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RYUJIN "RYUJIN"が2月7日(水)国内盤発売

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日本のメロディック・デス・メタル・シーン(シーンと呼べるほど大きいかどうかはさておいて)におけるトップ・バンドのひとつとして、マニア筋には高い人気を誇っていたGYZEが、欧州の大手メタル・レーベル『Napalm Records』との契約を機にバンド名を"RYUJIN"と改名して発表する再デビュー・アルバム"RYUJIN"がFABTONE Inc.から2月7日(水)に日本盤リリースされます。

『Napalm Records』と契約したということは、彼らのポテンシャルを考えたら全く不思議ではない話で、驚くには値しません。

一方でバンド名を変え、さらには音楽性も一気に和テイストを増大して(伝統音楽の要素をフィーチュアしているという意味での)フォーク・メタルに接近したことは、結構驚きました。

Wikipediaの記載によると「ワールドツアーで様々なバンドとの共演を経てRyojiがGYZEの音楽性が海外バンドの物真似であるという危機感を意識し始め、雅楽などの純邦楽の要素を取り入れる様になっている」とのことですが、メタルみたいにフォーミュラがしっかり確立されている音楽なんて、過去のバンドの物真似にならざるを得ないわけで、そこを恥じる必要なんて全然ないと思うんですよね。

そこでオリジナリティを出したくて雅楽や純邦楽の要素を導入する、というのも失礼ながらなんかちょっと安直というか。

まあ、日本のバンドが海外で戦う上ではそれがわかりやすいというのは理解できますが、現代の日本人にとって雅楽や純邦楽なんてお正月にちょっと耳にするくらいで、J-POPの方が絶対「刷り込まれている」はずだし、メタルをガチで聴き込んできた人なら確実にメタルの方が血肉になっているはずです。

GYZEの音楽は確かにCHILDREN OF BODOMのフォロワーであることが明らかではありましたが、そのメロディ・センスには北欧のバンドとは異なる歌謡センスがあって、それは充分個性でありアイデンティティだったと思います。

本作からTRIVIUMのマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo, G)が彼らのマネジメントを担当し、プロデューサーも務める(さらには音源へのゲスト参加も)というのは、彼のような日系アメリカ人としてはこういう「和」なテイストのバンドを支援することが一種自分のアイデンティティの確認・補強にもなるということで、欧米の有名(?)ミュージシャンのバックアップが欲しいRYUJINとはそういう意味でWin-Winだったのかもしれません。

ただ、先行公開されているMVを視聴すると、やはり日本人である私にはその和テイストがちょっとわざとらしく感じられ、鼻についたというのが本音です。

と、辛口なことを申し上げましたが楽曲としては相変わらずキャッチーで完成度高く、これだけのポテンシャルがあるのなら、本当にルーツとしてきた音楽の影響を素直に出した楽曲を聴きたいと思ってしまいますね。それが例え表面的にCHILDREN OF BODOMにそっくりであったとしても、もはやそのCHILDREN OF BODOMが存在しないわけですし。

日本盤にはそのCHILDREN OF BODOMの"Everytime I Die"のカバーが収録されるということで、自らのルーツがそれであることを隠す気がないならなおさらそう思ってしまいます。

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コメント

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辛口のご意見に…

私も全く同感です。adoreさんの文章、隅々まで…ほんとに。

いつの間にか"RYUJIN"と改名なってて、その初のMV曲や次曲のGekokujoを視聴した時には「急にどうした?和の要素を前面に?一体、彼はどこへ向おうとしてるのだろうか…まさに迷走、暗中摸索状態?」と感じ、ヘタするとコミック・バンドみたいで…そのままのGYZEで良かったのになぁ、なんだか残念に思ってます(苦笑)

私は、いっそ、アレキシ亡き今、元CHILDREN OF BODOMのメンバーによるバンドなどで、ゲストでも彼にVo&Gを演って欲しいくらいなのに…ヴィジュアル的にもアレキシのように"スター性(HR/HM界隈での)"はあると思うので…まぁ、まずそれは無いのでしょうけど。。。(汗)

チルボドがいなくなってしまった今、チルボドそっくりな音楽性突き詰めてもそれはそれで個性になった気がするのですよね
メタル系に限らず近年海外でウケている日本のアーティストはそんなに和を前面に出しているわけでもないですし、和風メタルならそもそも陰陽座がいますし…

>Kazuriさん

衣装とかMVのトンマナはちょっとコミック・バンドっぽいですよね(苦笑)。

GYZEは普通にカッコいいメタル・バンドだったので、そのままでよかったのに、という気がしてしまいます。

もっとも、カッコいい音楽をやっていても商業的には伸び悩んでいたので、変化を求めたのかもしれませんが…。

>MSさん

陰陽座は見た目と歌詞こそ和風ですが、音楽的にはそれほど和テイストではなく、だからこそ普遍的なカッコよさがある気がします。

このバンドにはむしろ世界的にCHILDREN OF BODOMの後継者というポジションになってほしかったのですが…。



Gyzeは大好きでしたが・・・・・

タイトルの通りGyzeというバンドは大好きでした。特に1stアルバムは何回聞いたか覚えていないくらいに聞き込みました。
ただ、Ryujinというバンドは好きではないです。ぶっちゃけ。
以前GlayのBelovedをカバーしていたことからわかるように彼等のルーツがヒットしていた90年代のヴィジュアル系やビーイング系のハードポップ、ひいては歌謡曲的メロディセンスにあることはすぐにわかるんですよね。
まず彼等に聞きたいのが本当に雅楽が好きで精通しているのかというところです。音源を聞いて自分はとてもそう思えませんでした。
とりあえず外国人はニンジャ!サムライ!ヨシワラ!って言っとけばウケるだろみたいな・・・・・なんというか浅いなと。

上でも書きましたが彼等のGlayカバーはハマっていましたし愛着も感じました。
直球ネオクラ系のキラキラサウンドに90年代ハードポップ系のキャッチーでちょっと切なさのあるメロディを乗せたようなサウンドのほうがよほどクオリティが高いものができそうですしGlayにしてもラルクにしてもB`zにしてもあの時代のロック要素強めのJPOPサウンドって世界的に見ても珍しいレベルで土着のメロディとHR/HM的なサウンドが上手くハマったムーブメントだと感じているのでそっちを押し出した方が海外にウケそうと感じるのですが・・・・・

和メタル自体は好きなんですが

自分も概ね皆さんと同意見ですね。

GYZEの歌謡曲的なクサさはTHOUSAND EYESやSERENITY IN MURDER辺りに比べても取っつきやすく、1stや2ndアルバムは良く聴いていました。
半面、V系っぽいノーマルヴォイスの歌唱や、だんご三兄弟のカバーのようなあざとい部分はちょっと苦手だったのですが、RYUJINはそういった苦手な部分が前面に出てしまっている印象です。

ただ、商業的成功よりも自身のやりたいことを追求するバンドが多い(と言ってもそれは結果としてそうなってるだけかもしれませんが)日本のメロデス界隈において、ここまで分かりやすく海外に媚を売るバンドもあまり居ないので、どこまで行けるのかちょっと楽しみでもあります。
日本の良質なバンドが海外に広まる突破口のような存在になれば良いなぁと...

>C.T.さん

もしかすると雅楽も本当に好きなのかもしれませんが、きっとGLAYの方が好きですよね(苦笑)。

海外の方からどう見えているのかわかりませんが、日本人から見るとRYUJINは「フジヤマ・ゲイシャ」という欧米人の歪んだエキゾチシズムに媚びているように映りますよね…。

>暁坂さん

過去にそういうエントリーを書いたことがありますが、私もGYZEのバズり狙いのあざといカバーにはちょっと辟易していました。

おっしゃる通り、RYUJINはそのあざとさをさらに突き詰めた感があって、ちょっと抵抗がありますね。

これまたおっしゃる通り、日本のメロデス・バンドはいずれも高品質なのに国外はおろか国内でも充分に評価されていない気がしますので、それを突破するために何らかのアクションを起こしている、という意味ではその心意気は評価できると思うのですが。