AVENGED SEVENFOLDの新譜レビュー

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A7Xのニューアルバムをレビューしました。

基本的にレコード会社のトッププライオリティは貶さないBURRN!誌では大絶賛だったし、僕自身も今回の路線に賛意を表しているクチだが、インターネット上ではかなり辛口な評価も目立つ。

しかしそれは、彼らに限らず、コアな出自を持つバンドが整合性と大衆性を高めると受けるジェラシーに基づくバッシングで、ビッグになるバンドが必ず通る登竜門のようなもの。

確かにこういうバンドは貶した方が通っぽくてレビューとしてはカッコよく見えるかもしれないが、それで成功されちゃうとただの負け犬の遠吠え。評論という行為が不可避的に内包する恥ずかしさ全開なのが怖いところです。だから褒めてるわけではありませんが。

このブログの母体(?)であるMETALGATEというサイトをご覧になればなんとなくわかると思いますが、僕個人はわりと保守的なメタル・ファンで、メロスピ厨房という批判さえ甘んじて受ける覚悟があります。

そんな僕ですから、音楽的方向性としてはメロスピ然としていた前作「CITY OF EVIL」の方がツボなはずなのですが、実際は新作の方がはるかに楽しめました。

正直前作のピロピロしたメロスピ臭さは取ってつけたような感が拭えず、Voの声が趣味じゃないこともあって個人的にはあまりハマれなかったというのが事実です。

しかし本作におけるアメリカ的要素とヨーロッパ的要素、そしてモダンな要素とクラシックな要素のブレンドは実に巧妙で、僕のような「ヨーロッパ/クラシック」に嗜好が偏重した人間にも実に心地よく聴けるアルバムになっている。

この音が「アメリカ/モダン」志向の若者たちにどう響くか、というのは僕には想像がつかないが、もしこれがそういった層にもアピールするのであれば、今後のヘヴィ・ロックとメタルを結びつける手法のデファクト・スタンダードになりうると思う。そんなにコピーが難しい音楽でもないし(←これ重要。模倣が難しいサウンドは広がらない)。

アメリカのヘヴィ・ロック・バンド群がこの音に感化されてメタル度を高め、結果としてメタルがアメリカで復権するのであれば、それはめでたい話だが、個人的に恐れているのが、欧州のメタル・バンド群がアメリカでの成功を夢見て彼らのようなサウンドに変化してしまうことだ。

ヨーロッパのメロディックなメタルがアメリカで、いや全世界で成功することは長年その手の音を愛聴してきた僕のような人間の悲願だが、それがアメリカのバンドの真似をして成功するのでは意味がない。クサクサでダサダサなまま成功してこそ溜飲が下がるというものだ。

君たちにも言っているのだよ>IFにSWにWT
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