220 VOLT / EYE TO EYE (1988)

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本サイトで再結成アルバムが好評なTREATのレビューをアップしました。

本サイトやこのブログを継続的にご覧になっている方であれば私が北欧系の音を好んでいるのはご存知かと思いますが、TREATは私の中で「北欧メロディアス・ハードかくあるべし」の音なんですよ。

哀愁を帯びた叙情的かつキャッチーなメロディ、そしてキラキラとオーロラの如くサウンドを包み込むキーボードのサウンド、そして透明感のあるマイルドなヴォーカル。これぞ北欧ならではの妙味ですね。

お前ホントにメタルが好きなのか、と言われてしまいそうな軟弱で乙女な趣味(?)ですが、好きなものは好き。スイーツ(笑)大好きな草食系男子ですが何か?

話が逸れた。で、私と同じくTREATが好きな方にオススメしたいのがこのアルバム。

彼らと同時期に活動し、北欧メタル・ムーヴメントの一翼を担ったスウェーデンの220 VOLTの4枚目のアルバム「EYE TO EYE」。

このバンドもTREATと同じく「めざせ第二のEUROPE」とばかりにアメリカに挑戦して失敗したクチです(笑:まあ目標だったEUROPEにしてからがアメリカでは「一発屋」で終わってしまったわけですが)。

ただ、スウェーデン本国では音楽性がポップだったこともあってTREATの方がメジャーだったものの、彼らは結局アメリカのメジャーとは契約できないまま解散してしまったのに対し、このバンドはアメリカの「Epic」と契約することに成功している。

そしてその「Epic」からリリースされた本作をプロデュースしたのはOZZY OSBOURNEやMEGADETHなどを手掛けた有名プロデューサー、マックス・ノーマンだ。

マックス・ノーマンは我らが日本のLOUDNESSのアメリカ・デビュー作「THUNDER IN THE EAST」のプロデュースも手掛けていたことを考えると、(アメリカから見て)田舎から出てきた「おのぼりさん」バンドを「磨き上げる」のが好きな人だったのかも。

この場合相手はむさ苦しい長髪の野郎どもながら、気分としては垢抜けない田舎娘をアイドルに仕立て上げるのに通じる楽しみがあるのかもしれませんね。

また話が逸れた。まあそんな訳で、デビュー当時は相当に垢抜けないHR/HMをプレイしていた彼らですが、本作はさすがにメジャー・クオリティなサウンドに仕上がっている。

マックス・ノーマンの作る音は概してオーバー・プロデュース気味ながら、基本的に「作り込み」と相性のいいHR/HM的には悪くない(その分90年代以降のサウンドになじんでいる人には古臭く聴こえるのかもしれないけど)。

デビュー当時からは見違えるほどコンパクトに洗練された楽曲はキャッチーで、どの曲も覚えやすいコーラスを持っている。

そしてTREAT同様、多分本人たちとしては「アメリカ志向」のサウンドを出していながら、隠しきれずににじみ出てくる北欧出身ならでは哀愁が個人的にはツボなんですよねぇ。

特にバラード#6「Love Is All You Need」が絶品で、私がこのバンドに興味を持ったのは、かつて(相当昔です)ソニーから出ていたHR/HMバラードのオムニバスにこの曲が収録されていたことがきっかけでした。

で、買いたいと思って探してみたものの、私がこのアルバムを知ったときにはとっくに廃盤になっていて、中古CD屋では結構なプレミア価格がついていました(8千円くらいのものと、5千円台半ばくらいのを見かけたことがある。当時決して裕福とはいえない学生だった私には手が届かない値段でした)。

そして入手もすっかり諦めた頃、BOOK OFF某店で980円という破格の値段で売られているのを発見、即捕獲しました(笑)。BOOK OFFはたまにこういうことがあるから侮れない。

その後04年にアメリカの怪しげなレーベルから再発盤も出たのですが…これが何とも微妙な、まったく音楽性にマッチしていないジャケット↓に差し替えられていて「?」な感じでした。

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「スウェーデンのヘビメタ・バンド? じゃヴァイキングの絵でも付けとけよ」みたいな安直な発想のもとに作られたとしか思えないのですが、だったら差し替えないでそのまま再発した方がラクじゃないですか?(それとも音源以上にアートワークの権利の方が複雑だったのかな?)。

今Amazonをチェックしてみると、その再発盤さえマーケットプレイスで結構な高値がついてますね…。新品で8,133円、中古で5,890円か…。

正直EUROPEはおろかTREATと比べてもちょっと小粒なんで、ぶっちゃけそんな高値で買うほどのアルバムじゃないですよ(笑)。

ただ、もしあなたが北欧メロディアス・ハードが好きで、本作をお手頃な価格(んー、2千円前後とか?)で購入できる機会があったら、ぜひお試しあれ。【83点】

◆220 VOLTのMySpace(があるってことはバンドは存続しているのか?)
http://www.myspace.com/220voltsweden


しかしいつも思うけどYouTubeってすげーな。こんな古くてマイナーなバンドでも探せば出てくるわ。

※220 VOLT「Love Is All You Need」のPV
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コメント

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220VOLTなんて、結構マニアックなとこついてきますね~
確かに当時中古高かったですよね~
再発したにも関わらず、今も廃盤で高いみたいですが…
私の記憶だと、確か1stアルバムにDoctor Doctorみたいなイントロですっこけた印象がありますね。
「めざせ第二のEUROPE」っていうと、個人的にはFATEを思い出します。あのグルグル廻ってるPVがなんとも…f(^_^;
でも、第二のEUROPEを目指すバンドの多くは、ルックスがEUROPEに劣っていたように思えます。やっぱ、EUROPEはルックスが抜群にカッコいいと思うんですよね~まあ音楽とルックスは別物ではあるけど…

>ここみんさん

結構マニアックなとこ、って、それがわかるここみんさんも…。
以前にも(失礼ながら)訊いてしまいましたが、本当に20代ですか?(笑)。

220 VOLTもさることながら、FATEを知ってる20代なんてフツーいませんよ(笑)。

FATEはメジャー感ではTREATにも引けをとりませんが、ちょっと哀愁が足りないんですよね。
グルグル回ってるPVってのが「I Won't Stop」のことをおっしゃっているならご存知かと思いますが、Voもちょっとキモいですし(笑)。

やはりジョーイ・テンペストのルックスはMTV全盛のあの時代には大きかったと思いますよ。たしかに音楽とルックスは別物ですが、売れるためには重要な要素なのは事実ですね。

他の北欧のバンドはおっしゃる通りルックスがイモ臭かったと思います。

まあ、そろそろ30に近いですが、ギリギリ20代ですよ(^-^)v
上記のような知識は、「私が」というよりは「私の兄が」よく知っているので、半強制的に知識がある感じなんですよね…実は。
なので、表面的な知識は結構あるんですが、そこのメンバーが在籍するバンドとかなると…ちょっと私にはわからないところですね。
兄は4つ上なのですが、16~17年くらい前から、HR/HMホリックとでも言いたくなる重病を患っておりまして、中2病よりたちの悪い(?)不治の病に感染気味な私ですf(^_^;
この病気はCDやDVD代にお金がかかって正直大変ですね~
兄は今、東欧メロハーたる謎のジャンルにハマって病状が悪化中です(-_-;)

>ここみんさん

なるほど、濃い、いや、素敵なお兄さんがいらっしゃるんですね。
マニアックな趣味に付き合ってくれる妹がいるなんて、幸せな方ですね(笑)。

それでもまだバンドブームや遊佐未森好きに関するタイムラグの謎は残ったままですが(笑)。

ここみんさんの論理によると私も中二病よりタチの悪い病の患者なんですかね?(苦笑)

しかし東欧メロハー…。
お兄さんは随分遠い所へ旅立ってしまったのですね…。

たしかAZRAELのVoの方も東欧メタルマニアでしたが…。
http://www.geocities.jp/akiller318/review2.htm

>バンドブームや遊佐未森好きに関するタイムラグの謎
これの経緯に関しては、話すと長くなるので、いずれ自分のブログで紹介していこうと思います。ちなみに、私が初めて買ったCDはXのSay Anythingです。ここから、ものすご~く歪曲しまくって現在に至っています。

>私も中二病よりタチの悪い病の患者なんですかね?
そ、そんな人様のことを、
私ふぜいの口からでは恐れ多くてとても言えませんよ~
ただ、この病気は、治らなくても全然OKなんですよ~☆
むしろ、多くの皆さんに感染させていくのが、このサイトの目的且つ使命ではないでしょうか。少なくとも、私はこのサイトにより感染速度を速めている中毒者の1人だと思ってますよ。

>ここみんさん

> 私が初めて買ったCDはXのSay Anything

おや、意外に(?)ルーツは私と近いんですね。
音楽遍歴については話せば長くなるというなら、ブログでの「告白」(笑)を待つことにします。

> 私はこのサイトにより感染速度を速めている中毒者の1人だと思ってますよ。

サイト運営冥利に尽きる言葉ですね。ちょっとキュンとしちゃいました(笑)。