EUROPE / LAST LOOK AT EDEN

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既に本国スウェーデンではチャート1位を記録している、再結成後3作目となる8枚目のアルバム。

再結成1作目となった前々作「START FROM THE DARK」や、前作「SECRET SOCIETY」はちょっと頑張りすぎというか、べつにここまでモダンなサウンドで今のバンドと張り合わなくてもいいんじゃね? という気がしていたが、本作ではその辺の妙な「現役感への気負い」が薄れ、彼らのルーツである70年代のハード・ロック・バンドからの影響がストレートに表現されたサウンドになっている。

本作制作当時、ジョン・ノーラム(G)の奥さんであるミシェル・メルドラム(元PHANTOM BLUE~MELDRUM)が脳出血で亡くなったこともあり、彼があまり本作の作曲にタッチできなかったことがその辺に影響しているのでしょうか。

オーケストラ風のイントロ#1に導かれる先行シングルのタイトル曲#2は、シンフォニックなアレンジに加え、エキゾチック感触(LED ZEPPELINの「Kashmir」へのオマージュ?)もあって異彩を放っているが、あとは基本的に70年代のブルージーなハード・ロック路線で、前2作同様曲調が暗めなこともあり、個人的には正直地味である。

ただ、久々にミック・ミカエリの弾くKeyに存在感があり、楽曲に色というか、バラエティを感じるのは悪くないし、未だ若々しさを失っていないジョーイ・テンペストの歌うメロディもそこはかとない抒情性とキャッチーさを湛えている。

ただ、リフのつまらなさは相変わらずで、それはジョン・ノーラムの貢献が少なかったからなのか、そもそも現在の彼らの志向する音楽が私好みのリフを必要としないものだからなのかは不明。

なお、作曲にはあまり貢献していないとはいえ、ジョン・ノーラムのギターのトーンは素晴らしいものがあり、ギター弾きにはそれだけで一聴の価値があるかも。

バラードとか結構いいし、全体的には悪くない作品だとも思うのだが、やっぱりどこか期待外れな印象を抱いてしまうのは、やっぱり「EUROPE」の名前に求める音楽が往年の華麗なハード・ロックだから、ということなんだろうなあ。

さすがにもう一回「Seven Doors Hotel」や「Final Countdown」みたいな曲を作れ、とは言わないけど…。

BURRN!誌のレビューで小澤氏が言っている通り、私を含む大方の評価が「EUROPEも年食ってシブくなったよね」という前向きなものにはならないであろうことが、このバンドが抱えている問題なんだろうな、と私も思います。

あと、ジャケットはもう少しなんとかならなかったのでしょうか。そりゃエデンに林檎は付き物なんでしょうけど…。

◆本作からのファースト・シングル「Last Look At Eden」のPV [YouTube]


◆本作からのセカンド・シングル「New Love In Town」のPV [YouTube]


◆EUROPEのMySpace
http://www.myspace.com/europe


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