MOTLEY CRUE / SAINTS OF LOS ANGELES

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MOTLEY CRUEの約10年ぶりとなるニュー・アルバム、「SAINTS OF LOS ANGELS」を買いました。

これだけインターバルが空いたのは、前作「NEW TATOO」が、オリジナル・メンバーではなかったとはいえ(Drがランディ・カスティロ)、全米チャートでTOP40にも入らないという不振だったため、オリジナル・メンバーが揃った状況以外でのニュー・アルバム発表に踏み切れなかったのでしょう。

売れないアルバムが2作、3作と続くと「モトリー・クルー」というブランドの価値自体が下がってしまいますからね。

しかし、今回はオリジナル・ラインナップを揃え、「CRUE FEST」なる「OZZFEST」の縮小版のようなイベントを用意し、ラジオ局やらロック系Webメディア、人気ゲームなどのタイアップまで付けて、万全のマーケティング態勢で臨む「勝負作」だ。

ここ数年のメタル復権の気運が具体的にチャートに反映され始めたことや、80年代ポップ・メタル・リバイバル・フェスティバルといった感じの「ROCKLAHOMA」の成功などがこの「勝負」というべき大々的な仕掛けを後押ししたに違いない。

で、肝心のアルバムの内容だが、全体的には全盛期である「GIRLS GIRLS GIRLS」から「DR.FEELGOOD」あたりを意識したと思しき音楽性なのだが、これ!といったキメ曲がないために印象として一番近いのは前作「NEW TATOO」。

ヘヴィかつ密度の高いコンテンポラリーな音作りもちょっと「らしくない」ように感じられるものの、まあ80年代のサウンドをそのまま再現してもしかたないのでその点は我慢するとして、80年代のモトリーはもっとリフがダイナミックでカッコよかったよ。

それは、ボーナス・トラックの「Kickstart My Heart」のライヴ音源を聴けば明らか(とはいえ、この音源は映像が伴わないとVoのフェイクがキツすぎて厳しい)。

とはいえ、CRUE FEST参加バンドであるBACKCHERRY、PAPA ROACH、SIXX:AM、TRUPTの各ヴォーカリストがコーラスで参加した、先行シングルとなるタイトル曲#5や、ヴィンス以外のシンガーが歌えばかなりエモーショナルな曲になったであろう#7「Animal In Me」など、それなりに印象的な曲もあるし、全体的にコンパクトかつ勢いがあって一気に聴き通すことができる点は好印象。

「MOTLEY CRUE」や「GENERATION SWINE」に比べれば「モトリーらしい」音楽なので、ファンであればそれなりに納得&満足のいくサウンドかもしれない。

個人的には80年代の彼らの音楽にあった「時代の半歩先」感が全くないのが淋しいが、90年代の彼らのように「時代の一歩後」を必死でトレースするような見苦しさもないので良しとすべきか。

さて「チョイ悪オヤジ」の時代が終わり、「モロ悪オヤジ」の時代が到来するか?
そして噂に出ていた「LOUDPARK 08」への参加はあるのか?
いろいろと気になる所です。


ちなみに、「CRUE FEST」を日本でやるのはちょっとキツいと思います。
日本のマーケットはまだメタル復権の気運があったまってないし、モトリー以外のバンドの知名度が充分とは言いがたい。
チケ代がアメリカ並(3500円くらい)ならアリかもしれないけど、絶対無理だしね。
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