NORTHERN KINGS / REBORN

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マルコ・ヒエタラ(TAROT, NIGHTWISH)、トニー・カッコ(SONATA ARCTICA)、J.P.レッパルオト(CHARON)、ヤルッコ・アホーラ(TERASBETONI)というフィンランド・メタル界の実力派シンガーたちによる80年代ロック/ポップスのカヴァー・アルバム。

だいぶ前から輸入盤市場では話題になっていたアルバムですが、先週5月28日にようやく日本盤リリースの運びとなりました。

私ももちろん興味はあったのですが、なんせ値段がべらぼうに高くて(日本盤プラス1000円くらい)、今ひとつ手が出ませんでした。

で、こうしてようやく聴いてみたわけですが、こりゃまたかなり大胆なアレンジの多いカヴァー・アルバムですね。

冒頭を飾るJOURNEYの「Don't Stop Believin'」なんて、あの冒頭のホープフルなKeyのフレーズが、どうにも不安感を煽る不吉な雰囲気を醸し出していて、原曲と受ける印象が全く違います。

その他の曲も大胆に変わっていますが、一番カッコよかったのがなんとライオネル・リッチーの「Hello」で、この往年のブラコン(死語)の名曲がギャロップ・ビートを持つキャッチーなメタル・チューンに化けていたのはいい意味で驚き。

一方、一番HR/HMっぽい曲であり、ストレートにカヴァーしてもカッコいいだろうビリー・アイドルの「Rebel Yell」が、もの凄く陰鬱でドゥーミーな曲に生まれ変わっていたのは、悪い意味で驚きでした。

全体的には80年代ポップスの持つ「軽さ」とは対極の、重厚さを感じさせるシンフォニックかつ荘厳なアレンジが多く、個人的にはJETHRO TULLの曲にOZZY OSBOURNEの「Bark At The Moon」のギター・リフをブチ込んだ#6のような遊び心がもっと欲しかった。

いや、軽いポップスを重厚にアレンジする、ということ自体がフィンランド人の感覚における「遊び心」なのかもしれませんけどね。

CUTTING CREWの「I Just Died In Your Arms」は、同じフィンランドのTO/DIE/FORもカヴァーしていたので、聴き比べてみるのも面白いかもしれません(だいぶ違う)。

で、肝心の主役であるシンガーたちですが、これが意外にというか、個々のバンドで聴く分にはそれぞれ充分に個性的なシンガーたちなのですが、このアルバムで聴くと意外とどのシンガーも似ているというか、醸し出すムードが同一で、群を抜いてアクの強い(苦笑)マルコ・ヒエタラを除けば、ボーッと聴いていると誰がドコを歌っているのかわからなくなります。

フィンランドのメタルも、80年代のポップスも大好きな私ですが、正直原曲の良さはあまり出ていないかな、と感じてしまいました。

フィンランドではゴールド・ディスクになったそうなので、続編もあるかもしれません。ただ、日本ではこの4名ではキャスティング的に(実力的な意味ではなく、知名度的に)ちょっと弱いかも。


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