DEAD END東京公演 @渋谷AX

うまいこと仕事から脱け出せたので、行ってきましたDEAD END東京公演@SHIBUYA-AX。
当日券はちゃんと出ていましたが、場内はほぼ満員。

私はフロア前半の中央後方で観ていたのですが、周りは7:3から8:2くらいの割合で男が多かった感じです。

じかし、ショウが始まってみると、前方からは女性の声が多く聞こえてきたし、帰りがけに会場から出てくる観客を見るとかなり女性が目立ったので、実際は男女半々くらいだったのでは。

HYDE、清春、河村隆一、Janne Da Arcなど、彼らに影響を受けたと思われる大物ミュージシャン達からの花輪が物販スペースの前に飾られており、目を引いていました。

あと、なぜかALI PROJECTからも花輪が。接点は何でしょう?

清春のものが断トツで大きく、隣に置かれたHYDEのものがショボく見えてしまってお気の毒でした。

本日は2階席が関係者席になっており、その清春をはじめ、Janne Da ArcやSEX MACHINGUNS、La'cryma Christiのメンバー、そしてSUGIZOなど、錚々たるメンツが来場していたようで、関係者席をチラチラ見上げる人の姿も目立ちました。

開演前のBGMでジョン・サイクスの「Please Don't Leave Me」やGUNS N' ROSESの「Welcome To The Jungle」などがかかっており、少なくとも気持ちの上ではこういう音楽との接点は捨てていないのかな、などと勝手に思ってみたり。

定刻の19時を少し過ぎたころ客電が落ち、青~紫の幻想的なライティングと共に、ニュー・アルバムに収められているインスト的な「疑似ヴィーナス」が流れ、メンバー(と、ゲスト・ドラマー扱いの真矢)が登場。

セットリストはたぶん以下の通り。

01.擬似ヴィーナス
02.摩天楼ゲーム
03.テレパシー
04.Dress Burning
05.神猿
06.FRENZY
07.Danse Macabre
08.Psychomania
09.I Can Hear The Rain
10.Promised Land
11.The Godsend
12.Kill Me Baby
13.Guillotine
14.Perfume Of Violence
15.Devil Sleep
16.冥合

--1st アンコール--
17.Princess
18.I'm In A Coma

--2nd アンコール--
19.BEYOND THE REINCARNATION
20.Song Of Lunatic

--3rd アンコール--
21.The Awakening

YOU(G)とクレイジー・クール・ジョー(B)は、だいたい新作の曲と、解散前の曲で楽器を取り換えていた感じ。

ただ、新作の曲でも一番ハードな#15「Devil Sleep」のときだけは、YOUは主に解散前の曲で使用していたポジションマークが光るピンクのフライングVを使っていた。

リハが充分ではなかったのか、ちょいちょいミスと思われる箇所も散見されたが、YOUのギターのトーンはかなり素晴らしかった。

女性の黄色い声が多く、皆が競い合うようにメンバーの名前を叫ぶなど、私が普段行き慣れたメタルのライヴとは若干異なる観客のノリもあり、全体的にはヴィジュアル系っぽい印象を受けざるを得なかった本日のライヴにおいて、HR/HM的なカタルシスを放っていたのはYOUのギター・プレイだけだったと言っても過言ではない。

いや、ジョーのベースも良かったけど、なんかもっとエグいプレイをする人なのかと思っていたら意外とフツーでちょっと肩透かしというか(笑)。
小柄と言ってもいいくらい細かったのも、個人的には意外でした。

急遽ツアーへの不参加を表明した湊雅史に代わってゲストとしてプレイした真矢のドラムは、悪くはなかったものの、なんかちょっと味気ないんですよね。

私はLUNA SEAはかなり好きなんですが(大学時代コピーバンドをやったこともあるくらいです)、当時からその印象は変わりません。

ただ、先輩バンドでのプレイというプレッシャーの強い状況で、しかもやたらキメが多くて難易度の高いDEAD ENDの曲を20曲以上もかなり短期間でマスターしなくてはならなかったことを思えば健闘していたと思うし、充分役割を全うしたと言っていいのでは。

そして何と言ってもMORRIE(Vo)のカッコよさは圧巻でした。本当に中年?

ショウの途中、モニターの上に立ち、照明によって映し出されたシルエットは、まさに現代に降り立った堕天使そのもの。
「冥合」での後光が差すようなライティングの中で歌うその姿は、神々しささえ感じたほど(厳密には真矢の後ろから後光が差していたのですが:笑)。

ただ、MCも少なく、アクションも決して多くないそのパフォーマンスは「ただしMORRIEに限る」って感じの、かなり生来のカリスマ性に依存したものではないかと思います。

歌唱自体の説得力は必ずしも完璧ではなかっただけに、もし、DEAD ENDが解散しなかったら、あるいは解散後も別の形でずっとシーンにとどまり、ライヴ経験を重ねていたら、この人はどういうフロントマンになっていたのか、などと考えても詮無い思いが脳裏に去来しました。

途中ショウの後半で、ドラムキットに上り、ギター・ソロ中に真矢のビートに合わせて激しく頭を振ってみせたのが本日唯一と言ってもいい「熱い」アクションでしたね。

ただ、だからというわけでもないと思うが、実際の所今夜の観客のノリは今一つだったように思う。

活発に腕が上がっていたのはかなり前の方だけで、私の周りでは軽く身体を揺らすだけの人ばかり。

むろん年齢層が高めなことはあると思いますが、この手のバンドのノリってもっと熱狂的なものだと思っていたので、ちょっと意外でした。

途中、MORRIEが「20年前から来てる人」という問いかけに場内の3割強くらいの手が上がったのに対し、「今回が初めての人」という問いにもほぼ同じくらいの手が上がったので、必ずしも年齢の問題だけでもないような気がするんですけどね。

ていうかぶっちゃけ、今日初めて観て、このバンドが売れなかった理由ってやっぱりちょっと近寄りがたいムードが強すぎるからじゃねーの?って気がしたな。まあそれはカリスマ性の裏返しなんだけど。

一度客電がついた後の3回目のアンコールでは、クレイジー・クール・ジョーが「Tigers」と書かれた黄色のTシャツを着て登場し、MORRIEに「虎キチ、タイガー・ジョーです」と紹介されるなど、お茶目なシーンもあったのですが、きっと解散前はこういうのもなく、ひたすらストイックにカリスマ的なムードを振り撒いていたのでは、と推測します。

90年代に売れてたヴィジュアル系のバンドって、なんだかんだ言ってもっとファンに歩み寄っていましたからね。
まあ、それが良いことかどうかは価値観の問題ですが。
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