BURRN! 10年2月号の感想

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表紙は先日来日公演を行なったGUNS N' ROSESのアクセル・ローズ。

写真が古くて髪型などが来日公演時のものと異なる「言い訳」は記事中に書いてある。

年末進行で締切の早い中、印刷所に無理を言って掲載を間に合わせたというライヴ・レポートは、終電がなくなる時間まで続いたという大阪京セラドーム公演と、バンド史上最長の3時間半を超えるライヴになったという東京ドーム公演の2本立て。

私の昔のクライアントなども足を運び「長くて凄かった」、という感想をメールで送ってくれたのですが、このレポートを読んでもやはりファンにとっては色々な意味で「特別な体験」を提供してくれたショウだったようです。

まあ、ハコが大きすぎたのか告知が足りなかったのかかなりガラガラだったようですが…。


前号に引き続いてのジャーマン・メタル特集は、ようやくSCORPIONS以降の、日本のHR/HMファンに馴染み深い時代の記述に入る、と思ったら奥野記者ではなく現地人ライターによる文章。やっぱり奥野記者は「いかにも」なジャーマン・メタルはお嫌いなのかしら。


毎年恒例の編集部員による「2010年の展望」を見ると、この雑誌なりに時代の変化を受けてアップデートしていこう、という意志が見て取れる。ただ一人、広瀬編集長以外からは…。

広瀬編集長の「日本のHM/HRのマーケットを大きくしたいと本気で思うのならば、日本人が活躍しなければならない」という意見は確かにそうだろうと思うが、そこで期待するのがANTHEMって…。

確かに00年代の欧米においては大御所のバンドが活躍することで若手も盛り上がる、という一面があったかもしれないが、現在の欧米のメタル・シーンの活況の礎になったのはやはり90年代後半にメロディック・デスやゴシック・メタル、メロディック・パワー・メタルの若手で良いバンドが出てきたことでしょう。

IRON MAIDENやJUDAS PRIESTの「復活」はメタル復興の原因のひとつに過ぎないし、日本のかつてジャパメタと呼ばれたバンドにIRON MAIDENやJUDAS PRIESTのようなシンボリックな存在たりえるバンドは残念ながら存在しないと思う。

LOUDNESSでさえ厳しいのに、ましてやANTHEMなんて…(ANTHEMがいいバンドだということは私も認めますが)。


一方、「我が社のイチ押し」と題した各レコード会社の担当者による今年のリリース予定を見ると、やはり期待できるアルバムが多い。

先日の新年のご挨拶エントリーでも挙げたGAMMA RAY、ANGRA、RHAPSODY OF FIRE、AVANTASIA、GALNERYUS以外にも、KAMELOTやMASTERPLAN(ビクターから出るんですね)、そしてHELLOWEENの純粋な新作も出るみたいだし、メロディック・パワー・メタル系のファンにとっては出費のかさむ年になりそう。

そしてガス・GをフィーチュアしたOZZY OSBOURNEの新譜もどんな作風になるのか興味深いし、ガス・Gの本業(?)であるFIREWINDも新作を出すそうで、前作が良かっただけにこちらも楽しみ。

最近MySpaceでなぜかJOURNEYのカヴァーを公開したBLESSED BY A BROKEN HEARTや、今月大野記者に大プッシュされているTHE MORNING AFTERといった「新世代バンド」もなかなか期待できそう。

「V-ROCK」フェスティバル出演に際してのインタビューが掲載されているNEGATIVEも、大メジャー「Warner」とのワールドワイド契約を得て、よりメジャー感のあるサウンドを聴かせてくれそうな感じ。

正直、ここ数年枚数を買っている分どうしても一枚一枚の聴き込みができず、そろそろ買う枚数を絞って本当に気に入ったものだけ聴くようにしたいと思っていたりしたのですが、今年は難しいかな(苦笑)。


その他今月号ではLOST PROPHETSやNICKELBACK、HIMといったアーティストがカラーでフィーチュアされており、たまたまかもしれないが新たなる「10年代」のスタートにあたって誌面が若返っているような感じがして好印象。

カレンダーのポスターがLIV MOONってのもなんか新鮮でいいですね。

わざわざファッション系のフォトグラファーを起用したという割には私がLOUD PARK 09で目撃した彼女の美しさの半分も捉えられていないのが残念ですが。


なお、この号における個人的な「特ダネ」は、昨年ひっそりとサイトが消滅してしまった「サウンドホリック」が、噂通り社長が亡くなったため会社を畳んだということが藤木記者の「今月のおすすめ」で語られていることと、これまで誰も語らなかったマルセル・ヤコブの自殺は首吊りによるものだったことがPOODLESのインタビューで明かされていることですね。

あと、今号は「嬢メタル」という恐らくネット上で誕生した言葉が初めて誌面で使われた号だと思います。
かつて(01年ごろ?)「メロパワ」という略称が初めて誌面に登場したときと同様の感慨を覚えました。

いや、当サイトでは使ったことないワードですけどね。
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