LOUD PARK 09 1日目感想 〈後編〉

ブログの文字数制限の関係で初日の感想を分割しました。ここから後半です。

なお、言われるまでもないと思いますが、LOUD PARKの感想は長くなるので、適当に読み飛ばしつつ、自分の興味があるところだけお読みください。


DOKKEN

何気に好きな曲も多いので結構楽しみにしていた。

しかし、まずドン・ドッケン(Vo)のルックスに愕然。太りすぎで、アメリカのおばちゃんみたい…。
重なったアゴがとても悲しい。

「Kiss Of Death」からスタートし、過去の名曲ばかりのグレイテスト・ヒッツ・ショウだったのはいいのだが、ドンが全く歌えない…。

「Dream Warriors」に至ってはサビがオクターブ下げで、もはや原曲の面影を留めていない。
これは皆どう思っているのよ、とケータイで2chをチェックしてみると「葬式みたいなドリームウォリアーズ」と書かれていて、やっぱそうか、と可笑しくなってしまった。

この歌でバラードとか聴かされたらたまらん、とメインステージを後にし、サブステージに向かうと、本当に「Alone Again」のイントロが聴こえてきたからタイミングがよかった。

しばしサブステージのLED ZEPAGAINを観て、こりゃこっち観てたほうが楽しいかもな、と思ったが、ふとこの後LYNCH MOBで出演するジョージ・リンチ(G:元DOKKEN)がゲスト参加するという噂を思い出し、それはちょっと見たいな、とメインステージに引き返す。

するとちょうどそのジョージ・リンチが登場する所で、本当にこの件に関してはタイミングがよかった。

そしてジョージを交えて「Tooth And Nail」をプレイ。この曲ではちょっとだけドンも頑張っていて(それでもオリジナルには程遠い歌唱だが…)、ひょっとするとこれまではこの瞬間に備えて声をセーブしていたのか、などと思ったり。

最後にはわざとらしくハグしてみせたりしていたが、演奏中一度も目を合わせなかったことは見逃しませんでした。

ラストは「In My Dreams」だが、ジェフ・ピルソン(B, Vo)を欠き、ドンが衰えた今となってはあの印象的なコーラスも寂しいことに。

ドン・ドッケンの何が腹立たしいって、衰えて声が出ないのはいいんだよ、別に。極端な話。
ただ、コイツはそもそも本気で歌ってない。出てなくても一生懸命声を張り上げよう、という姿勢さえ見せてくれればまだ同情の余地があるのに、その姿勢すらないんだから日本のファンをナメてるとしか思えないわけですよ。

なお、ジョージの代役という難しい役を引き受けていたジョン・レヴィンは、さすがにジョージほどのオーラというか迫力はないものの、オリジナルのイメージを崩すことなくテクニカルなプレイを見事にこなしていた。

ちょっとダグ・アルドリッチっぽい整ったルックスでステージングも結構カッコよかっただけに今のDOKKENにはもったいないと思います。


LED ZEPAGAIN

DOKKEN終了後、あらためてサブステージに戻る。

するとちょうど超名曲「Stairway To Heaven(天国への階段)」の盛り上がりパートで、こりゃDOKKENをもっと早く切り上げて来るべきだったな、とちょっと後悔。

その後はもう残りわずかだったわけですが、ステージングといい演奏といい、実に見事な完コピぶり。

フェスの主旨に合っているのかどうかはともかく、「いい曲」を上手い演奏でプレイしてくれるんだから楽しめることは間違いない。


ANTHRAX

LED ZEPAGAINが終わった後、メインステージに戻ってくると再びOUTRAGEのときに匹敵する爆音が。

スラッシュ四天王の一角、ANTHRAXのステージなわけだが、個人的にはあまりピンと来ないバンドなので、遠巻きに地蔵状態でボーッと鑑賞。

Voはジョン・ブッシュと聞いていたのだが、私の知っているジョン・ブッシュとは全く違う外見になっていて、一瞬クビになったはずの新Voが来ているのか、とさえ思ってしまいました。

この坊主頭では、スコット・イアン(G)とキャラが被ってしまうのでは…などと余計なことを考えていたが、ステージングに関してはさすがに堂々としたものだった。

悪くない感じではあったのだが、LYNCH MOBを観てみたかったので、数曲観てサブステージに移動。


LYNCH MOB

DOKKENがひどかっただけに、埋め合わせとして期待していた。
マルコ・メンドーサ(B:元BLUE MURDER他)にスコット・クーガン(Dr:元BRIDE OF DESTRUCTION)というメンバーもちょっと豪華だし。

しかし、DOKKENとは反対に、こっちは曲がつまらなかった。

オーニィ・ローガンも、そこそこ歌えてはいるのだが、フロントマンとしての魅力はほとんど感じられず。

正直私の考える「退屈なハードロック」の典型で、フロアの隅っこに寝っ転がってそのまましばらく眠ってしまいました。


ARCH ENEMY

LYNCH MOBの最中、「死体」となっていましたが、目を覚ましてみるとちょうどARCH ENEMYの始まる時間。

こりゃARCH ENEMYの方が楽しめそうだ、と判断しメインステージへ移動。

ヨハン・リーヴァ時代のリメイク・アルバム「THE ROOT OF ALL EVIL」をリリースしたばかりだったので、古い曲ばかりのショウになるかと期待していたが、意外とそれほどでもなく、最新作からの「The Last Enemy」、「Revolution Begins」、「I Will Live Again」や、定番の「Nemesis」や「Ravenous」など、むしろアンジェラ加入後の曲のほうがセットリストの中核を成していた感じ。

クリス・アモット(G)が髪を切って、この手のバンドには珍しい一般人みたいなルックスになっていたのがちょっとビックリ。

ルックスと言えばアンジェラ(Vo)は、今年はシンプルな黒の上下で、ストイックな出で立ちでした。
しかしBURRN!最新号のポスターでも感じられる通り、大人の女の色気みたいなものが漂っていて、個人的にはこれまでで一番そそられたかもしれません。

モニターにアンジェラが大写しになった際、私の後ろから女の子の「カワイ~」という声が聞こえてきたのが印象に残っています。
そうか、アンジェラは女性から見てもかわいいのか…。
むしろ女性にとってはカッコいい系の存在かと思っていたのですが。

ライヴ全体としては、このバンドらしい質の高いものだったと思いますが、サウンドが悪く、バスドラの音がデカすぎてベースはおろかギターまで埋もれがちだったのが残念でした。

マイケル・アモット(G)のアドリブは不出来な方だったような気がしますが、アンジェラの歌唱はかなり調子が良かったように思います。

気になる点はありつつも、バンドの人気を考えれば当然ながらフロアは大盛況で、こりゃなんだかんだ言っても本日のベストかな、などとこの時点では思っていたのですが…。


MEGADETH

ARCH ENEMYの後、夕食代わりにサクッと「マグロほほカツサンド」をビールで流し込み、終演後は混むので、この時点でクロークに預けていた荷物を引き揚げる。

そしてJUDAS PRIESTの場所取りをするために彼らの出演しているBIG ROCK STAGEの反対側、ULTIMATE STAGE側に陣取って鑑賞。

この時点で私がMEGADETHに対して期待していなかったことがおわかりいただけると思うが、結論から言うとそのことを全力で謝りたくなるぐらい素晴らしかった。

新加入のクリス・ブロデリック(G)は、ニュー・アルバムでも感じられた通りのバカテクで、クリス・ポーランドやマーティ・フリードマンといった歴代の強者ギタリストたちのフレーズを難なく弾きこなしていく。

ステージングはあまり派手ではなく、ギターの位置も高めで、あくまでプレイ重視という姿勢が窺える所はなんとなくANGRAのキコ・ルーレイロに通じるものを感じた。

一方、ベースのジェイムズ・ロメンゾはワイルドなアクションで、ステージに「動き」を与えていた。
このバンドのファンにはデイヴ・エレフソンに思い入れのある人が多いと思うが、個人的にはジェイムズ・ロメンゾの方がカッコいいと思う。

ショーン・ドローヴァー(Dr)も、当初アルバムで聴いたときには、このバンドのドラムにしては芸がないと思いましたが、こうしてライヴで聴くと実に気持ちいいタイム感でパワフルな突進力を生み出しており、脱帽でした。

そしてデイヴ・ムステイン(Vo, G)は本当に年を取らないね。全然太らないし。やっぱりクスリの効果なのでしょうか?
今なお危険なカリスマ・オーラをビシバシ放ってました。

有名曲をズラッと並べたセットリストも最高なら、演奏も最高。
テンションの高いプレイ、切れ味鋭いリフの波状攻撃にこの日初めて鳥肌が立ちました。

サウンドも比較的良かったし、この日のベストは彼らでしょうね。
何より素晴らしいのは、新曲でも過去の名曲に劣らない興奮を生み出していたこと。
MEGADETHは今なお「現役」だ。


JUDAS PRIEST

MEGADETHのステージのときから、次にJUDAS PRIESTがプレイする側のステージに待機していたということでもご理解いただけると思うが、元々はMEGADETHよりJUDAS PRIESTの方を楽しみにしていた。

しかし、上で書いた通りMEGADETHがヤバいくらい最高で、「こりゃ食われたな…かつてMEGADETHが前座についたDIOの「DREAM EVIL」ツアーの悲劇が再現されることに…」と思ってしまった。

そして正直なところ、私個人に関して言えばまさにその通り。
もう完全に衰えきった老人バンドと化していて、観ていて痛々しいことこの上ない。

ロブ・ハルフォード(Vo)はもう濁ったハイトーンを絞り出すのがやっとだし、イアン・ヒル(B)は(これまでもずっとそうだったが)ほとんど移動せずに、機械仕掛けの人形のようにネックを揺らすのみ。

グレン・ティプトン(G)はサッカー・シャツのようなリラックスした服装で(一応バンドのシンボルマークのようなものが入ったオリジナルの衣装のようだったが)、もはやスタッド付きのレザーは重くて着たくないのか…なんて邪推をしてしまう。

かろうじてK.K.ダウニングはメタル・ミュージシャンらしいルックスとステージングをキープしていたが…。

ただ一人若手(といっても48歳)のスコット・トラヴィス(Dr)は、明らかに「周囲の老人に合わせて40%の力で叩いてます」という感じで、特にスコット加入後の曲が「Hell Patrol」と「Prophecy」しかない今回のセットリストではまさに飼い殺し。

「BRITISH STEEL」アルバムの完全再現が今回の目玉だが、個人的に同作は必ずしも「全曲名曲!」というようなアルバムではないと思っているだけに微妙。

ましてそのために「Hellion~Electric Eye」や「Painkiller」といった代表曲がセットリストから外れているのであれば一見さんの多いフェス的には本末転倒も甚だしい。

「普段のライヴで聴けない曲が聴ける!」と喜ぶような、何回も彼らのライヴを観ているようなコア・ファン以外にはあまり意味のない企画だと思う。

アンコールで、ハーレーに乗ったロブ・ハルフォードが登場し、お約束の「Hell Bent For Leather」か、と思いきや「Freewheel Burning」だったというのがせめてものサプライズだったが、その「Freewheel Burning」も歌がボロボロ…。

個人的にはMEGADETHの素晴らしいライヴで吹っ飛んだ疲れがまた呼び戻されてしまうような、残念なライヴでした。
JUDAS PRIESTのメンバーも、老後の蓄えに心配がないようなら、そろそろ真剣にリタイアを検討したほうが…なんて言ったらファンの方に怒られてしまいますかね?

しかし、周囲を見回すと「良かった」と言っている人も意外に多そうで、やはり感じ方は人それぞれだなあ、と思いました。

それって、メインディッシュ(M)の後のこぶ茶(JP)もまたオツですねえ、というような感覚なのでしょうか?



とりあえず、トリ(とDOKKEN)はちょっと微妙だったが、全体としては最高に楽しかった。
しかし案の定、最高に疲れた…。

前日急遽、近郊のホテルを予約しておいて正解でした。
金はかかるが、なに、こういう日のために普段働いているのだ。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント