MINISTRY / COVER UP

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昨年のアルバム「THE LAST SUCKER」を以って27年に渡る活動を終了することを宣言したMINISTRY。

90年代オルタナティヴ・ムーヴメントの一角を担ったインダストリアル・メタルの代表格だった彼らだが、近年はセールス的にも世の中の注目も下降の一途を辿っていた。

メタル者としては何となく90年代半ばに力尽きていった幾多のHR/HMバンドの再現を見るようで、彼らの音楽自体は嫌いではなかったものの、「驕る平家は久しからずだねー」などと思っていたのですが、舌の根も乾かぬうちにこんなアルバムを出してしまうのだから、やっぱりアル・ジュールゲンセンは食えない男だ。

長いのでこのブログエントリーのタイトルは省略したが、本作の名義は一応「MINISTRY AND CO-CONSPIRATORS」になっており、厳密にはMINISTRY名義ではない。なので、先日の「ラスト・アルバム」宣言と矛盾はしていない。

そして内容もクラシック・ロックのカヴァー集という、彼らの活動経歴からするとイレギュラーなアルバムである。

しかし、この人を食った内容は、紛れもないMINISTRYの新作だ。

カヴァーの選曲は以下の通り。カッコ内はオリジナル・アーティスト。

1. Under My Thumb(ローリング・ストーンズ)
2. Bang A Gong(T-REX:米国以外では「Get It On」という曲名で知られる)
3. Radar Love(ゴールデン・イヤリング)
4. Space Truckin'(ディープ・パープル)
5. Black Betty(ラム・ジャム)
6. Mississippi Queen(マウンテン)
7. Just Got Paid(ZZトップ)
8. Roadhouse Blues(ドアーズ)
9. Supernaut(ブラック・サバス)
10. Lay Lady Lay(ボブ・ディラン)
11. What A Wonderful World(ルイ・アームストロング)

正直日本のHR/HMファンにはピンと来ないアーティスト・選曲かもしれないが、ベタベタの代表曲揃いという訳ではない所が「らしさ」だろう。個人的には70年代オランダを代表するゴールデン・イヤリングを取り上げている所にニヤリとさせられた。

オビなどによると本作にはレスリー・ウエスト(マウンテン)やロビン・ザンダー&リック・ニールセン(チープ・トリック)らが参加しているらしいが、クレジット上確認できず(大丈夫か?)。

とりあえず他にメタラーが知ってそうなゲストは#1でVoをとるバートン・C・ベル(フィア・ファクトリー)と、#8のVoであるケイシー・ケイオス(エイメン)くらいかな。

意外と(?)原曲の面影を残すものが多く、そういう意味では間違いなくミニストリー史上最もポップで聴きやすい、楽しいアルバムだ。

でも、個人的には原曲の面影が全くない突撃インダストリアル・スラッシュと化した#8のような曲が面白かったりして(この曲は「LAST SUCKER」にも収録されていた曲だが)。
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