EXTREME / SAUDADES DE ROCK

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再結成したEXTREMEの13年ぶりのアルバム。

再結成といっても、ドラムはポール・ギアリーでもマイク・マンジーニでもない。だが、最低ヌーノ・ベッテンコート(G)とゲイリー・シェローン(Vo)の2人がいればEXTREMEらしさを表現するに充分だろう。

タイトルにある「Saudades」とはヌーノの祖国であるポルトガルの言葉で「郷愁」に近いニュアンスを持つ言葉である。

彼らのアルバム・タイトルからバンド名をとった日本のバンドがこの「サウダージ」という言葉をタイトルとする楽曲を大ヒットさせたことを、彼らは知っているのだろうか。

知らなかったとすれば、なかなか面白い偶然だ。

解散前からよく指摘されていたQUEENっぽいコーラスから始まる「Stars」で幕を開け、ファンキーな「らしい」#2「Comfortably Dumb」へとつながる流れで往年のファンは「ああ、これは確かにEXTREMEだ」と感じることだろう。

個人的には#2、#3、#5、#10といった「らしい」ファンク・メタルよりも、カントリー調の#4「Take Us Alive」や、哀愁たっぷりの#6「Last Hour」、ピアノをフィーチュアしたちょっとCOLDPLAYっぽい?#9「Ghost」といったやや異色な楽曲に心惹かれるが、楽曲のバラエティ豊かさはもともと彼らの特徴だった。

DRAMAGODSで発表した楽曲のリメイクである#11「Interface」は「More Than Words Part2」を求めるレコード会社からの「宿題」におざなりに応えた結果のように感じられてしまうのは穿った見方だろうか。

オールド・ファンが求める「EXTREMEらしさ」をキープしつつも、「イマドキのロック」っぽい要素も随所に感じられ、「ROCKIN' ON」読者や「CROSSBEAT」読者にも黙って聴かせれば結構気に入る人がいるんじゃないかと思える作品に仕上がっている(そういう人たちにはVoが暑苦しく感じられるのかな?)。

正直、彼らのブレイク作である「PORNOGRAFITTI」のようなきらびやかな派手さには欠け、個人的には物足りない部分もあるが、当時のグランジ/オルタナティヴ・ブームに萎縮してしまったかのような前作「WAITING FOR THE PUNCHLINE」よりはなんぼかマシで、ファンであれば楽しめる一枚だろう。

ヌーノの弾きまくりも初期に比べるとだいぶ抑え目とはいえ、随所で流石のプレイを聴かせてくれている。
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