DEAD END / DEAD LINE

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大学時代の一時期、ジャパメタを聴き狂っていた時期がありました。

その頃一般にメジャーどころとされているジャパメタ・バンドの代表作やベスト・アルバムなどはだいたい聴いたのですが、聴きたかったのにどうしても入手できなかったのがDEAD ENDの「DEAD LINE」。

実は一度大学の授業の関係で、埼玉の志木だったか朝霞だったか、そのあたり(うろ覚えですんません。何しろ10年以上前のことなもんで…)に行く機会があったとき、その駅ビルに入っていたCD屋で新品を発見したのですが、当時は貧乏だったため泣く泣く購入を見送り、その後中古を含め一度として実物を見ることはありませんでした。

そんな思い出の(?)アルバムが、今回の再結成に合わせて20年以上の時を経て(オリジナル・リリースは1986年)リマスター再発されました。

97年にリリースされたベスト・アルバム「ALL IN ONE」は聴いていたので、#1「Spiders In The Brain」と#7「Perfume Of Violence」は聴いており、攻撃的な前者はカッコいいと思ったものの、単調なサビを持つミドル・テンポの後者は今一つピンと来なかったので過剰な期待はしていませんでしたが、こうして実際に聴いてみると予想以上にアグレッシヴな曲が多く、カッコいい。

MORRIEのアクの強いヴォーカルと猟奇的な歌詞が独特の世界観を醸し出しつつ、楽曲自体は意外に正統的なHMで、実は結構キャッチーな要素もあったりする。

その辺はメンバーが各々元RAJAS、TERRA ROSA、LIARといった、BURRN!でも扱われていたような由緒正しい(?)ジャパメタ・バンド出身である、という出自が出たということなのだろうか。

とはいえ随所で聴かれる予想を裏切る曲展開や、クレイジー・クール・ジョー(80年代ならではの芸名ですね…)のうねりまくるベースラインなどが彼らならではの個性を主張している。

当時のインディーズとしては異例の1万枚以上のセールスを記録し、停滞気味だったジャパメタのシーンに強いインパクトと影響を与えた作品である。

発表当時から音質はチープとされていたようで、最近の高音質になれた若い人にはかなりショボい音に聴こえると思うが(特にギターの音はミキサー直結で録ったのでは、と思うほどペラペラ)、今回のリマスターでとりあえず「ALL IN ONE」の音源よりはだいぶ力強くなっている。

ジャケットも初めて見たときにはチープだなあ、と思っていたのですが、今思うとこれは楳図かずお風を狙ったのかな、という気がします。

ボーナストラックとして収録されたフォノシート/シングル音源の「Replica」と「Worst Song」は、「ALL IN ONE」に収録されていたので既聴でしたが、「Worst Song」の歌詞は本当にサイテーというか、女の子と行くカラオケで歌ったらドン引きどころか絶交間違いなしの、究極の「若気の至りソング」(笑)。

初回限定版に付属のDVDは1987年1月11日に大阪の毎日ホールで行なわれたライヴ「四鬼夜行」の映像で、数曲だけかと思っていたらほぼフル収録(ギター・ソロを入れて13曲)でお得感あり。

映像自体はオーディエンス・ショットのブートめいた代物で、画質・音質も良くはないが、当時の彼らのカリスマ性の一端に触れることができるという意味で貴重な映像だろう。

しかしこのMORRIEの「アィアィアィアィ」「イェイェイェイェ」「オゥオゥオゥオゥ」という独特のコブシは年甲斐もなくマネしてみたくなる中毒性がありますね(笑)。


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