ARI KOIVUNEN / BECOMING

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前作がフィンランドで空前の成功(12週連続1位)を収めたアリ・コイヴネンのセカンド・アルバム。

前作リリース直後は「ずっとツアーが続くから、すぐには出ない」というようなことを言っていた割には約1年という短いインターバルでのリリースとなった。

この辺は「鉄は熱いうちに打て」というレコード会社の意向が働いたのでは、と邪推。

とはいえ、実際前作リリース後100本に及ぶライヴを重ねてきたということで、その忙しさは並ではなかったことだろう。

そして本作はそのライヴを共にしてきたメンバーと共に作り上げた、「バンド」としての作品になっている。

その点がトニー・カッコ(SONATA ARCTICA)やMr.ローディ(LORDI)、ティモ・トルキ(元STRATOVARIUS)など外部ソングライターの手による楽曲によって占められていたデビュー作との最大に違いであるが、これが…なんとも地味。

THUNDERSTONEのメンバーが関わっているからというのも大きいのだろうが、THUNDERSTONEを思わせる渋めの典型的フィンランド・メタル・サウンドとなっている。

ジャケットからしてそんな感じだが、かなりダークなムードがアルバムの中心を占めており、歌っているのがアリ・コイヴネンでなければかなり重苦しいアルバムになったのではないか。

先行シングルだった#3にしてからがかなり暗い曲で、前作のヒット・シングル「Here My Call」のような、男の僕でさえちょっとキュンとしてしまうようなキャッチーな曲はほとんどない。

勢いのある曲は#4、#5、#9、#11くらいで、前作に比べだいぶダーク&ヘヴィな、アイドルとしてのイメージにかなりギャップのあるサウンドである。

下手すると日本盤ボーナス・トラックである#12「Fight Forever」が一番キャッチーかも。

アリきゅんの瑞々しいVoが魅力的なのでとりあえず聴けるが、華のないVoが歌ったら相当な地味盤になりそう…。

個人的には「脱アイドル」して「本格派アーティスト」イメージを打ち出すにはやや時期尚早な気もするが、この変化が吉と出るか凶と出るか、次のアルバムが正念場だろう。

なお、シークレット・トラックとしてIRON MAIDENの「The Evil That Men Do」のアコースティック・カヴァー入り。【80点】
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