Orianthi / BELIEVE

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大ヒットしたマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画『THIS IS IT』でマイケルのバックバンドのギタリストを務め、注目を集めている女性ギタリスト、オリアンティのメジャー・デビュー・アルバム。

本作以前に自主制作でアルバム「VIOLET JOURNEY」(2005)を発表しており、本作はセカンド・アルバムとなる。

フルネームはオリアンティ・パナガリス。ギリシャ系のオーストラリア人で、年齢は25歳。
6歳でギターを始め、11歳のときに観たカルロス・サンタナのライヴを観て感激し、エレキ・ギターに転向したという。

15歳になると学校を辞め、地元オーストラリアでスティーヴ・ヴァイの前座を務めていたというから、いわゆる「天才ギター少女」扱いだったのだろう。

その後プリンスやZZ TOPなどとも共演し、2009年2月のグラミー賞授賞式のステージで『アメリカン・アイドル』出身のカントリー歌手、キャリー・アンダーウッドのバックでギターをプレイしていた所、マイケルにオーディションを受けないか、と誘われたのだそう。

そして映画をご覧になった方であれば同意していただけると思うが、彼女の弾き姿には華がある。

私が彼女を初めて観たのは『THIS IS IT』が公開される直前あたりに放送されたテレビの情報番組だが、映し出された数秒で「カッコいい」と思いましたからね。

「美人ギタリスト」と言われつつ、よく見るとそんなに際立った美女ではないけど(失礼)、ステージ上での「華」は単純な目鼻立ちとは別次元の話だ。

本作は基本的にはアヴリル・ラヴィーンなどを思わせる00年代以降のガールズ・ポップ・ロック的なサウンドを基本にしつつも、彼女のギター・プレイがかなり大胆にフィーチュアされていて、ギター弾きにとってはなかなか聴きごたえがある。

正直、技術的にはマイケルのバンドの前任ギタリストであるジェニファー・バトゥンに及ばない気もするが、どちらかというと彼女のプレイはトーンで勝負するタイプのような気がする。

もっとも、技術的にも女性としては充分高度で、速弾きも存分にフィーチュアされたこのサウンドは、70年代から80年代のロックに親しんだ、マイケル世代のオヤジたちのハートを射止めたのか、2月8日付のオリコン・チャートで6位を記録。

「BURRN!」誌の広瀬編集長も2月号で「今月のおすすめ」として取り上げていましたね。

もちろん『THIS IS IT』のDVD発売に合わせた絶妙のタイミングと、「とくダネ!」をはじめとしたテレビへの露出があってこそだが、楽曲もポップだし、歌声も個性は強くないものの、「副業」と考えれば、充分な力量で、売れるのも納得である。

#10「Highly Strung」はスティーヴ・ヴァイと競演したギター・インストで、この曲だけ聴けばHR/HMかと思ってしまうほどのテンションがある。

マイケルに捧げたバラードを収録、ってのはちょっと商売っ気出し過ぎな気もしますが、まあレコード会社からのリクエストなんでしょうね。

全体的に哀愁を帯びた曲調が多いこともマイ琴線的には◎で、個人的には良質なポップ・ロックとして楽しめましたが、やはり普通の洋楽ポップ・ファンにとってはちょっとギターがウルサイんでしょうかね?


◆オリアンティのMySpace
http://www.myspace.com/orianthi


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コメント

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こんにちは。
遅くなりましたがブログのお引越しお疲れ様でした。FC2ブログにされたんですね。僕もFC2なので、改めてよろしくです。

ORIANTHIはBURRN!の広瀬編集長がお薦めしたいたので「ふーん」という感じだったのですが、最近のテレビでの取り上げられっぷりが凄いですね。いつか聴いてみようと思います。

そして00年代ベストがようやく完成したのでトラックバックいただいていきますね。

>よしよさん

よしよさんの00年代ベスト拝見しました。渾身の記事になってますね(笑)。毎回よしよさんの丁寧さには頭が下がります。

オリアンティは普通にイイのですが、なまじ「THIS IS IT」効果で過剰にもてはやされてしまった分、一発屋になってしまわないか不安です。