SONIC SYNDICATE / LOVE AND OTHER DISASTERS

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前作「ONLY INHUMAN」は、所属レーベル「Nuclear Blast」のプッシュもあり、欧州のメタル・ファンの間ではかなり話題になり、母国スウェーデンのチャートでは22位にランクインするという新人としては見事な成功を収めた。

ルックスの良さや女性メンバーがいることに起因するハイプ呼ばわりも少なくないようだが、そんなものが単なる嫉妬に過ぎないことは彼らの音楽を聴けば明らかだろう。

本作も前作に引き続きSCAR SYMMETRYのヨナス・キェルグレンをプロデュースに迎えて制作され、音楽性も前作の「キャッチーなメタルコア」路線を継承するものとなっている。

前作に比べて露骨に特定のバンドからの影響を感じさせるパートが減り、アグレッシヴな曲はよりアグレッシヴに、コマーシャルな曲はよりコマーシャルに、焦点の絞られたソングライティングには確かな成長が感じられる。

一方、ヨナス・キェルグレンの仕業に相違ないが、前作でも印象的だったノーマル・ヴォイスによるハーモニーがより大仰に作り込まれ、どこか切なさを漂わせつつ爽やかにすら響くコーラスがまるでSCAR SYMMETRYのように響くことは、やはり若さゆえにプロデューサーの影響から逃れられないのかな、という印象を受けなくもない。

しかしこのKeyサウンドとコーラス・ハーモニーでゴージャスに彩られたスケール感のあるキャッチーなサウンドは、時に明るささえ感じさせ、前作同様コア志向のメタル・ファンにはちょっと甘口すぎて賛否両論を呼びそうだ。

個人的にはむしろこういう洗練されたサウンドの方がウェルカムですけどね。特にSCAR SYMMETRYが好きな方は「メタルコア」という響きに躊躇せず、一度聴いてみることをオススメします。

なお、初回限定版に付属のDVDは、PVやライヴ映像の他、バンドの「素」が垣間見えるメイキング映像やオフショットも収録されていて、ファンなら必見。レコーディングも一人だけ別録り、というカリン嬢がちょっとバンドの中で浮いているように見えるのが個人的には気がかりかな(笑)。【83点】


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