聖飢魔II / 悪魔RELATIVITY

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昨年リリースされた「悪魔NATIVITY "SONG OF THE SWORD"」に続く英語リメイク・アルバム第二弾。

前作がリリースされたときから続編もあるかもな、とは思っていましたが、どうやら始めっから20曲録っていたようで、「悪魔NATIVITY "SONG OF THE SWORD"」に収録されていた楽曲と今回のリメイク曲をひとつにまとめた「A QUARTER CENTURY OF REBELLION -世界極悪集大成盤-」なる2枚組仕様のアルバムも同時にリリースされている。

まあ私は「悪魔NATIVITY "SONG OF THE SWORD"」を持っているので、順当にこちらを買いましたが。

で、今回の内容はというと、前回がかなり「ベスト・アルバム」然としていたことを考えると、ちょっと軽めな感じ。「入門者」には前作の方がオススメかな。

まず冒頭から9分に及ぶ「Go Ahead!」ってのが…。
ラスト・アルバムの締めの曲だし、本人たちにはそれなりの思い入れがあるのかもしれないけど、大方のファンにとっては他に聴きたい曲があるんじゃないかなあ。

「Winner!」とか「Stainless Night」なんかは「あの時代、あの音作り」だからこその楽曲で、前作・今作のドライで生っぽいサウンドにはマッチしていない気がするし。

まあ、聖飢魔II のパブリック・イメージとは違う一面を見せるという意味ではアリなのかもしれないけど、特に「Stainless Night」はエース清水色の強い楽曲だけに、エースを欠く今回の構成員で録音するのはいかがなものか、って気がさほど熱心な信者ではない私でもしてしまう。

とはいえ、「1999 Secret Object」、「Jack The Ripper」、「Revolution Has Come」というメタリック・チューンの3連打にはやはりアツくなる。これを聴いてしまうと「破れぬ夢の中で」とかアルバム「メフィストフェレスの肖像」収録曲も聴きたくなるなぁ。

今回収録されている新曲4曲については…#8「俺様はアナニマス」は、彼らがこれまでも時折発表していた「社会風刺色の強い曲」で、個人的には「20世紀狂詩曲」などと同じ括りのいわゆる「迷曲」。

他の楽曲は、今のメンバーたちのソロ活動からの影響が感じられる曲で、悪くはないものの「ああ、もう聖飢魔II らしい曲は書けないんだな…」とちょっと淋しくなってしまった。

いや、聖飢魔II は音楽性を変え続けてきたバンドだから、「これが今の聖飢魔II の音だ」と言われてしまえばそれまでなんですが。

ジャケットが前作の般若に続き今回は武者風と、欧米に対するアピール作であることは変わらず、実際6月にはアメリカの「A-Kon 21」、7月にはフランスの「JAPAN EXPO.」でライヴ(おっとミサ)をやり、大盛況だったらしいが、個人的にはその辺はちょっと微妙。

「クール・ジャパン」といえば聞こえはいいが、「A-Kon」にせよ「JAPAN EXPO.」にせよぶっちゃけ現地のオタク向けイベントであって、そこでウケているというのはアニソン歌手やヴィジュアル系バンドが海外でも人気あります、ってのと同質のウケ方であって、メタルとして評価されているとは言い難い。

ま、いずれにせよ解散して10年経っているにもかかわらず情報技術の発達によって新たに海外の人々の興味と関心を掻き立てることができたというのは彼らの遺した音楽とパフォーマンスが卓越していたことを証明する事実だと思いますけどね。


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コメント

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個人的には「Go Ahead」は超名曲だと思っているので、このチョイス自体はアリなんですが、やはり日本語で聴きたい曲ですね。
「Winner!」と「Stainless Night」についてはadoreさんの仰る通りで、イマイチな仕上がりだと思います。「害獣達の墓場」がこのドライな音にやたらハマっていたので若干期待してたんですが……
「Revolution has come」なんてマニアックなチョイスをしてくれるぐらいなら、普通に「Save your soul」と「Holy blood」をやって欲しかったところです。
(あと、極個人的欲望を言えば、「Crimson Red」と「The End of the Century」、「The Outer mission」あたりも聴きたかったです…とか言っていくとキリないんですけどね。)

新曲はまあこんな感じかというところですが、「Deserted hero」は非常にルークな名曲だと思います。
あと、トリビュートアルバムの「怪奇植物」チョイスは爆笑してしまいました(笑)

>伊豆略さん

まあ選曲についてはいろいろ言いたいこともありますが、何しろ彼らは名曲が多いので、結局大半の曲をやってもらわないといけなくなりますね(笑)。

個人的に今回の「英語でやる」というアプローチにおいて「不思議な第三惑星」をやった場合どうなるか、というのが実は一番興味深かったりします(笑)。

自分は、これを機に初期の作品のリマスター盤とか発売してほしいと思いました。需要がないのかな?

まあ、1999 Black list「本家極悪集大成盤」という素晴らしいリメイクアルバムがあるので贅沢な要望かもしれませんね。

>私はカイになりたい さん

リマスター盤は需要あると思いますよ。私もほしいです。
ただ、どうもレコード会社のオトナの事情によってままならないようですね…。