RAINTIME / PSYCHROMATIC

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99年に結成されたイタリアのバンド。05年にLABYRINTHやLACUNA COILを手掛けたルイージ・ステファニーニのプロデュースによるデビュー・アルバムを発表、07年にリリースされたトミー・ハンセン(HELLOWEENなど)プロデュースによるセカンド「FLIES & LIES」は日本でもリリースされ、一部マニアの間で話題になっていた。

前作のレビューなどを読むと、従来はSOILWORKからの影響が強い音楽をプレイしていたようだが、本作ではSOILWORKフォロワーの面影はほとんどない。

たしかに一部デス声も使用されているものの、大半のヴォーカル・ラインはノーマル・ヴォイスで歌われているし、#4や#8など一部の楽曲を除けば攻撃性も抑制されている。DREAM THEATERのようなバンドとは異なる意味でのプログレッシヴ性を強く感じるサウンドだ。

デジタルなサイバー感あふれるアレンジをふんだんにあしらったサウンドはなかなか斬新だし、アグレッシヴなパート、サイバーなパート、叙情的なパートと、楽曲に様々な表情を与えることで類型的なサウンドになってしまうことを回避しようとしていることはよく伝わってくる。

HR/HMには珍しいタイプのミニマルでハイセンスなアートワークを含め、「ありがちなメタルにはならないぜ」という気概が伝わってくる志の高い作品なのだが、残念ながら楽曲のクオリティが充分ではないために、その気概が空回りしている感も。

特にVoの歌声に説得力というか魅力が不足しているために、今回大フィーチュアされている肝心のクリーン・ヴォーカル・パートが魅力薄なのが痛い。メランコリックかつサイバーな全体の雰囲気はなかなかいいのだが…。

今回アメリカでミックス&マスタリングしている割にはイマイチな軽めのサウンドもちょっと残念。目指している方向性はユニークだし、センスも良いだけに、もっと良い制作環境を与えてあげたいバンドだ。【78点】

◆RAINTIMEのMySpace
http://www.myspace.com/raintime

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