GALNERYUSが次回のNHK「MUSIC JAPAN」に出演

GALNERYUSの最新作「RESURRECTION」のレビューを本サイトにアップしました(こちら)。

小野正利加入効果は歌唱パートの安定感向上という点で顕著に現れており、そういう意味ではより完成度の高い音像を作り上げることに成功した好盤だと思います。

そして、次週7月4日(日)に放送されるNHKの「MUSIC JAPAN」にGALNERYUSが出演決定。
小野正利の代表曲である「You're The Only… 2010」と「Destiny」をプレイするそうです。メドレー形式になるんでしょうかね。

もしこれが、小野正利が加入したからこその出演決定だとすれば、これこそまさに「小野正利加入効果」かもしれません(笑)。

今更小野正利が“SHO”というFORT BRAGG(小野正利がかつて在籍し、かの「イカ天」などにも出演経験のある正統派HR/HMバンド)時代の芸名を使う必要があるのか、というのは若干疑問ですが(笑)。

しかしなんか当日の「MUSIC JAPAN」はいつもに比べて登場するアーティストが(邦楽ヒットチャート的には)地味な気がするのは気のせいでしょうか(苦笑)。

どうせ出るならもっと他に豪華メンツが揃っている、数字(視聴率)が取れそうな回に出演して、より多くの人にメロディック・メタルの魅力を伝えてもらいたいのですが。

あまり家にいない時間帯なので、とりあえず予約録画しておこう。

以下、追記は駄文。


GALNERYUSに関しては、私はデビュー当時からムチャクチャ期待していました。

音楽スタイルがメロディック・スピード・メタル的で私好みであったということもさることながら、とにかく「出自」が新しかった。

ギターのSyuは元ヴィジュアル系バンドでの活動歴があり、ヴォーカルのYAMA-Bは同人音楽出身。
二人ともルックスも悪くない。

アルバムのジャケットを手掛けていたのが「FINAL FANTASY」シリーズや田中芳樹の小説イラストなどで有名な天野喜孝、というのも、「力が入っている」印象を受けました。

これまでの閉鎖的な「ジャパメタ人脈」とは無縁な所から生まれている、というのがなんとなくフレッシュで、固定ファンだけに支えられている停滞しきった「ジャパメタ」に風穴を空ける存在になるんじゃないか、という期待が持てたんですね。

私は結局日本でメタルが広く世の中一般に認知されるには、自国のバンドがお茶の間レベルで人気を得ることが必要不可欠だと思っているので、彼らに「そういう存在」になってほしいと願っていたのです。

さらに言えば、Syuがインタビューで語る音楽的バックグラウンドは私と重なる部分が多く、そういう意味で一種の「共感」というか、大げさに言えば私自身の想いを託せる存在、というような気持ちもありました。

だからこそ、初期の彼らが東京で行なった04年1月11日の恵比寿GUILTYでのAZRAELなどとの対バン形式のステージ、同年7月10日のEDGUYの前座としてのステージ、翌年05年5月28日の「REVELATION FROM THE RED SKY TOUR」など、ライヴにも(出不精な私にしては)足繁く通いました(翌月のMASTERPLAN来日公演の前座としてのステージは残念ながら遅刻して観れませんでしたが…)。

しかし、これまでの結果としては、彼らが日本の音楽シーンに何か大きな変革をなしえたか、といえばとてもそうは言えず、アニメタルへの参加やら、元CONCERT MOONでの活動歴のあるドラマーの加入など、むしろ旧ジャパメタ人脈に次第に絡め取られていっているような観があり、ちょっと歯痒さを感じていました。

(念のため言っておくと、Syuが加入したアニメタルの諸作品は全て聴いていて、それなりに楽しんでいます。そしてJUNICHIこと佐藤潤一のドラムも文句なしに素晴らしいと思っています)

やはり英語での歌に限界があったのと、所属しているレコード会社がVAPという、メジャーとはいえ正直あまり力のある会社ではなかったこともプロモーションなどの面で限界があったのではないかと思います。

だから06年に映画「デスノート」の公開に際してソニーミュージックから発売されたオムニバス「The songs for DEATH NOTE the movie -the Last name TRIBUTE-」に彼らの楽曲が収録された際には、「おっ、これはソニー移籍フラグか?」と期待しましたが、結局それは実現しませんでした。

まあ、大きなレコード会社に移籍しても、かえって埋もれてしまうだけかもしれないので、移籍と残留、どちらが良かったのかは神のみぞ知る、という感じですが。

そして4th「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」では一部日本語詞に挑戦。

個人的に彼らには「海外で成功し、その話題性をもって国内でも注目される」という「逆輸入方式」もサクセス・ストーリーの描き方としてはあるかな、思っていただけに、その方法論を排し、あくまで「日本のロック」として勝負することを選んだかのようなこの変化には、やや複雑な思いもありました(DIR EN GRAYなどは海外で注目されても日本語を使っていますし、今日びは80年代と違って日本語で歌っても海外である程度成功することは可能だとは思いますが)。

まあ、例え彼らが海外進出したとしても、音楽性を考えればヒット・チャートで成功する可能性は薄く、仮に「ドイツのチャートで92位、スウェーデンでは57位、フィンランドでは41位まで上昇! アメリカでも『Heatseekers Chart(新人チャート)』で39位を記録!」みたいな(一般人の感覚では)微妙な成績を残されても、あまり意味はなかったかもしれませんが…。

そういうJ-ROCK志向が原因かどうかは不明ですが、「方向性の違い」によってご存知の通りYAMA-Bが脱退小野正利の加入に至ります。

個人的には同人音楽出身のシンガーを擁しているというのがこのバンドのユニークネスだと思っており、小野正利のような(言っては悪いが)「過去の人」を迎えることに対して当初あまりポジティヴな印象はありませんでした。

LOUD PARK 09で観た小野正利正式加入後初となるライヴ・パフォーマンスも、ちょっと脱力感を覚える類のもので、「メタル・バンドらしくなくなってしまった」という印象も受けました。

しかし、よく考えれば、メタル・バンドにそういうJ-POPというか「芸能界」での成功経験がある人が在籍しているというのも、同人音楽とは別なベクトルでユニークといえばユニークなので、「世界」を目指さず、あくまで国内での成功を追求するならこれはこれでアリかな、と今は思っています。

ただ、そう考えると今回の新作の作風は、メロディの質はともかく、サウンドのスタイル的にはむしろ洋楽メタル、もっとハッキリ言えばメロディック・パワー・メタル色が強く、ここしばらくの音楽的拡散志向に逆行する印象があります。

ジャケットもドラゴン、インナーのブックレットの表紙は「剣と盾」という、欧州のメロディック・パワー・メタルバンドがよく使用するヒロイック・ファンタジー的なアイコンを使用しているのも、一般受けの対極、むしろメロディック・パワー・メタルのファン、いわゆる「クサメタラー」たちへすり寄るかのようである。

このことは、穿った見方をすれば彼らの最もコアな支持母体がメロディック・パワー・メタルのファンであることを彼ら自身が自覚しており、ここ数作の多様化路線に違和感を覚えていたそのコア・ファン層が、Voの交代をきっかけに離れていくことを食い止めるためにあえて「原点回帰」したようにも思えます。

まあ、実際メロディック・パワー・メタル的なサウンドを好む私にとっては、このサウンドはなかなか気持ちよく、だからこそレビューも好意的にしたつもりですが、小野正利を入れたメリットというのは日本語の歌をメインにしていくことで現れてくる類のものではないかと思います。

本作もオリコンデイリー初登場22位とまずまず健闘していますが、せっかく知名度と実力のあるシンガーを迎えたんですから、次作は身も蓋も無いくらいの売れ線狙いで行ってみるのもアリなんじゃないでしょうか。

多少個人的なツボからは離れても、日本におけるメタルの認知向上に貢献してくれるのであれば、それはそれで良しとしますよ。私にできる応援はCDを買うことくらいですが(笑)。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

熱いコメント、とても共感できました。DESTINYを聴いて、今の若い子達の中から私が紅を聴いて身震いした時の様な気持ちになってメタルに興味を持つ人が少しでも増えてくれるとうれしいですね。私と同世代の人達にも是非聴いてもらいたい。きっと好きになると思います。私自信も、今のバンドで一番ツボなのは、ガルネリウスなんです。
小野正利のハイトーン、すばらしい演奏。アルバム最高でした。ライブが今から楽しみです。ていうか、小野さんのパフォーマンスちょっと不安…。

ブラジルの呪術師のせいで、危うく事故りそうになったよ(あいつらは本物!?)

先日メロパワ系期待の新譜3作品、SHAMAN、LABYRINTH、GALNERYUSを購入し帰路へ、
車に乗り込み、一番期待していなかったSHAMANの新譜を早速視聴、お約束のSEイントロが終わり、
劇的疾走チューンへ、ここまでアグレッシブなものとはまったく思っていなかったので、駐車場から出るときにハンドル操作を誤って危うく事故りそうになったw、ちょっと大袈裟だけど。
聴く環境、媒体とAudioの相性、心理状況によって、いつもより劇的に聴こえることがあるんだよね~それがメタルの醍醐味です、うん。家に帰り、改めて聴き直すと普通の良作でしたけど(笑)、、、
そういうわけで、上記3作品の中で一番良かったのは、インパクトが強かったSHAMANの新譜でしたね。Keyの使い方が絶妙だったな。
本題の「RESURRECTION」、かっこいいドラゴンのアートワークはブラガのアルバム以来。
作品もそれに負けず、すばらしいものだったと思います。2曲目から3曲目へ移る際の処理がカッコええですわ。
本文の『Voの交代をきっかけに離れていくことを食い止めるためにあえて「原点回帰」したようにも思えます』
この見解は的を得ていると思います。
問題なのは、小野正利氏が本当にメロパワ系のボーカルスタイルに納得しているかでしょうね。
もし少しでも不満があれば、いつドラゴン・フォースのような状況になってもおかしくはないかと、、、
もしくは今後小野氏が発言力を増したとして、その上で作られる作品はちょっと勘弁。
良くてMASTERPLANの2nd、最悪カメレオンのような、、、それはないか。でも今後も応援はしたいですね。

>DYさん

熱いコメント、というか単にメタルが日本で受けないことに対する愚痴です(笑)。

小野正利のライヴパフォーマンスは別に悪くないですよ。
単にMCがのほほんとしていて緊張感がないだけです(苦笑)。

>フィンさん

私とほぼ同じCDをお買い上げですね(笑)。私はさらにオジーの新譜も買いましたが。

私は都心に住んでいるのでめったに車は運転しませんが、運転するときにメタルは危険なので聴きません(笑)。

原点回帰の件は単なる下衆の勘繰りですが、小野正利はオトナですし、ソロ活動もありますから、それが戦略的なものだと理解していればそれほど抵抗はないんじゃないですかね。

しかし、たしかに2曲目から3曲目への流れは最高ですね~。

こんにちは
 GALNERYUS は小野正利がいけない……というわけでもないですが、やはり YAMA-B 脱退は結構ショックでしたね。Syu のギターも、佐藤潤一のドラムも相変わらず冴えているので構わないといえば構いませんが。
 余談ですが、個人的に、国内のバンドで注目しているのは CHURCH OF MISERY とBLOOD STAIN CHILD ですね。特に後者はかなり新鮮な音楽をやっていると思います。

>名も無きメタラーさん

ノームさん…ですかね?(違ったらすみません)。

小野正利はYAMA-Bより技術的には上ですが、ロックは技術が全てじゃないですからね。

BLOOD STAIN CHILDは私も気に入っているし、注目しているのですが、また大きなメンバーチェンジがあったみたいですし、いろんな意味で恵まれていないなぁ…という感じですね。

>ノームさん…ですかね?
はい、すいません、投稿ミスでした。

Galneryusに関しては、僕も思い入れを持っています。
YAMA-B脱退ツアーの時は、渋谷で参戦した上に、どうしても最終日行きたくて、仕事休んで旅行がてら大阪まで行ってしまいました。そうしたらなんとホテルでYUHKI氏&YU-TO氏に遭遇するというサプライズも味わえました。

小野さんの実力はPure Rock Japanで良くわかっていましたが、今回のアルバムでも期待通りのパフォーマンスを見せてくれていて嬉しいです。YAMA-B好きとしては未だ少し複雑ですが。

複雑といえば、メタルの認知度向上という観点に、自分は少し複雑な気持ちがあります。というのは、どこかで「マイナージャンルを愛していることの心地よさ」を感じてしまっているせいです。もちろんメタルの市場が活性化することには、良いバンドにも多く出会える、品揃えが増えるなど、たくさんの良い効果を期待します。ただ、adoreさんほどメタル愛が深くないため、なおかつ厨二病っぽい感情が根強いため(笑)、メタルの一般化を望む気持ちがそれほど強くないんですよね。好きなバンドに関しても同じで、Galneryusに関してもそこまで売れて欲しくないような(チケット取りづらくなったりしても困るし)複雑な心境です。まあ今のところ取り越し苦労でしょうが。
つらつらと板汚しすみません。なんとなく思ったことをそのまま書いてしまいました。

>Endさん

YAMA-Bのラスト・ライヴ観たさに大阪まで遠征するなんて、ちょっとした「追っかけ」ですね(笑)。
しかもホテルでメンバーに会うなんてかなりレアな体験ですね。

マイナーなものを愛する愉しみ、というのはよくわかります。メタルはそういう一種の「選民思想」に支えられているからこそこれだけ息の長い音楽になっている、とさえ思っています。

私は単純にメタルは素晴らしい音楽だということをできるだけ多くの人にわかってもらいたいし、周りに感動を共有できる人がいるっていいな、と思っているだけで、別にEndさんよりメタル愛が深いわけではないです(むしろ浅いかも)。

ただ、たしかにマイナーなほうがチケット入手は簡単でいいですね(笑)。
マイナー過ぎてライヴもできない…なんてことになると厳しいですが(苦笑)。

ガルネリウスの演奏を拝見しました。歌もギターも、勿論他のパートも素晴らしかったです。NHKの、一般向けの番組であれくらい弾きたおしているギターが見られたのは、いちギター愛好者、いちメタルファンとして、とても嬉しいです。これからもっとガルネリウスを知りたくなりました。

上で少し話しに出ているように、僕も「メタルは、ある程度マイナーであってほしい」という気持ちがあります。ハイレベルな演奏などで、「簡単には真似出来ない、すごいことをやっている」と思われていてほしいです。

>zkさん

間奏はカットされるかと思いきや、意外としっかり放送してもらってましたね。
小野正利氏は明らかに本調子ではありませんでしたが…。

私は、「簡単には真似出来ない、すごいことをやっている」ということを世の中に広く認知してほしい、という意味でメタルにはマイナーな存在から脱却してもらいたい、と思っています。

好き嫌いがあるのはやむをえないとしても、「騒音のような音楽」という印象が一般的なメタルに対する認識なのが悔しいので、メジャーになってもらいたいなあ、と思いますね。

私もMJ拝見しました。男性アナウンサーの「スーパーバンド、がるねりうす」というぎこちない紹介には少し笑えました。誰かがこのバンドの名前を発声するのを聞いたのはおそらく初めてだったので、妙に新鮮でしたね。いろんな場所で自然にこのバンド名が聞こえるようになったらうれしいです。
演奏は、凄まじかった。まさに疾風で衝撃的でした。ただ、一般の方々にどのように映ったのか少し不安です。もう少し分かりやすい曲の方がよかったのかもって思いました。持ち時間が少ないから仕方ないか…。いずれにせよ、メタル好きにとっては感激でした。

番組的にはとてもマニアックなメンバーだった様な…。なぜベッキー?混乱しながらも結構楽しめました(笑)ひょっとしたらどちらかというと今回の様なアキバ的なメンバーのファンの方がメタルに入ってきやすくてよいのかもしれませんね。

ガルネリウスにはこれからも期待しています。

>DYさん

演奏は充実してましたね~。
楽器に興味のない人たちにあのテクニックの応酬がどう映ったのかはわかりませんけど(苦笑)。
「なんかすごいかも」くらいに思ってもらえてれば上出来だと思うのですが。

音楽番組に出てくる面子なんてたいがいカオスですが、今回はまた妙にマニアックな顔ぶれでしたね。
オタクとメタルの相性がいいという説が事実なら、水樹奈々やらジブリ特集やらアニメ色の強い今回の放送は案外GALNERYUSのファン層拡大に好都合な回だったのかもしれませんね(笑)。