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MAJUSTICE "ANCESTRAL RECALL"が3月22日(水)発売

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1998年生まれの日本人ギタリスト、ジエン・タカハシを中心に、ユーリ・サンソン(Vo: 元HIBRIA、現ETERNITY'S END)、ヴィタリ・クープリ(Key : ARTENSION、RING OF FIRE等)、そして幼少期から彼のことを知っているというケリー・サイモン(G)によるプロジェクトのデビュー・アルバム"ANCESTRAL RECALL"が3月22日(水)にマーキー・インコーポレイティドからリリースされます。

いったいどんな縁を持っていたものか、ティモ・トルキ(元STRATOVARIUS)からクラウドファンディングに失敗してポシャったプロジェクト、INFINITE VISIONSの楽曲4曲を提供されており、さらにはゲストとしてマイク・ヴェセーラ(Vo : 元OBSESSION, LOUDNESS, YNGWIE MALMSTEEN他)やラルフ・シーパース(Vo : 元GAMMA RAY、現PRIMAL FEAR)が参加するなど、私のようなメロディック・メタル・ファンにとってはなかなか「引き」のある名前がクレジットに並んでいます。

影響を受けた作曲家にティモ・トルキの他、リチャード・アンダーソン(MAJESTIC, TIME REQUIEM)、ダッシャン・ペトロッシ(IRON MASK, MAGIC KINGDOM)といったなかなかコアな名前を挙げているジエン・タカハシは、その年齢でどうやってそれらにアーティストに出会ったのか不明ですが(笑)、先行公開されている音源を聴く限り、彼が生まれた頃の「メロスピ」然とした音楽がこのプロジェクトの基本線になっているようです。

とはいえジエン・タカハシ本人の作る楽曲のメロディには欧州や南米のバンドとは少し異なるフィーリングがあり、その辺は影響を受けた作曲家に『ロマンシングサガ』などで知られるゲーム音楽家の伊藤賢治氏や、love solfageなる同人音楽の名前を挙げるバックグラウンドから来ているのかもしれません。

ケリー・サイモン氏がいて、ベースとドラムはケリー氏のバンド・メンバーであるカズマサ・ナカムラ(B)とヨースケ・イブキ(Dr)ということで「結局ジエンとケリー、どちら主導のバンドなの?」という疑問を与えてしまうのはいかがなものかと思いますが、この手の音楽のファンであれば一聴の価値があると思いますし、若い日本人がこういう音楽をやっているというのは個人的には応援したくなりますね。

ドラムについてはX JAPANのPATA率いるRa:INやLOUDNESSのサポート・ドラマーとしても活躍する西田竜一(Dr)と、LOUD PARK 2016 に出演していたFury of Fearの田中康太郎(Dr)もゲストとしてレコーディングに参加しているそうです。







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コメント

非公開コメント

もうGalneryusのsyuも若くないので、新しいギターヒーローが出てきて嬉しい限りです。

まぁ、売り方的にはケリー・サイモンのお弟子さんを頑張って売り込んでいくみたいな構図なので主導権があやふやなのはしょうがないのではないでしょうか(苦笑)

しかし、このネオクラの音楽性にマイク・ヴェセーラの歌が乗っちゃうと本当にまんま某王者様ですね(笑)

あとユーリ・サンソンは頭を丸めて欲しい(笑)HIBRIA自体は坊主だったのに、なんで頭頂部まで危うい今髪を生やしたんや…

メンツに引きが有るな(・_・;

RING OF FIREのライブでヴィタリ・クープリ、MARK BOLSのライブでケリー・サイモンを堪能させていただいた自分としてはメンツに引かれてやまないのだが、ボーカルがユーリ・サンソンというのが引っかかる。
ETERNITY'S ENDのボーカルを連れてくるならイアン・パリーの方が良かったです(⌒-⌒; )。

いつもありがとうございます。

久しぶりにHeavyMetalと呼べるような新しいバンドのアルバムですね(ちょっとギター弾きすぎですが)。

数年前にCD/LPはすべて処分してしまったので、サブスクで聴くだけなのですが、adoreさんのこのようなプチライナーノーツのおかげでより一層音楽を楽しめています。
これからもぜひ続けてくださいね。

そうそう、メタTレポートはもうないでしょうか?最近はLPのジャケットが恋しくて80年代のメタT集めにはまっています。

No title

西田竜一ってNOVELAの西田さんですか。元気そうでよかった。

この方はバックグラウンドも含めてドラフォだなって印象です。メロディックナスピードメタルはゲーム音楽との相性が素晴らしく良いんでしょうね。

>ごえたさん

誰誰の弟子、みたいな触れ込みでデビューした人が師匠を超えたのを殆ど見たことがないので、その点が心配ですね(苦笑)。

某王者の音楽に比べるとパワー・メタル色が強いので、その点が差別化ポイントなんじゃないでしょうか。一般人にとっては微差ですが。

ユーリ・サンソン、AGA治療の最中なんじゃないですかね(笑)。あるいは昼間の職場がスキンヘッドNGとか?

>ゆうていさん

まあ実際には誰がやるか、よりも何をやるか、なんですけどね。

ユーリ・サンソン、マイク・ヴェセーラ型のヴォーカルだと思いますが、お気に召しませんか。

イアン・パリーは素晴らしいヴォーカリストですが、個人的にはこういう押しの強いパワー・メタルに彼の歌が乗るとちょっとクドくなってしまいそうな気がします(笑)。

ケリー大先生(笑)

お弟子さん(?)ジエンさんのプロジェクトのようですけど、ケリー大先生は、お構い無しで"烈火の如く"弾きまくりですね、いいです(笑)
今日、たまたま観た動画では電車内で弾きまくってました、ほんと活発な御方だ(笑)

Voのユーリは最近、日本人ギタリストと絡んでますね、少し前々にNozomu Wakaiの"Ashrain"なるバンドでも「Put On The Trigger」という曲を歌ってましたが、そちらの楽曲の方が彼の声質に合ってて歌いやすそうに感じました。

>Metal88さん

CDもLPも全部処分とは思い切りましたね。私はやはり思い入れの強いものは処分できずにいます(苦笑)。

ここに書いている文章がプチライナーノーツとして機能しているのであれば幸いです。

メタTレポートは、なにぶん数が乏しいのでやる意味があるのかなと。増えてきたらやりたいと思っていますが。

数の不足については、私自身がメタTをよく見るエリアから殆ど見ないエリアに引っ越してしまったというのも大きいのですが(苦笑)。

>結城真之介さん

西田竜一さんはNOVELAの西田さんですね。もはやセッション・ドラマーとして知られている感はありますが、メジャー系アーティストのサポートもたくさんやっているのに敢えてこういうマイナーなプロジェクトにも参加するあたりは好感が持てますね(コロナ禍でライブのサポート仕事が減ったからこそなのかもしれませんが)。

メロディック・スピード・メタルとゲーム音楽の相性の良さは昔からよく指摘されていますね。きっとこのジエン・タカハシさんのビジョンもそういうものなのだろうと思います。

>Kazuriさん

たぶん、ユーリ・サンソンを一番高く評価しているのは日本のパワー・メタル・ファンだと思うので、ユーリもそれを意識しているのでしょう。日本語のタトゥーも入れてますしね(カッコいいかどうかは微妙というか、ちょっとヤンキーみたいなセンスですが…/苦笑)

デモ音源みたいな音質が全てを台無しにしてるような気がします。粒揃いのメンバーで疾走曲満載なのにもったいないと感じています。

>metalowさん

まあ、ちょっと奥行きに欠けるプロダクションで、こういうメロディック・パワー・メタルはもうちょっと作り込まれていた方がいいのではないかと思いますが、あえてオーバープロデュースにしなかったのかもしれません(単純に予算の関係かもしれませんが…)。

本作が売れたら、次回はイェンス・ボグレンとか売れっ子プロデューサーを起用してくれるかもしれませんね(笑)。

特別な思い入れのあるアルバムです

いやあ、このバンドがトピックに取り上げられる日が来るとは・・・・・・
ジエン氏とかつて同じバンドで活動していた身としてはここまでビッグな存在になって嬉しいやら寂しいやら、といった感じですね。
推察の通り、彼のHR/HMのルーツはゲームソングです。(確かロマンシングサガだったかな?)
彼に限らず現在の20代でいわゆるネオクラシカルメタルやメロスピを好んでいるリスナーはアニメ、ゲームから興味を持っているというパターンが多いですね。
お互いまだ10代だった頃にSNSで同年代で同じような音楽を好んでいる人を探していた彼からメッセージをもらったのが始まりでした。
懐かしいですね・・・・・
共演者を見て驚愕するとともにかつては典型的なギターヒーローだったジエン氏が上手くやれているのかな?と思ってしまう親心のようなものもありますね。
ところで、私の知り合いのメロスピ系ミュージシャンもこのサイトの読者・及びコメント欄にも出没しているということを知ったのですが狭い世界ですし認識していないだけできっと他にもいるのでしょうね・・・・・

>C.Tさん

なんと、かつてのバンドメイトさんですか。こういうことがあるから国内のバンドは気軽に取り上げにくいんですよね(笑)。

典型的なギターヒーローだった、というのは某王者的な「俺が俺が」というタイプだったということでしょうか。

だとしたらケリー・サイモンという同じタイプ(かつ年長)の人と組ませることでそれを抑え込んでバランスを取ろうとしているのかもしれませんね(?)。

メロスピ的な音楽を扱うサイト/ブログもかつてはたくさんありましたが、今はだいぶ少なくなってしまったので、そういう意味ではその手の音楽に興味を持った方がここにたどり着く可能性は上がっているかもしれませんね。

そういう自分で表現する側に回っている人に何かしら良いインスピレーションを与える音楽を紹介できていたら嬉しい限りです。