SPYDER BABY / LET US PREY

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デトロイト出身のインダストリアル・メタル・バンドのデビュー・アルバム。

バンドと言っても、本作では作詞・作曲、そして演奏の大半を中心人物であるスティーヴ・バンチが手掛けており、SPYDER BABYというバンド名も彼のあだ名であるとのことなので、限りなくソロ・プロジェクトに近い(ただ、現在はちゃんとバンド・メンバーがいるようだ)。

このスティーヴ・バンチは、インダストリアル・メタルの代表格であるMINISTRYの中心人物アル・ジュールゲンセンの別プロジェクト・REVOLTING COCKSのアルバムにクレジットされていた人物だそうで、#6「Bitter」ではアルがプロデュースを手掛けている。

ルックスを見るとややゴシック調な濃いめのメイクをしており、楽曲によってはちょっとゴスっぽいアレンジも施されている。アートワークも含め、「狙い」はその辺なのだろう。

インダストリアル・メタルの大御所が手掛けるゴシック風のソロ・アーティスト、というとNINE INCH NAILSのトレント・レズナーが送り出したMARILYN MANSONを想起せずにはいられないが、このSPYDER BABYのアルバムはMARILYN MANSONに比べるとだいぶHR/HM色が強く、個人的には聴きやすいサウンドだ。

メタル・ファンに聴きやすいサウンドということは、インダストリアルとしては致命的なまでに革新性がないということを意味しており、実際10年前の作品と言われても疑いを抱かないほどコンサバティブな音である。

ただ、僕は革新性より楽曲の良さを重視するので、インダストリアルとはいえ実は意外とオーソドックスなHR/HMリフも聴かれるこのサウンドは、ザクザクと結構キャッチーで、楽しめた。

#9「Sex Action」はL.A.GUNSのカヴァーで、こういったセンスを見ると、このルックスはゴスだけではなく、初期のMOTLEY CRUEやW.A.S.P.あたりの影響もあるのかな、などと思ったり。

ちなみに上記の「Sex Action」はカヴァーですが、#11「We All Fall Down」はBLUE MURDERの、#12「Sacred Heart」はDIOの、#14「Kill The King」はRAINBOWの、それぞれカヴァーではありませんのでご注意ください(笑)。

「21世紀のMARILYN MANSON」になれるかどうかは微妙だが、昔のMINISTRYのファンにはオススメだし、hideのZilchが好きだった人も楽しめるかも。


SPYDER BABY公式サイト

SPYDER BABYのMySpace

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