FC2ブログ

『ハロウィン大全』感想

helloween_complete.jpg

いよいよカイ・ハンセンとマイケル・キスクが復帰したラインナップで制作されたニュー・アルバムが発表されるという、恐らくバンド史上最も注目されるタイミングを見据えたであろうタイミングで発売された書籍『ハロウィン大全』を読みました。

いわゆるバンド・ヒストリーに、ディスコグラフィ、歴代メンバーのバイオグラフィ、そして80年代から2018年までに『MUSIC LIFE』誌(若い方はご存知ないかもしれないですが、『BURRN!』の母体となった洋楽雑誌です)および『YOUNG GUITAR』誌に掲載されたインタビューのアーカイブなどが掲載されており、情報量はかなりのもので、読み応えがあります。

微妙に気になるのは、これが『YOUNG GUITAR』Presents、という形をとっていることで、なぜ同じシンコーミュージックでありながら、本来この手のバンドを扱う「本丸」であるはずの『BURRN!』誌が蚊帳の外なのか、ということですね。

まあ、ファンが音源以外でこのバンドの何かを買うとしたら、まずはこの本から、と言ってもいいくらい内容は充実しているのでそんなことはどうでもいいことかもしれません。

個人的にはメンバーのバイオグラフィ、特にゲスト参加も含めた参加作品が網羅されていることにちょっと感動しました(しかもマーク・クロスなんて一瞬しか在籍していなかったメンバーまで!)。

カイ・ハンセンが1993年にトミー・ニュートン(『KEEPER OF THE SEVEN KEYS』2部作のプロデューサー)の恋人だったというJOALなる女性アーティストの作品にゲスト参加していた、なんてのは全然知りませんでした。90年代はカイが参加している作品は全部買うぞ、と意気込んでHEADHUNTERとかLANZERのアルバムまで買っていたのに…。

カイ・ハンセン、マイケル・キスク、アンディ・デリス、マイケル・ヴァンカートの現時点での最新インタビューも収録されているのですが、微妙に気になったのは6月に出る待望の新作『HELLOWEEN』のソングライティングにあまりカイ・ハンセンは関わっておらず、「Keeper-Vibe」があるのは先行公開されている(ショート・バージョンですが)"Skyfall"だけ、とカイが語っていることですね。

まあ、それでもこれまで多少の出来不出来はあれど、つまらない作品は1枚とて作っていない(個人的には"CHAMELEON"も嫌いじゃないです)HELLOWEENだけに、きっと素晴らしい作品を届けてくれるだろうと期待していますが。

英米でのヒットがなく、いわゆる「ロックの殿堂」の候補になることは絶対ないようなアーティストについてここまでボリュームのある本が出版されることは極めて稀なはずで、そういう意味でもやはりHELLOWEENというバンドは特別な存在だな、という気がします。



関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

ハロウィン大好きなバンドです!いい書籍ですね。BURRN!が絡んでいないというのは内容には関係がないですが、BURRN!がかつてプッシュしたジャーマンメタルムーブメントはもはや過去のものでしかないという現実を突き付けられているような気もします。(偏見かもしれませんが)いずれにしても新譜、来日が待ち遠しいです。コロナが早く終息しますように!

>わたなべさん

私はブームとしてのジャーマン・メタルがほぼ終わったタイミングからメタルを聴き始めたので、あまり『BURRN!』がジャーマン・メタルをプッシュしていたという印象はなく(大野さんが個人的に推しているかな、というくらい)、むしろ和田誠氏が推してるな、というイメージでした。

本書でもその和田誠氏のインタビューは収録されていますね。

記事のコメントの感想

> あまり『BURRN!』がジャーマン・メタルをプッシュしていたという印象はなく(大野さんが個人的に推しているかな、というくらい)、むしろ和田誠氏が推してるな、というイメージ

私がBURRN!を読み始めて最初の人気投票(94年度)で、HELLOWEENがグループ部門、アルバム部門、チューン部門の三冠を取ったので、人気の有るHMバンドなんだなと認識しました。

大野さんが推しているのはANGRA、キャプテン和田さんが推しているのがラプソディーの印象を個人的に持っています。

>ゆうていさん

この人はこのバンドを推してるな、というのは聴き始めた時期と関係しますね。

私の印象だと大野さんが推しているのはBLIND GURARDIAN、和田誠さんが推しているのはROYAL HUNTというイメージでした。