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SUNSTORM "AFTERLIFE"が3月12日(金)国内盤発売

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3月12日発売の注目タイトルその5。これまでは「ジョー・リン・ターナー(元RAINBOW他)のプロジェクト」と形容されてきたSUNSTORMが、ヴォーカリストをジョーからロニー・ロメロに代えてリリースする通算6作目のアルバム、"AFTERLIFE"が3月12日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

今回のジョー・リン・ターナーからロニー・ロメロへのヴォーカル交代劇は、ジョーに対して合意を得てから行なわれたものではなかったようで、ジョー・リン・ターナーはSNSやWeb上のインタビューで文句を言っています。

これまで「ジョー・リン・ターナーのプロジェクト」と形容されてきたとはいえ、実質的にこのバンドは『Frontiers Music』が数多く抱えるハウス・バンド的なプロジェクトのひとつなので、ジョーの意志によって設立されたものではなく、そういう意味では文句を言える筋合ではないというのが実際のところなのでしょう。

後任がジョーと同じ「RAINBOWのヴォーカリスト」という肩書を持つロニー・ロメロなのは恐らく確信犯でしょうが、この手のジャンルを好むファンにとっては「またお前か」という感じなのではないでしょうか(苦笑)。

ちょっと不思議なのは、『Frontiers Music』が送り出すプロジェクトというのは基本的に主役というかフィーチュアする人が決まっていて、それ以外のメンバーは流動的というケースが多かったのに、このバンドに関してだけはその「主役」のすげ替えが行なわれた、ということです。

ジョー・リン・ターナーが外されるということについては、もしかするとギャラで揉めたとか、レーベル・オーナーや現場との間でトラブルがあったとか、ちょっと衰えが感じられるから、など何か理由があったのかもしれませんが、それであればSUNSTORMというバンドそのものを封印して、何か別のプロジェクトを立ち上げればいいだけような気がするのにあえてそうせず、後任を入れた。もしかするとこれは『Frontiers Music』のビジネスにおける新しい展開なのかもしれません。

SUNSTORMという名前にどの程度のブランド価値があるかはともかく、まったく新しいプロジェクトよりは(少なくともメロディアス・ハード系のファンには)知名度があります。

ある意味ジョーが作ったといえるその知名度を、よりギャラが安いヴォーカリストに引き継がせて活用できるのであれば、レーベルにとっては(ジョーの時と同じくらい売れるのであれば)おいしい話と言えそうです。

もしかすると今後、知名度がある人を起用して立ち上げたプロジェクトから、そういう知名度のある人を外して、実力はあるけどギャラが安いミュージシャンを起用して新作を作る、みたいなことが行なわれていくのかもしれません。

ちなみに本作の音楽を実質的にクリエイトするのは前作同様シモーネ・ムラローニ(G)&アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)のコンビで、彼らは同日発売のISSAのアルバムでも中核的な存在として機能しており、このコンビの創造性と勤勉さには頭が下がります。

もちろんこのイタリア最強コンビによるものだけに、先行公開されているMVを視聴してもそのクオリティに隙はなく、メロディアス・ハード系のファンであれば要チェックなアルバムです。

そして恐ろしいことに、このブログで紹介した2021年3月12日の注目タイトル5つは全て『Frontiers Music』のプロダクトなのです(日本盤のリリース元は2社に分かれていますが)。もはやこのブログは意図せずして『Frontiers Music』の広報ブログと化していたのかもしれません。請求書送ってみようかな(笑)。





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コメント

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私も毎月のFrontier Recordsの購入枚数多いです。日本盤出なかったけど、Unruley Child、Magic Dance、Saigon Kickのギタリストなんかも出してますからね。新人やレーベルカラーとは違ったパワーメタル系のリリースも多くなっていますし、どれも高品質で信頼のレーベルであることは間違いないのですが、名盤レベルが出ないのが辛いところですね。

>大介山さん

スキルの高いソングライターによる作曲、高品質なサウンド・プロダクション、アートワークやMVも無難なクオリティと、安定してクオリティの高い作品を継続的に生産する方法論を確立していますが、この作り方だとやはりマジックは生まれないということなんでしょうかね。

クラシック・ロックからパワー・メタルまで、キャリアのあるアーティストのリリースも行なっていますが、正直それは全盛期を過ぎたアーティストであることが多いので、それもまたマジックを備えた作品のリリースに繋がらないのかもしれません。

とはいえ、メロディック系に関してはこのレーベルのクオリティに達した作品が他のレーベルから出ているかというとそうは言えないので、その手の音楽のファンとしてはこのレーベルに貢ぎ続けることになってしまいますね(苦笑)。

これはスルーするつもりでしたが、MSGを聴いて、ロニーのこの器用さ(そういえばこの直前にコメントしたのもロニーの話でした)があるからこれも案外イケるのでは...と思って逡巡しているところです。

このレーベル、曲の量産能力もさることながら、サウンドプロダクションにハズレがないのもすごいな、とつくづく感じます。音質悪いな、と感じることがないです。

そして、僕は去年このレーベルのアルバムを15枚、今年すでに4枚買ってました(笑)。

>さそりさん

イケるかイケないかで言えば間違いなくイケると思いますよ、きっと(笑)。

サウンド・プロダクションについては、スタジオやスタッフなど、良いものを作る環境をちゃんと用意しているのでしょう。

まあ近年は機材やソフトの発達によって、平均的にサウンド・プロダクションは良くなっていると思いますが。

No title

イタリアってところは、音楽に関しては、家内制手工業で高品質な音楽を大量生産できるシステムが、昔から今に至るまであるんですね。それこそ、モンテヴェルディの時代、1600年代からある伝統芸能です。例えば、ベートーヴェンが作った音楽は、最初の音符から最後の音符まで、ベートーヴェンが作ったものに違いないと思われるわけですが、モンテヴェルディやヴィヴァルディ、ヴェルディ、モリコーネ、まあ誰でもいいんですが、こういうイタリアの作曲家が作った音楽ってのは、大先生が指示して、弟子たちで構成された職人集団が作る工房の家内制手工業なんですね。このスタイルをずっと、今のポップ音楽に至るまでやっているわけです。日本ではあまり知られていないかもしれませんが、イタリアのポップソングの完成度の高さは異常で、しかも平均レヴェルが高いわけです。
 そういう作曲の手法が、イタリア人の手にかかると、メタルでも適用されているのではないでしょうか。フィンランドあたりの、量産型ジムみたいな、フォーマットがあって、それに当てはめただけみたいな産業メロスピやパワーメタルと違って、イタリアのメタルは、職人芸のような技巧で作られているけど、やっぱり天才的な閃きみたいなものはあまり無い感じがしますね。
いや、シモーネ・ムラローニさんはとてつもない天才だと思います。去年出たDGMのアルバムは、圧倒的な傑作だと思います。このパンデミックの時代に、死と別離を主題にした重い音楽を、畳み掛けるように演奏するあの作品は、私も圧倒されました。本気を出すと、あのくらいの作品を作ってしまうのでしょうが、普段のアルバイトではフロンティアーズ・レコードの音楽監督の一人なのではないでしょうか。名前の出てこない職人集団が、あの手この手で高品質な音楽を次々に生産できる工房みたいなものがあるんじゃないかと思います。まあ、勝手な想像ではありますが(笑)

>サンパウロのトミーさん

イタリアに17世紀からそういう文化があったとは知りませんでしたが、「職人集団が作る工房の家内制手工業」というのはまさに『Frontiers Music』の音楽の作り方ですね。

このレーベルのエースであるシモーネ・ムラローニとアレッサンドロ・デル・ヴェッキオは天才なんだろうと思います。やっている音楽がトレンディではないので正当な評価を受けていませんが。

この二人に自分の音楽に専念していい充分な資金と時間があればどれほど凄いものを作ってくれるのか、ちょっと興味があります。