マーティ・フリードマン 『い~じゃん!J-POP』

marty_book.jpg

4月7日に日経BP社から発売になった、マーティ・フリードマンの『い~じゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た』を読みました。

基本的には「日経エンタテインメント」誌で連載している「J-POPメタル斬り」というコラムをまとめた単行本で、連載原稿に書き下ろしの文章を加えたもの。

構成は3部構成になっており、第1部がマーティの音楽人生を振り返った文章で、ファンであれば興味深い内容でしょう。

第2部ではマーティのお気に入りJ-POPチューンをTOP40形式で紹介しており、第3部が連載原稿となっています。
僕は仕事柄もあって「日経エンタ」をほぼ毎号読んでいるので、この3部は既に全部読んでいたのですが。

マーティのJ-POPに対する考察というのは、日本人の感覚からするとズレていると思えることもありますが、全体的に見て、アメリカで生まれ育った人間としては極めてまともな理解をしていると思います。

それはやはり実際に日本に住み、日本語を使っていることによるものでしょうが、単にその地の音楽が好きだから、という理由でその国に暮らし、その国の言葉まで覚えてしまうというのは、自分の身に置き換えてみると尋常なことではありません。

ああいう割と淡々とした(ように見える)人柄なのであまりそうは感じませんが、音楽に対する愛と情熱が常人離れしていることは間違いないでしょう。

意外とミュージシャンって音楽に関しては聴くより演奏することが好き、そして広く聴くよりは深く聴く、というタイプが多いので、このマーティの音楽に対する貪欲さは感動的ですらあります。

まあ、子供の頃からワシントンDC、ドイツ、ハワイと、割と住む所は転々としていたそうなので環境の変化には強いのでしょうし、言葉が話せてお金があれば、日本は非常にサービスの行き届いた住みやすい国であるということもまた事実なのでしょうけど。

マーティの好むJ-POPというのはビーイング系、コムロ系、そしてハロプロと、正直日本人にとってはかなり下世話というか、「好きだ」と公言するのはちょっと恥ずかしい音楽ばかりなのですが、マーティは(恐らく日本ではそういった音楽が「ダサい」ことも承知の上で)絶賛を惜しみません。

まあ僕も毎週「COUNTDOWN TV」とか観てるし、特にJ-POPに対する(メタラーにありがちな)抵抗はないのですが、マーティの口から一流ミュージシャンならではの音楽的な考察を交えて「いかにJ-POPが優れているか」を説明されると、あらためて「ハロプロ、CDで聴いてみようかな」なんて気になってしまいます(笑)。

正直文章は稚拙です。本当に本人が書いているのか、ライターさんがマーティの話を編集して書いているのかは不明ですが、いずれにせよそれはマーティの言語能力が「日常会話レベル」であることに起因するものでしょう。

しかしそれだけに読みやすく、話題が身近であることもあって肩の力を抜いて楽しめる本だと思います。

ただ、僕自身は常に洋楽と平行してJ-POPを聴いてきた人間なので抵抗ありませんでしたが、俗に言う「洋楽至上主義」な人にとっては噴飯ものの内容かもしれません、と念のため警告しておきます。

いっそ僕のお気に入りJ-POPもここで紹介しようかと思いましたが、長くなったし、お里が知れる感じもするのでやめときます(笑)。

とりあえずPerfumeのニューアルバムは予約してますが何か?


マーティの発展途上国(マーティ・フリードマン日本語公式サイト)

マーティ・フリードマンのJ-POPメタル斬り/延長戦


※おまけ:このインタビューはおもしろい

【HELLO OG!】マーティ・フリードマンの「いいじゃん!ニッポン」

「みこすり半劇場」で日本語を勉強したなんて…。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント