LORD来日公演@新宿ANTIKNOCK
DUNGEONの遺志を継ぐ、オーストラリアを代表するメロディック・パワー・メタル・バンド、LORDの来日公演を新宿アンチノックで観てきました。
LORDの来日公演といっても、出演するのはLORDだけではなく同じくオーストラリアのTRUTH CORRODED、日本のGRIM FORCE、VIGILANTE、ARGUMENT SOULと、計5バンドが出演する実質対バン形式のイベントです。
おかげさまで17時開場、17時半開演にもかかわらず終了したのは22時過ぎでした。
明日も仕事だっつーの。
まあ、私は本日ヤボ用があって車で木更津方面に行っていたので、会場に着いたのは18時過ぎでしたが。
その時点で最初のバンドであるGRIM FORCEが「最後の1曲」をプレイし始める寸前でした。
以下、各バンドの感想というか印象をツラツラと。
◆GRIM FORCE
会場自体が大学のバンドサークルのイベントで使われるような規模のライヴハウスで、ちょっと懐かしかったのですが、このバンドのパフォーマンスもちょっと学生バンドを思わせました…(前述の通り1曲しか観てませんが)。
基本はスラッシュ・メタルだと思いますが、さわやかなルックスにマイルドな声質のVoが曲に致命的に合っていないように思います。特に時折聴かせるか細いハイトーン・シャウトはかなり厳しい…。
【GRIM FORCEのMySpace】
http://www.myspace.com/grimforce
◆VIGILANTE
伝説の「メロディック・メタル・フェスティバル」でLORDの前身と言ってもいいDUNGEONと共演しており、LORDのデビュー作の日本盤ボーナス・トラック(Xの「Silent Jearousy」のカヴァー)では、このバンドのVo、丹羽英彰がVoを務めている、という縁で本日の参加になったと思われます。
このバンドは実は知っていて、デビュー作(と言っても10年近く前ですが)の「CHAOS-PILGRIMAGE」は買ってました。
そのときから日本のバンドにしてはレベル高いな、と思っていましたが、本日もなかなかのパフォーマンスでした。
特にVoの丹羽英彰が素晴らしく、デス声からラップめいた歌唱まで幅を広げつつ、とにかくハイトーンの伸びが日本人離れしていました。
目をつぶって聴いていれば「Inside Out」あたりからCDをリリースしている欧州のプログレッシヴ・メタル・バンドと遜色ない感じです。
あえて難癖をつければ、MCはもっとゆっくりしゃべった方がいいと思います。
【VIGILANTEのMySpace】
http://www.myspace.com/vigilantemetal
◆ARGUMENT SOUL
また学園祭バンドのノリに逆戻り。なんでこのバンドの出演順がVIGILANTEより後なんだ? と思いましたが、確かにこのバンドのほうがファンも多い感じで、盛り上がっていました。
学園祭バンドっぽく感じた理由のひとつであるVoは、どうやら本日MCでもチラッと言っていたように不調だったようで、MySpaceの音源を聴く限り、本調子のときはマトモな歌唱を聴かせてくれるようですね。
それでも、グダグダのMC、ショウ運びは、決して褒められたものではないと思います。
ただ、本日はなんでもドラマーさんが脱退する最後のライヴという、彼らにとって「特別な日」だったようで、ある意味イレギュラーなライヴだったことがグダグダになった原因かもしれません…?
曲はちょっとモダンな要素のある勇壮なパワー・メタルといった感じで、割と好みな感じでしたが。
このバンドのアルバムにLORDのロード・ティムが参加しており、LORDの新作にこのバンドの丸山善康が参加するなど、このバンドもVIGILANTE同様に縁あっての今回の競演のようです。
【ARGUMENT SOULのMySpace】
http://www.myspace.com/argumentsoul
◆TRUTH CORRODED
全然知らないバンドです。デス・メタルの要素の強いメタルコア、あるいはメタルコアの要素の強いデス・メタルといった感じの、かなりブルータルな音でした。
音楽性の違いもあるとはいえ、正直これまでの日本のバンドとは出音が違っていて、ひょっとして出音と体格って関係あるのか、なんてバカバカしいことを考えてしまいました。
個人的にはまったく好みではない音楽でしたが、フロアはモッシュやらサークル・ピットやら(といっても暴れていたのは10人くらいですが)で盛り上がっていましたし、実を言えば本日一番プロフェッショナルな印象のショウでした。
MACHINE HEADの「Davidian」のカヴァーもプレイしていました。
【TRUTH CORRODEDのMySpace】
http://www.myspace.com/truthcorroded
◆LORD
そして本命、LORDの登場。ずっと立ちっぱなしで脚がスティックのようだぜ。
MEGADETHやANGRAといった一線級のバンドのサポートを務めた経験もあるだけに、意外とレベルの高いパフォーマンスが観れるのでは、と期待していましたが…残念なことにやっぱりB級でした(苦笑)
セットリストは以下の通り。
01.Redemption
02.100 Reasons
03.Paradise(*)
04.Legend Of Huma(*)
05.Insanity's Call(*)
※Guitar Solo
06.Set In Stone
07.Resurrection(*)
--アンコール--
08.I Am Death(*)
09.Limb From Limb
(*)はDUNGEONの曲で、なぜか「RESURRECTION」アルバム(あるいはEP「RIGING POWER」)収録曲に偏っていました。
個人的には「Don't Leave Me」と「Against The Wind」が聴きたかったのですが。
ロード・ティム(G)とマーク・ファートナー(G)の掛け合いコントめいたギター・ソロ・タイムで、マークがかなりのバカテクの持ち主であることが明らかに。
アンコールの「I Am Death」では、彼らの新作にも参加していたARGUMENT SOULの丸山善康(G)がステージに上がってギターをプレイし、さらにラストの「Limb From Limb」ではTRUTH CORRODEDのメンバー全員がステージに上がり、ただでさえ狭いステージに大柄なオーストラリア人が10人近くひしめいて大変なことになっていました(笑)。
このバンドのB級っぽさというのはひとえに中心人物であるロード・ティム(Vo, G)の歌声の細さによる所が大きく、これで強力な専任シンガーがいたらだいぶ違うはずなのに…と残念に思いました。
書く曲はカッコよく、ギターもかなり上手い、という意味で、個人的にはロード・ティムには私が敬愛するカイ・ハンセン(元HELLOWEEN~GAMMA RAY)通じるものを感じており、勝手に「オーストラリアのカイ・ハンセン」と認定しています(楽曲に先達のパク…いや、オマージュが感じられる所も含めて:笑)。
なまじちょっと歌えるもんだから自分で歌おう、と思ってしまうんでしょうけど、カイ・ハンセンのいたHELLOWEENだってマイケル・キスクが加入したからこそあそこまで成功したわけで、やはりブレイクを狙うには強力なフロントマンが欠かせない気がします。
最新作「SET IN STONE」は過去最高と言っていいほどの仕上がりだけに、こんな小さいライヴハウスで、100人にも満たない(しかもそのうち結構な人数が出演者とその関係者っぽい)オーディエンスの前でライヴやってるのはもったいないと思います。
てか、ぶっちゃけこの日本ツアーってほとんど自腹なんじゃないの?
この規模でとても儲かるとは思えないんですけど…。
【LORDのMySpace】
http://www.myspace.com/lordaus
あと、本日バンドとバンドの間の場内BGMがとってもメタルマニアな選曲でいい感じでした。
メジャーどころのIRON MAIDENの「Aces High」やAC/DCの「Highway To Hell」なんかではお客さんの合唱も起きていましたね。
LORDが終わった後に流れたのがKANSASの「Dust In The Wind(すべては風の中に)」だったのもツボでしたね~。連休の終わりをしんみりと締めてくれました。
LORDの来日公演といっても、出演するのはLORDだけではなく同じくオーストラリアのTRUTH CORRODED、日本のGRIM FORCE、VIGILANTE、ARGUMENT SOULと、計5バンドが出演する実質対バン形式のイベントです。
おかげさまで17時開場、17時半開演にもかかわらず終了したのは22時過ぎでした。
明日も仕事だっつーの。
まあ、私は本日ヤボ用があって車で木更津方面に行っていたので、会場に着いたのは18時過ぎでしたが。
その時点で最初のバンドであるGRIM FORCEが「最後の1曲」をプレイし始める寸前でした。
以下、各バンドの感想というか印象をツラツラと。
◆GRIM FORCE
会場自体が大学のバンドサークルのイベントで使われるような規模のライヴハウスで、ちょっと懐かしかったのですが、このバンドのパフォーマンスもちょっと学生バンドを思わせました…(前述の通り1曲しか観てませんが)。
基本はスラッシュ・メタルだと思いますが、さわやかなルックスにマイルドな声質のVoが曲に致命的に合っていないように思います。特に時折聴かせるか細いハイトーン・シャウトはかなり厳しい…。
【GRIM FORCEのMySpace】
http://www.myspace.com/grimforce
◆VIGILANTE
伝説の「メロディック・メタル・フェスティバル」でLORDの前身と言ってもいいDUNGEONと共演しており、LORDのデビュー作の日本盤ボーナス・トラック(Xの「Silent Jearousy」のカヴァー)では、このバンドのVo、丹羽英彰がVoを務めている、という縁で本日の参加になったと思われます。
このバンドは実は知っていて、デビュー作(と言っても10年近く前ですが)の「CHAOS-PILGRIMAGE」は買ってました。
そのときから日本のバンドにしてはレベル高いな、と思っていましたが、本日もなかなかのパフォーマンスでした。
特にVoの丹羽英彰が素晴らしく、デス声からラップめいた歌唱まで幅を広げつつ、とにかくハイトーンの伸びが日本人離れしていました。
目をつぶって聴いていれば「Inside Out」あたりからCDをリリースしている欧州のプログレッシヴ・メタル・バンドと遜色ない感じです。
あえて難癖をつければ、MCはもっとゆっくりしゃべった方がいいと思います。
【VIGILANTEのMySpace】
http://www.myspace.com/vigilantemetal
◆ARGUMENT SOUL
また学園祭バンドのノリに逆戻り。なんでこのバンドの出演順がVIGILANTEより後なんだ? と思いましたが、確かにこのバンドのほうがファンも多い感じで、盛り上がっていました。
学園祭バンドっぽく感じた理由のひとつであるVoは、どうやら本日MCでもチラッと言っていたように不調だったようで、MySpaceの音源を聴く限り、本調子のときはマトモな歌唱を聴かせてくれるようですね。
それでも、グダグダのMC、ショウ運びは、決して褒められたものではないと思います。
ただ、本日はなんでもドラマーさんが脱退する最後のライヴという、彼らにとって「特別な日」だったようで、ある意味イレギュラーなライヴだったことがグダグダになった原因かもしれません…?
曲はちょっとモダンな要素のある勇壮なパワー・メタルといった感じで、割と好みな感じでしたが。
このバンドのアルバムにLORDのロード・ティムが参加しており、LORDの新作にこのバンドの丸山善康が参加するなど、このバンドもVIGILANTE同様に縁あっての今回の競演のようです。
【ARGUMENT SOULのMySpace】
http://www.myspace.com/argumentsoul
◆TRUTH CORRODED
全然知らないバンドです。デス・メタルの要素の強いメタルコア、あるいはメタルコアの要素の強いデス・メタルといった感じの、かなりブルータルな音でした。
音楽性の違いもあるとはいえ、正直これまでの日本のバンドとは出音が違っていて、ひょっとして出音と体格って関係あるのか、なんてバカバカしいことを考えてしまいました。
個人的にはまったく好みではない音楽でしたが、フロアはモッシュやらサークル・ピットやら(といっても暴れていたのは10人くらいですが)で盛り上がっていましたし、実を言えば本日一番プロフェッショナルな印象のショウでした。
MACHINE HEADの「Davidian」のカヴァーもプレイしていました。
【TRUTH CORRODEDのMySpace】
http://www.myspace.com/truthcorroded
◆LORD
そして本命、LORDの登場。ずっと立ちっぱなしで脚がスティックのようだぜ。
MEGADETHやANGRAといった一線級のバンドのサポートを務めた経験もあるだけに、意外とレベルの高いパフォーマンスが観れるのでは、と期待していましたが…残念なことにやっぱりB級でした(苦笑)
セットリストは以下の通り。
01.Redemption
02.100 Reasons
03.Paradise(*)
04.Legend Of Huma(*)
05.Insanity's Call(*)
※Guitar Solo
06.Set In Stone
07.Resurrection(*)
--アンコール--
08.I Am Death(*)
09.Limb From Limb
(*)はDUNGEONの曲で、なぜか「RESURRECTION」アルバム(あるいはEP「RIGING POWER」)収録曲に偏っていました。
個人的には「Don't Leave Me」と「Against The Wind」が聴きたかったのですが。
ロード・ティム(G)とマーク・ファートナー(G)の掛け合いコントめいたギター・ソロ・タイムで、マークがかなりのバカテクの持ち主であることが明らかに。
アンコールの「I Am Death」では、彼らの新作にも参加していたARGUMENT SOULの丸山善康(G)がステージに上がってギターをプレイし、さらにラストの「Limb From Limb」ではTRUTH CORRODEDのメンバー全員がステージに上がり、ただでさえ狭いステージに大柄なオーストラリア人が10人近くひしめいて大変なことになっていました(笑)。
このバンドのB級っぽさというのはひとえに中心人物であるロード・ティム(Vo, G)の歌声の細さによる所が大きく、これで強力な専任シンガーがいたらだいぶ違うはずなのに…と残念に思いました。
書く曲はカッコよく、ギターもかなり上手い、という意味で、個人的にはロード・ティムには私が敬愛するカイ・ハンセン(元HELLOWEEN~GAMMA RAY)通じるものを感じており、勝手に「オーストラリアのカイ・ハンセン」と認定しています(楽曲に先達のパク…いや、オマージュが感じられる所も含めて:笑)。
なまじちょっと歌えるもんだから自分で歌おう、と思ってしまうんでしょうけど、カイ・ハンセンのいたHELLOWEENだってマイケル・キスクが加入したからこそあそこまで成功したわけで、やはりブレイクを狙うには強力なフロントマンが欠かせない気がします。
最新作「SET IN STONE」は過去最高と言っていいほどの仕上がりだけに、こんな小さいライヴハウスで、100人にも満たない(しかもそのうち結構な人数が出演者とその関係者っぽい)オーディエンスの前でライヴやってるのはもったいないと思います。
てか、ぶっちゃけこの日本ツアーってほとんど自腹なんじゃないの?
この規模でとても儲かるとは思えないんですけど…。
【LORDのMySpace】
http://www.myspace.com/lordaus
あと、本日バンドとバンドの間の場内BGMがとってもメタルマニアな選曲でいい感じでした。
メジャーどころのIRON MAIDENの「Aces High」やAC/DCの「Highway To Hell」なんかではお客さんの合唱も起きていましたね。
LORDが終わった後に流れたのがKANSASの「Dust In The Wind(すべては風の中に)」だったのもツボでしたね~。連休の終わりをしんみりと締めてくれました。
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