MICHAEL ROMEO "WAR OF THE WORLDS PT.2"が3月23日(水)国内盤発売

SYMPHONY Xのギタリスト、マイケル・ロメオのソロ名義では通算3作目となり(とはいえ94年にリリースされたソロ・アルバム"THE DARK CHAPTER"はマイケル・ロメオ本人にとってはデモのようなもので、正式なアルバムと見なしてはいないようです)、前作"WAR OF THE WORLDS PT.1"の続編となるアルバム"WAR OF THE WORLDS PT.2"が3月23日(水)にソニー・ミュージック・ジャパンから日本盤リリースされます。
前作からヴォーカリストがリック・カステラーノからディノ・ジェルシック(ANIMAL DRIVE, DIRTY SHIRLEY, MAGNUS KARLSSON’S FREEFALL他)に交代しています(それ以外のメンバーは変わらず)。
個人的には続き物のアルバムを異なるシンガーが歌うというのには若干気持ち悪さもあるのですが(ややマニアックなところではかつてICED EARTHの"SOMETHING WICKED"2部作で、PT.1をティム・オーウェンズが、PT.2でマシュー・バーロウが歌った時にも同様の感覚がありました)、ディノ・ジェルシックは文句なしに素晴らしいヴォーカリストなのでそこはビジネス上の都合ではなく創作上の必然性があったのだろうと信じて目をつぶりましょう。
というか、このプロジェクト、一応「映画音楽とメタル・サウンドの融合」をテーマに音楽制作されているそうで、言われてみればドラマティックでシンフォニックなアレンジが強調されているような気はするものの、パッと聴きの印象はSYMPHONY Xと大きく変わらないというのが正直な所。
そして先行公開されているMVにおけるディノ・ジェルシックの歌いっぷりは明らかにラッセル・アレン(SYMPHONY X)を意識しており、もはや現在制作が進められているというSYMPHONY Xの新曲と言われたら信じてしまうレベル(苦笑)。
ディノ・ジェルシック、ヨルン・ランデと同じ「物真似上手な器用貧乏型ヴォーカリスト」の道を歩んでしまいそうな気が…。
いや、もちろんSYMPHONY Xがカッコいいので、このアルバムもきっとカッコいいことは間違いないと思います。ヘヴィでテクニカルでロマンのある、マイケル・ロメオの音楽が好きな人であれば必聴のアルバムでしょう。
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コメント
素晴らしい出来ですが・・・。
歌よりもインストや長めのソロなどが多い傾向があるのですが、しっかりした歌もの(しかもシンフォニーXと変わらん曲)をすることは、何を意味するのでしょうか。
たまにはVoを変えてやってみたい?
シンフォニーXの人間関係?(まだ解散してないですよね?)
曲が素晴らしいので購入しますが、少し疑問に思いました。ソロでなくても・・・。
まぁ極端に音楽性を変えられても困るのですけどね。
2022-03-22 14:17 かじやん URL 編集
ディノ・ジェルシックは個人的にはメタルよりハードロックのボーカリストだと思うので、充分に上手いとは思いつつも少し違和感を感じてしまいました。
そしてこれは禁句な気がしますが、この音楽性ならラッセル・アレンに歌って欲しいなぁと(笑)
2022-03-22 23:38 ごえた URL 編集
>かじやんさん
インタビューなどを読むと、マイケル・ロメオ本人にとってはこのソロの音楽とSYMPHONY Xの音楽の間にはかなり明確な違いがあるようです。
…私にはさほど大きな違いには感じられませんが(苦笑)。
2022-03-23 00:26 adore URL 編集
>ごえたさん
声質的にもSYMPHONY Xとの差別化になっていましたし。
ディノ・ジェルシックは売り出し中なので、どこかの大人の力が働いたのかもしれません(?)。
あるいはディノ・ジェルシック自身が「自分、ラッセル・アレンの物真似得意です!」と売り込んだとか?(笑)
リック・カステラーノはまたどこか別なバンドでもいいので、その歌声を聴きたいですね。
2022-03-23 00:29 adore URL 編集
ディノには『分かってるねぇ』と言いたいですね!笑
ちなみに私も『キーボードソロが無い事以外は完全にSymphony Xだな』と思いました。笑
2022-03-24 07:31 Loki URL 編集
全体としては個人的に『ICONOCLAST』以降の作品群よりSYMPHONY Xしてて好きです。
差別化を図るなら本家で形を潜めてしまったネオクラ路線をこっちで突き詰めてほしかったですが。
いずれにせよ今年のベスト10には入るであろう素晴らしいアルバムです。
2022-03-26 14:32 元学生メタラー URL 編集
>Lokiさん
これで「SYMPHONY Xとは違う」と言うのであれば、マイケル・ロメオの作りたい音楽というのはもう非常に狭い幅の中で確立してしまっているのでしょうね(苦笑)。
2022-03-27 00:59 adore URL 編集
>元学生メタラーさん
2022-03-27 01:02 adore URL 編集
素晴らしい出来です
ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセン同様にバンドとソロの差別化が出来てないような気もしますが、あんまり望まれていない変なのをやられるよりはずっと良いのではないでしょうか?
例、イェンス・ヨハンソンのアバンギャルドなピアノのアルバムとか(・_・;。ヴィタリ・クープリのクラシックのピアノのアルバムの方がまだ聴けますよね。
2022-03-27 06:27 ゆうてい URL 編集
>ゆうていさん
2022-03-27 23:20 adore URL 編集
遅ればせながら
待ちに待った念願の本作、やっと手に入れることができましたので書きます。
結論から言うと、私は前作よりも気に入りました。リックは魅力的なシンガーでしたが、バンドサウンドに対してどうしても細く聞こえてしまう瞬間があったんですよね。その点、今作のディノの歌唱はゴリゴリのサウンドにも負けず・埋もれずの見事なパフォーマンスで、客観的に見ても作品のクオリティアップに貢献していると思います。表現力も豊かなので、長くてダレそうになるアルバム中盤も彼の絶唱のおかげで聴き通すことができました笑
ディノに関して、正直今までは「自分のストライクゾーンからは外れるタイプの曲をよく歌ってるハードロック・シンガー」くらいの認識だったのですが、今作を聴いて「なんでい、カッコいいでやんの笑。ディノやるやん」と、今までチェックしてこなかったことを後悔しました。ディノはハードロック・シンガーなんだから~というご意見もありましたが、個人的にはメタリックなサウンドとも全然イケてる相性だと思うので、是非ともディノにはもっとこういうゴリゴリ・メタルも歌ってみてほしいですね。
あと今作、#6”Just Before The Dawn”がとても良かったです。マイケル・ロメオに期待するリリシズムがバッチリ提供された良曲でした。曲の長さも5分くらいで長くなくていい。
2022-04-21 21:51 ブラッドエッジ URL 編集
>ブラッドエッジさん
私などはちょっと細めで透明感がある、などと形容されるようなヴォーカルが好きなので、リック・カステラーノの方が好みでしたが、実力的にはディノ・ジェルシックの方が上だと思います。
問題は、ちょっとラッセル・アレンのスタイルを意識しすぎという点に尽きますね(笑)。
本人的にはSYMPHONY Xファンへのサービス、あるいはラッセル・アレンに対するオマージュという感覚なのだろうと思いますが。
2022-04-24 01:55 adore URL 編集