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ヴィタリ・クープリ(ARTENSION, RING OF FIRE)が死去

日本ではARTENSIONやRING OF FIREでの活躍でネオクラシカル系メロディック・メタル/プログレッシヴ・メタルのファンの間ではよく知られるキーボーディスト、ヴィタリ・クープリが49歳の若さで亡くなったとのことです。

日本ほどARTENSIONやRING OF FIREが知られていない欧米では、興行的に大成功を収めているTrans-Siberian Orchestraのキーボード奏者が亡くなった、という形で報じられているようです(実際、彼の収入面でのメインはTrans-Siberian Orchestraだったと思われます)。

ていうか、私が大学生になった年にはもうARTENSIONはデビューしていたので、結構年上なのかと思っていましたが、私と3歳しか違わなかったんですね…。死因は明かされていませんが、いずれにせよ早すぎますね。

90年代というのは本当にキーボーディスト不遇の時代で、ワールドワイドでマトモに評価されたのはDREAM THEATERのキーボード奏者くらいのものだったのではないかという印象でした。

そんな中、メロディックなメタルが世界で唯一人気を博していた日本では、ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセンと、ARTENSIONのヴィタリ・クープリは数少ない実力派キーボーディストとして、その手の音楽を好むファンに評価されていたと記憶しています。

アンドレ・アンダーセンはロシア人、ヴィタリ・クープリはウクライナ人というのが今となってはなんだか微妙な感じですが、当時もはやそういう「ロック辺境出身者」しかHR/HMキーボーディストを志す人がいなかったのかもしれません(?)。

ヴィタリ・クープリは旧ソ連の全連邦ショパン・コンクール(All-Union Chopin Competition)で最年少1位を、キエフ音楽院コンクール(Kyiv Conservatoire Competition)で金賞を受賞するなど、クラシックの道でもかなりの評価を受けていた実力者で、近年のメタル・バンドのキーボーディストも皆それなりの腕前であることが多いですが、このレベルの演奏者はもうHR/HMのフィールドでは出てこないかもしれません。

実はヴィタリ・クープリはウクライナ解放運動家という一面があって、プーチンに暗殺された、ということでないことを願いたいですね。半分冗談ですが、プーチンならやりかねないというのが恐ろしい所です。

▼ニュースソース
アーテンション/リング・オブ・ファイア等で活躍 キーボーディストのヴィタリ・クープリ死去(amass)



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コメント

非公開コメント

Ring of Fireをよく聴いていました。
ヴィタリのWikipediaを見てみると英語版はRing of Fireの記事にリダイレクトされていて単独記事はないんですね。
ヘルゲ・エンゲルケが亡くなった時もBlabbermouthは報じていなかったと思いますし、アメリカでそれなりの実績がないと報道も小さくなりますね。
せめて日本のメタルメディア、つまりはBurrn!ということになりますがミニ特集でもいいから追悼してあげてほしいものです。
(もうこのジャンルに強い編集者がBurrn!本誌にはいない気がしますが…)

No title

RING OF FIREのThe OracleとBurning Live in Tokyoを日本AVALON発売バージョンとして持っていたので、さらに記憶に残るキーボディストでした。その正規アルバムとライブアルバムはプログレッシブメタルの歴史で重要なアルバムだと思います。巨匠キボディストの部庫にも特別なニュースがないのは悲しいですね。まるでYngwie Malmsteenと10年を共にしたMats Olaussonの死の時と似た寂しさが感じられます。

>OBさん

ヘルゲ・エンゲルケ(というかFAIR WARNING)はアメリカはおろか本国ドイツでもさっぱりでしたからね…。

『BURRN!』の編集部にヴィタリ・クープリのファンはいなそうですが(強いて言うなら編集長?)、あの雑誌にとって90年代メロディック・メタルというのは一種の資産というか飯の種ですし、今は外部ライターがメインで記事を書いている印象なので、モノクロ2ページくらいで追悼記事は出るんじゃないでしょうか。

>LEEさん

わざわざ日本盤のアルバムを購入されていたとは熱心ですね。とはいえ、RING OF FIREに関しては国際的にも一番日本盤が流通していたのではないかと思いますが…。

ヴィタリ・クープリは素晴らしい鍵盤奏者でしたが、キーボードはメタルの世界で軽視されがちなのと、大ヒットに恵まれなかったので、注目されないのが悲しいですね。

일부러 일본반의 앨범을 구입하고 있었다고는 열심이네요. 그렇다고는 해도, RING OF FIRE에 관해서는 국제적으로도 제일 일본판이 유통하고 있었던 것이 아닐까 생각합니다만…

비탈리 쿠프리는 훌륭한 건반 연주자였지만, 키보드는 메탈의 세계에서 경시되기 쉽다고, 대히트에 축복받지 않았기 때문에, 주목받지 않는 것이 슬프네요.

No title

ARTENSIONデビュー当時のBURRN誌のインタビューで、
クラシックの素養があると何が良いんですか?という質問に対して、
「キミたちはクラシック音楽を書いたり演奏することはできないだろ?
でも自分のようにクラシック畑の人間は、
普段とちょっと違う頭の働かせ方をすれば、ロックをやることもできるんだ」
みたいなことを言っていて、正しいけど(ポピュラー音楽でヒットするかどうかは別問題ですが、言っていることは間違ってないと思う)
生意気な兄ちゃんだなあと思っていたのですが、
自分がクープリと同じ歳だったとは知らなかった。若い。びっくりしました。

>49歳とは若い さん

若いですよね。特にメタル界隈だと50代以上が当たり前、何なら60代、70代も珍しくないという状況なので、その年齢で亡くなったというのは胸が痛みます。

彼の場合、クラシック・ピアノのコンクールで入賞するというロック・キーボーディストとは異次元のレベルなので、天狗になるのも無理はないのではないでしょうか。