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IN FLAMES "FORGONE"が2月10日(金)国内盤発売

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KNOTFEST JAPAN 2023での来日も決定しているIN FLAMESの通算14作目となるフル・アルバム"FORGONE"が2月10日(金)にワードレコーズから国内盤リリースされます。

本作から第一弾MVとして公開された"State Of Slow Decay"、そして続く"The Great Deceiver (Dalhalla Brinner)"が近年の彼らにしてはエッジの利いた、「メロディック・デス・メタル」的なタッチの楽曲だったことで「原点回帰」が噂されていました。

とはいえこれまでさんざんへそ曲がりな(?)音楽遍歴を重ねてきた彼ら、そこまでシンプルにメロデスに徹するはずもなく、アルバム全体としてはこれまでの彼らのキャリアにおける様々な要素がコラージュされた作品になっているようです。

とはいえ、2020年に往年の名盤"CLAYMAN"をリメイクしたり(仕上がりは今二つでしたが…)、元JAG PANZER~MEGADETHのクリス・ブロデリックというメタル・ギタリスト然としたシュレッダーを加入させてみたり、なんとなく(原点かどうかはともかく)メタル回帰モードになっているのかな、という感じ。

個人的には、(初期よりも私の嗜好に合っているかどうかという点はともかくとして)それなりにオリジナリティと魅力のある音楽性にたどり着いていたとは評価しているので、メタル度を上げたりメロデスっぽい曲をやることが彼らにとっての「正解」だとは思っていないのですが、もちろんそういう曲の方が私としては耳を引かれやすいのは事実。

"The Great Deceiver (Dalhalla Brinner)"のイントロを聴いた時には「オッ、これは…」と思いましたしね。

ただ、先行公開されている楽曲だけで判断するなら、私のフェイバリット・アルバムである"COLONY"(1999)や"CLAYMAN"(2000)はおろか、実は何気に好きだった"REROUTE TO REMAIN"(2002)や"SOUNDS OF A PLAYGROUND FADING"(2011)のような「オルタナティブ・メタル化」した後の作品ほどにすら響いていないのですが、アルバムを通して聴けば印象も変わるのでしょうか(あ、もちろん元祖「原点回帰」作"COME CLARITY"も好きですよ)。

この方向性の揺り戻しが、昨年デビューした元メンバーたちによるTHE HALE EFFECTの存在に対して、古参のファン層を奪われそう、という危機感を覚えた結果だとしたら、ちょっと微笑ましいですね。単に前作"I, THE MASK"(2019)がアメリカのチャートでは振るわなかったから、という可能性もありますが。

この「原点回帰」が好評を博し、商業的な成功に結び付いて、彼らが自分たちに求められているものを提供しようという気になったらいいのですが、そんな素直な人たちではなさそうですね(笑)。











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コメント

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IN FLAMES

往年の名盤をリメイクしても出来は今二つだったり、原点回帰をアピっても中途半端だったりと、まるでソナタ・アークティカみたいですね^^;。

原点回帰しても品質が伴わないと決して評価されないことはYNGWIEが実証済みですが(⌒-⌒; )。

このバンドの私のフェイバリットアルバムは"SOUNDS OF A PLAYGROUND FADING"(2011)だったりします。

>ゆうていさん

たしかにその点だけ見るとSONATA ARCTICAに似ていますね(笑)。

本作については本人たちは「別に原点回帰したわけではない」と言っているようですが、イングヴェイも別に原点回帰したという意識はなさそうですね(ある意味やっていることはずっと変わっていないので)。

"SOUNDS OF A PLAYGROUND FADING"は「メランコリック・メタル」の隠れた(?)名盤だと思います。

期待

THE HALO EFFECTやChyraは、イェスパーの作曲能力の高さを感じる反面、良くも悪くも安定した品質で個人的には「心に響く」ものでは無かったんですよね...

対するIn Flamesは琴線に触れつつもメタル的なカタルシスは物足りないという、何ともモヤモヤした状況が続いていたのですが、先行公開された楽曲達が自分としてはドンピシャで、久々にamazonで予約してしまいました。

この方向性の為にクリス・ブロデリックを加入させたのか、彼が加入したことで方向性が変化したのかは分かりませんが、現ラインナップにおけるベストな作品になりそうで楽しみです。

ここ最近の作品と比べて大分メタルらしい作品になりそうですね。

ちょっと方向性は違いますが、チルボドの1番好きな曲がTRUSHED, LOST & STRUNGOUTな私にはこのモダンな感じが共存してるサウンドは魅力的。

ただ、前作のタイトル曲がかなりお気に入りだったのでもう少しキャッチーさが欲しかったなぁというのは贅沢なワガママですかね(苦笑)

>暁坂さん

THE HALO EFFECTもCYHRAもピンと来なかったのに、このサウンドにはピンと来たということは、本作は暁坂さんにとってかなり琴線に触れる作品なのかもしれませんね。

そういうアルバムは(特に20歳を過ぎたら)そうそう出会えるものではないと思うので、ぜひ大切に聴いてください。

>ごえたさん

私も正直現時点ではキャッチーさの不足を感じているのですが、きっとMVになっていない曲がキャッチーであることを願っています(笑)。

更新お疲れ様です。

私は全曲リリースされるまで聴かないようにしていますが、先行配信された楽曲はグロウルオンリーらしいですね。

メロデス時代より現在のオルタナティブ路線の方が好きなので、変に原点回帰して中途半端になって欲しくない少数派です!

>枯林さん

先行公開されている楽曲だけに限っても、オルタナティブ・メタル化した後のIN FLAMESのファンを裏切ることのないサウンドだと思います。

「オルタナティブ・メタルになってからの方が好き」という方はしばしば見掛けますし、そういう意味でやはりこのバンドはスタイルを変えても良い音楽を作れる才能があるバンドなんだな、という気がしますね。