マルセル・ヤコブの一周忌

本日7月21日は、昨年自殺してしまったマルセル・ヤコブの命日です(この文章を書いている時点では、時差の関係でまだ彼の母国であるスウェーデンは20日ですが)。

一周忌を記念して、というのも変ですが、結果的に彼の音楽人生におけるメインとなったTALISMAN、およびそれに類するジェフ・スコット・ソートとのプロジェクトによって制作されたアルバムのレビューを本サイトにアップしました(こちら)。

レビューを書くために過去の作品を聴き直して思ったのは、やはりこの人はテクニカルなベース・プレイヤーであるという以上に、優れたソングライターであるということで、たとえ「Liar」呼ばわりされようと、曲を書かせてはくれなかったであろうイングヴェイのバンドを早めに出たのは正解だったと思います。

ただ、彼の不幸は、彼がミュージシャンとして円熟した時期に、HR/HMの人気が世界的に凋落していたことですね。

TALISMANが、マルセルの資質を最大限に引き出すメロディ路線に邁進できなかったのは、ひとえに時流のせいでしょう。

結果として「共犯者」ジェフの資質を活かした「グルーヴィーなメロディアス・ハード・ロック」という個性的なスタイルの確立につながったのは怪我の功名でしたが、そのサウンドの独自性が正当な評価を受けたとは私には思えません。

ぶっちゃけ、TALISMANがHR/HMとの融合を図っていたファンキーなブラック・ミュージックって、北欧系のHR/HMを好む人間にとってあまり相性のいい音楽ではありませんからね…。

せめて死後に評価された芸術家たちのように、マルセルの創った音楽が今後も聴き継がれ、いつかその真価が広く評価されることを願ってやみません。あらためてご冥福をお祈りします。
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コメント

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Talisman

とうとう1年が経つんですね。

Talismanは上手くクロスオーバーしていて、確かに元ネタを嗅ぎ取れるところもありますが、最終的にはやはり独自性が強いサウンドに感じます。もちろんMarcel Jacobのベースなど個性の強さもありますし。
だから名曲・名演も多いですよね。“In Make Believe”、“Tears In The Sky”、“Just Between Us”……んー、世間の評価は低くすぎる!

http://my.opera.com/aida4str/blog/2010/07/21/marcel-jacob

>Aiさん

アッという間に1年経ってしまいましたね。
ニュースを知ったときに感じた衝撃は今でも鮮明に思い出せるのですが。

しかし「In Make Believe」をチョイスするとは…渋いですね。