LEVERAGE / CIRCUS COLOSSUS

leverage03.jpg

前作がフィンランドのチャートで24位まで上昇したLEVERAGEの、所属レーベルを「Frontiers Records」から「Spinefarm」へと移籍して発表されたサード・アルバム。

その前作はディスクユニオン某店で試聴し、「いい感じ」だとは思っていたが、今一つインパクトに欠けるというか、地味な印象を受けたため、購入は見送っていた。

とはいえ、全体的な印象は良かったので新作には注目しており、BURRN!誌で88点という高得点(評者は広瀬編集長)を獲得していたことも背中を押して、本作の購入に踏み切った。

結論から言うと、前作で感じた地味さは払拭されてはいない。その原因は、フィンランド産のメロディック・メタルと聴いて日本人が想像(期待)するSTRATOVARIUSやSONATA ARCTICAのような疾走感のあるパワフルな楽曲が存在しないことが大きいだろう。

このバンドは明らかに「歌」を聴かせることに重きを置いたバンドで、ギターはそれなりにヘヴィでエッジも効いているが、サウンドに厚みを持たせる以上の機能はほとんど果たしていない。そういう意味で、「メタルの皮を被ったAOR」と呼びたくなったりもする。

もちろんその分哀愁を帯びた歌メロのクオリティは高く、スティーヴ・ペリー(元JOURNEY)やフィル・コリンズ(GENESIS)を思わせるペッカ・ヘイノ(Vo)の、メタル・ファン以外の人にも聴きやすい適度なハスキー・ヴォイスが歌モノとしての完成度を高めている。

ただ、サウンドの端々からテクニック的にはなかなか高度なものを持っていそうな雰囲気を感じるだけに、インスト・パートにもう少し派手な聴きどころがあるとよかったのに、と思ってしまうのも正直な所。

#7や#9、#10、#11のような比較的HR/HMのダイナミズムが強い曲がアルバムの中盤以降を中心に配されていることも、アルバムの印象を落ち着いたものにしてしまっているような気がする。序盤からこういうカッコいい曲でガーッと行ってくれれば、もう少し印象も変わったかも。

洗練された哀愁メロディのセンスは秀逸で、演奏力などバンドとしての基礎体力はしっかりしているだけに、引き続き次作には期待したいと思います。【82点】


◆LEVERAGEのMySpace
http://www.myspace.com/leverageband
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント