彼の過去の楽曲に)フィットしているようには思えず、ルックス的にも彼のバンドのメンバーとしては違和感アリアリで、ニュー・アルバムについても期待半分・不安半分といった感じです。


あと、ポール・ギルバート、マイケル・アモット、アレキシ・ライホ、DRAGONFORCEのハーマンとサム、ガス・G、そしてSyuといった人気ギタリストたちのルーツとなったお気に入りギター・アルバム紹介も面白かった。

DRAGONFORCEのメンバーが、STRATOVARIUSのようないわゆるメロディック・パワー・メタルに影響を受けたことをネガティブに表現していることは個人的にはあまりいい気分がしませんでしたが…。

この世代のギタリストになるとやはりジミ・ヘンドリックスだのジェフ・ベックだのといったギタリストを直接のルーツとして挙げることはなく(ポール・ギルバートは挙げていますが)、マイケル・シェンカーやゲイリー・ムーア、そしてイングヴェイやスティーヴ・ヴァイといった名前が挙がるんですね。

個人的にはSyuとの音楽的嗜好の被りっぷりに苦笑してしまいましたが、彼は「ジャーマン・メタル」に対する思い入れは薄そうで、その辺は私との3歳という年齢差の問題でしょう。

しかしこのミュージシャンの並びの中に梶山章を入れるのは、編集長の思い入れによるものなのでしょうが、逆に本人にとって気の毒なような気も…。
見事に彼のページだけ読み飛ばしてしまいました。


しかし、イングヴェイもほとんど友達のいない少年時代だったようだし、マイケル・アモットも「スポーツはさっぱり」で、ハードコア・パンクやらスラッシュ・メタルやら、周りの人間が誰も聴いていない音楽を聴いて悦に入る中二病ぎみの「イタい子供」だったようなので、やっぱギター・ヒーローになる奴なんてのは本質的に「クラスの人気者」とは無縁の存在なんだなぁ、なんてことを思ったり(笑)。
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