DELIRION / LOTUS

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日本盤発売日に購入していたが、ジャケットが地味だったため「積みCD」と化していたアルバム。

ふと思い立って聴いてみると、放置していたことが申し訳なくなる意外な良作。

ここしばらく興味をそそられる新譜のリリース・ラッシュが続いており、そのこと自体はいいことなのだが、常にまとめ買いをしてしまうために時々こういう「聴き忘れ」という弊害が出てしまいます。

このDELIRIONはスペイン出身のシンフォニック・パワー・メタル・バンドで、本作は前作からわずか10ヶ月のインターバルでリリースされたセカンド・アルバム。

正直前作はほとんど印象に残らないB級シンフォニック・メタル作品だったが、本作では驚きの進化を遂げている。

なんでも前作は発表こそ昨年だったものの、レコーディング自体は06年だったとのことなので、実際には3年以上のインターバルをもって制作された作品で、メンバーが全員20代と若いこともあって顕著な成長が感じられる力作となっている。

Keyによるシンフォ・アレンジが変に出張りすぎることなく絶妙に楽曲を盛り上げているという時点でシンフォニック・メタルとしては及第点だが、ギターのエッジも充分で、メタルとしての骨格がしっかりしているのが「地力」を感じさせる。

疾走一辺倒ではないが、若さならではの勢いがプログレッシヴな要素も絡めた起伏に富んだ展開も含めて一気に聴かせる。

楽曲が4~5分台が中心とこの手のバンドにしてはコンパクトで、そこに物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、個人的にはコレくらいの方が聴きやすい。

GとKeyによるソロ・プレイもテクのひけらかしにならず、楽曲に対する良いスパイスとして機能している。

絶食2日目のロベルト・ティランティ(LABYRINTH)、といった感じのVoも、ややパワー不足ながら、この劇的かつ哀愁を帯びたメロディを歌い上げるにはハマっている。

どの曲もよく出来ているが、後半に熱い曲が集まっており、中でも#9「Strangers In Life」は名曲だ。
最近トシのせいか長い曲は集中力が続かなくて苦手なのだが、このバンドなら大作も聴いてみたいかも。

スペインのバンドにしては珍しく音質が悪くないのもマル。こりゃDARK MOOR以来の逸材かも。【85点】

◆DELIRIONのMySpace
http://www.myspace.com/deliriontheband


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コメント

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すっごくカッコいいですね~
全然買ってもイイかもって感じです!
マイスペのライヴ告知の宣伝が最高です…オペラマグナと一緒に見られるなんて♪結構、夢の組み合わせかも。
今年のスペイン勢は侮れませんね。
4月のMagoの新譜もなかなか良かったですし。

>ここみんさん

本作はここみんさんのようなシンフォニック・メタル好きは要チェックだと思いますよ。

個人的にはここみんさんの好きなFAIRYLANDやTHY MAJESTIEより好みです(ここみんさんのこだわりポイントであるKeyの目立ち度はFAIRYLANDほどではないですが)。

このレベルのバンドがあといくつか出てくれば、スペインに一時期のイタリアのような「クサメタル・バブル」が起きそうですね。

私も本日レビューしたOPERA MAGNAなんかはきっと「同期」感覚なんでしょうし、ぜひ力をあわせてスペインのシーンを盛り上げてほしいと思います。