WICKED SENSATION / REFLECTED (2002)

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今回AVANTASIAのレビューに合わせて、恐らくAVANTASIAのインスピレーションになったと思しき、ゲスト歌手満載のロック・オペラ・プロジェクトAYREONのレビューも本サイトに掲載してみたので(と言っても、私が聴いていたビクター在籍時のアルバムまでですが…)、それに便乗したレビューをこのブログに書いてみます。

そういう意味で、大げさに言えば前エントリーのTHE SNAKESのレビューとの連動企画であるとお考えください。

本作はオランダのハード・ロック・バンドが2002年に発表したデビュー作。

ヴォーカルはAYREONのアルバムに参加していたロバート・ズーターブックで、本作のソングライティングや、ヴォーカルの録音にもAYREONの中心人物であるアルイエン・アンソニー・ルカッセンが関わっている。

音楽性はこの時期には珍しい80年代に「アリーナ向け」などと言われたようなメジャー感あるハード・ロックで、恐らく聴いた人の大半が後期のアメリカで成功していた時期のWHITESNAKEを想起するだろう。

サウンド全体のきらびやかな雰囲気もさることながら、ロバートの歌唱がこれまたビックリするほどデイヴィッド・カヴァデールに似ており、そのそっくりさんぶりはTHE SNAKESにおけるヨルン・ランデをさえ凌駕するのではないかと思われるほど。

オランダ人のほか、ドイツ人やタイ人(ギタリストの片割れ)を含む国際色豊かな他のメンバーの演奏力も確かで、サウンド・プロダクションも含め、欧州インディーとは思えない非常にメジャー感のあるサウンドである。

ただ、楽曲はそれなりによく出来ているものの、やはりというかWHITESNAKEほどのインパクトには欠け、やや優等生的な印象を受けてしまうのも事実。

そういう意味で、デニス・ワードによるミックスのせいもあるのか、最近のPINK CREAM 69に非常に近いものを感じる。

逆に私は本作を聴いてあらためてPC69は後期のWHITESNAKEに通じる雰囲気があるな、ということに気付かされたのだが、良質ながら今ひとつ突き抜けるもののない楽曲が惜しい一枚。

完成度の高さだけで言えば話題になってもおかしくないクオリティだったが、メロディアス・ハードのレーベルとしてマニアに知られていた「MTM」のプロダクトとしては、日本人好みの叙情性に欠けていたためか、さして話題にならなかった。

次作ではVoが元VICTORYのフェルナンド・ガルシアに交代してしまったため、本作の最大の聴き所である(?)ロバート・ズーターブックのデビカバそっくりさん歌唱が聴けないのが残念。

デイヴィッド・カヴァデールのファンであれば一聴の価値あり。【80点】


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