VINDICTIV / VINDICTIV

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学生コンパのノリで「北欧メタルファン、ちゅうもーく!」と言いたくなるメンツのアルバム。
いや最近高田馬場で飲んだら我が母校の後輩と思しき学生たちが相も変わらず「学生ちゅうもーく!」とやっていたのでなんとなく懐かしくて。

このVINDICTIVはスウェーデン人ギタリストのシュテファン・リンドホルムを中心としたプロジェクトで、DrはALIENでのプレイ経験があるミカエル・ヴィクマン、Bは再結成TREATのベーシストであるナーレ・ポールソン、そしてVoはMr.北欧ヴォイス、ヨラン・エドマン(元MADISON~JOHN NORUM~YNGWIE MALMSTEEN~GLORY他)。

もうこの名前を目にした瞬間にMADISON+TREAT+ALIENという北欧メタルの理想郷サウンドを妄想ですよ。あ、一応というか当然Keyもいます(笑)。北欧メタルの必須アイテムですからね。

で、実際の所は…ちょっと微妙(苦笑)。いや、サウンドのタッチは透明感のある100%北欧メタルで、その点について裏切りはないんですよ?

ただ、ネオ・クラシカル様式美というよりは、ややフュージョン寄りのプログレ・ハードといった感じの楽曲群にちょっとキャッチーさが足りないというか、サビが盛り上がりに欠けるんですよね…。

多分、「実は洗練されたポップ・シンガー」ヨラン・エドマン先生に歌メロを書かせてしまったのではないかと(苦笑)。

いや、決してつまらないわけではなく、聴き込むと味わいの増すスルメな音楽性なのですが、個人的には北欧メタルにはもっと哀愁バリバリのクサいメロディを期待してたりして(ただ、もしこのプロジェクトがコテコテの北欧メタルだったら、逆にヨランは参加しなかったのではないかと思う)。

ヨラン先生のテクニカルで表情豊かな歌唱は冴え渡っているので、彼のファンとしてはそれなりの満足感はあるんですけどね。この人はブルース・ディッキンソン(IRON MAIDEN)同様、年齢を重ねて衰えるどころかむしろ「パワフルに聴かせる技術」に磨きをかけている気がします。

一応本作の主役、シュテファン・リンドホルムのギターについても触れておくと、これがビックリするほどイングヴェイで、楽曲の随所で必ずしも必要とは思えない速弾きを炸裂させている。

そう言うと時代遅れのエゴ丸出しギタリストに聞こえるかもしれませんが、速さはともかく、トーンやタッチの面においてここまでイングヴェイに肉薄したプレイヤーって実は結構稀かも。ただ、フレージングに泣きはあまり強くなくて、そういう意味でも北欧メタル的な満足度は高くない。【78点】


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