BON JOVI / THE CIRCLE

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ボン・ジョヴィのニュー・アルバム「THE CIRCLE」を聴きました。

完全復活となった「It's My Life」の大ヒット以降、リリースされる作品どれも大物に相応しい良作ではあったものの、正直なところ、新たにファン層を広げるほどの力は感じなかった。

ただ、今回はリリース前から、Wii用ゲームソフト『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』のCMタイアップが決まったり、各テレビ局の情報番組はもとより、「SMAP×SMAP」へ出演して木村拓哉と共演するなど、あからさまに新規ファンを取りに行く「攻めの姿勢」が感じられたので、「THESE DAYS」以降はずっとレンタルで聴いていた彼らのアルバムを今回久々にリリースと同時に即買いしてみた。

そのFFのタイアップ曲であるシングルの価格を500円に設定したのも新規ファンの「お試し購入」を促す、敷居を下げるための施策だろうし、さらにアルバムとの連動キャンペーンで気に入った人のアルバム購入につなげる施策と、まさに「打てる手は全て打つ」という感じ。

HR/HM系のアーティストでここまでプロモーションに「本気」を感じたのは昨年のAC/DC以来、そして日本における成功の規模が違うだけにボン・ジョヴィの方がはるかにマスなプロモーションだ。

で、アルバムの内容だが、個人的にはなかなか良いんじゃないかと思いました。
まあ、彼らのアルバムで良くないと思ったことなんてないんですけどね。

一部で指摘されているように、サウンドの部分で最近のU2やCOLDPLAYを思わせる雰囲気は確かにある。
でもやっぱりジョンの人懐こく力強い歌声が、紛れもないBON JOVIであることを声高に主張している。

個人的には前作「LOST HIGHWAY」がカントリー寄りで、なんだかんだ言ってアメリカの保守本流なバンドだし、そっちのほうに寄って行くのかな、と思っていただけに、ちゃんとロックしていることにひと安心。

いや、前作も基本は充分ロックだったと思いますが、次第にロックの要素は薄れていくのかな、と勝手に思っていたので。まあ、さすがにもうHR/HMとは言い難いですけどね。

前述のシングルを含め、往年の名曲級のキラー・チューンは存在していないと思いますが、楽曲の平均点は00年以降のアルバムでは高いほうでは? 

ここ2日ほどずっと聴いてるのですが(むろんさすがに仕事中は聴いてませんが、通勤や、営業での移動中は聴いてました)、特に飛ばしたくなるような曲もなく、飽きません。

今のところ気に入っているのは#6「Thorn In My Side」、#8「Brokenpromisedland」、#9「Love's The Only Rule」、#12「Learn To Love」あたりですが、聴き込めば他の曲がエントリーしてくるかも。

やっぱりこのバンドはマイナー・コードの絡め方が凄く巧みで、その辺も日本人好みなんだろうなあ。伊達に洋楽アーティストとして最多のオリコンNo.1ヒットを獲得していません。このバンドがいなかったら、日本の(あるいは世界でも?)HR/HMの市場規模は今より何割か小さかったんじゃないかと真剣に思いますね。

なお、初回限定版に付いてくるDVDも、しょせんオマケと侮っていましたが、なかなかどうして見ごたえのあるドキュメンタリー作品に仕上がっていて楽しめました。ファンなら必見、というかこれ、普通に単独のDVD商品として成立するんじゃないですか? 

…と思ったらこれ、トライベッカ映画祭に出品されたちゃんとしたドキュメンタリー映画作品なんですね。どうりで。

映像中にあるリッチーの歌う「I'll Be There For You」はフルコーラスで聴きたいと思わされたし、終盤、大観客がアカペラで「Livin' On A Prayer」をヴァースからコーラスまで歌いきる光景はゾクゾクしました。

映像中でキッド・ロックが言うとおり、もはやこの曲は、そしてBON JOVIは、「流行」を超越してしまったんだな、と感じさせられますね。
リアルタイム体験者でもなく、熱心なBON JOVIファンとは言い難い私でも「Livin' On A Prayer」は全部歌えるもんなあ。

BON JOVIというバンドを法人化しているというジョン・ボン・ジョヴィが、一緒にNFLのチームを買収しようと持ち掛けてきた人物に対して口にした「どんな組織を俺が動かしてるか見せてやるよ。ただのロックバンドだ、なんて軽く見ないほうがいい。有名ブランドを25年に渡って運営している大会社の社長さ」というセリフにはちょっと苦笑してしまいましたけどね(笑)。

ただ、ちゃんとブックレットに「一部、誤表記及び不適切な表現がございますが」と断り書きがあるものの、さすがに「アエロスミス」はないんじゃないですか?(笑)。

「バスプレイヤー」も、それが「ベースプレイヤー」を意味していると気付くのに数秒を要しました。

きっと日本語がネイティヴでないアメリカ人か、あるいはロックのことを全然知らない日本人が字幕を付けたんでしょうね。そこだけちょっと残念かな。
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