TRIBUTE TO 聖飢魔II -悪魔との契約書

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先日こちらのエントリーで取り上げた聖飢魔IIのトリビュート・アルバムを聴きました。

全体として、「ARCADIA」が既発音源であることも知らなかったヌル信者の感想としては、期待以上でも、期待以下でもないというか。もちろん楽しめたというのが前提ですが。

いや、聖飢魔IIのカヴァーって難しいと思うんですよ。

楽曲がかなり作り込まれているので、楽曲のイメージを崩さずにカヴァーしようとなると「コピー」になってしまうし、元々の歌唱・演奏のレベルが高いので安易に「コピー」すると「劣化バージョン」呼ばわりされかねない。

一方で思いっきりアレンジしてしまうと、「元曲のイメージが崩れた」だの「魅力がわかってない」だの言われかねない。

その難しさを考えれば、今回のアルバムに参加したアーティストは、キャリアの長いアーティストが多いだけあって健闘してると思います。

01. Fire After Fire by SEX MACHINGUNS

元々歌詞以外においてはそれほど個性の強くないバンドだけに、一番「コピー」っぽいかも。
オリジナルがカッコいいので、当然それなりにカッコいいのですが。

02. 蝋人形の館 by SHOW-YA

歌声やギター・サウンドが私の知っている80年代~90年頃のSHOW-YAと変わっていてちょっとビックリ。
必ずしもこのバンドに向いている選曲とも思えませんが、魔女っぽい仕上がり(なんだそりゃ)で、コレはコレでアリかも。

03. El Drado by EARTHSHAKER

選曲は無難で、全体的にもまあ無難な仕上がりと言っていいと思います。

ただ、中間部にレゲエ風のアレンジを取り入れているのは、楽曲のテーマである「エル・ドラド(黄金郷)」がかつて南米にあると信じられていたことを意識しているのかもしれませんが、それがジャマイカ(レゲエ発祥の地)ってのはちょっと厳しいのでは…。

04. Holy Blood~闘いの血統~ by GALNERYUS

この曲を選ぶとは、さすが私と音楽の趣味のシンクロ率が80%を超えている(と勝手に思っている)Syuだね、と楽しみにしていました。
でもこういうアツくてクサい曲ならYAMA-Bの方がハマるんじゃねーの? とも思っていたのですが、イントロの超ハイトーン・スクリーム一発でイカされてしまいました(笑)。想定の範囲内ながら、安心のカッコよさです。

05. アダムの林檎 by 地獄カルテット

案の定というか、かなりブルータルに変貌。オリジナルとの印象の違いでは本作中1、2を争うかも。
もっと合う曲があったとも思うけど、コレはコレでカッコいい。「アダムの林檎、地獄の林檎!」のコーラスがツボったし、ギター・ソロ後のムーディなパートもいい感じ。

06. Save Your Soul~美しきクリシェに背をむけて~ by X.Y.Z.→A

これもMyツボ選曲だったのですが、正直Voの声質・スタイル的にちょっとミスマッチかも…。
この曲を選曲をした張本人という橘高文彦のギター・ソロも、彼らしいクセは出ているものの、もう少しハジけてもよかったのではないかという気も。

07. Jack The Ripper by THE 冠

最近は役者としての活動がメイン(?)の冠徹弥だけに冒頭の「語り」やエンディングの小芝居などがいい味出してる。特にエンディングはさすが聖飢魔IIと縁が深い(冠がかつて在籍していたSO WHAT? はルーク篁のプロデュースでデビューしている)だけあって、聖飢魔IIのミサを体験したことがある方ならきっと笑えることでしょう。

08. Stainless Night by SADIE

正直このバンドのことは若手のヴィジュアル系バンド、くらいの認識しかなく、果たしてこの選曲がこのバンドに相応しいのかどうか判断できないのですが、私はV系の音は嫌いではないので特に抵抗もなく。とりあえず参加ミュージシャンの平均年齢を下げることに貢献していると思います(笑)。

09. 怪奇植物 by TRICK

元ΛuciferのMAKOTO(Vo)、元La'cryma Christiで、現在ACID BLACK CHERRYや44MAGNUMでも活動するSHUSE(B)、元DANCER~D.T.R.~d.p.s.の藤本泰司(G)、元MOON CHILDの樫山圭による新バンド(プロジェクト?)。本作中最もマニアックな選曲だが、Voがフツー過ぎてちょっと…。もっと無難にキャッチーな曲を選んだほうがよかったのでは…。

10. 1999 Secret Object by GRAND ILLUSION

デーモン小暮閣下のソロにバックで参加していた縁での参加と思われるスウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド。私は別に海外のバンドが日本のバンドより優れているとは思わないですが、やはりことHR/HMのフィールドに関して言うと北欧のバンドってレベル高いなぁ、って気がしますね。もっとメロディアス・ハード然とした曲を選んでもよかったと思いますが。

11. Arcadia by RX feat. ジョン・ウェットン

RXでの既発表音源だそうで、あまり本作におけるレビューで語るのは野暮みたいですね。貫禄の仕上がり、とだけ言っておきます。


とりあえず全曲通して聴いた感想としては、やはり聖飢魔IIのサウンドに2バスのドラムは違和感がある、ということと、本作に参加しているベテラン・シンガーと比べ、デーモン小暮閣下は声をちゃんと維持されているなあ、という感じですね。


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コメント

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聖飢魔ⅡとGalneryusとSadieはどれも好きなバンドなんで聴いてみたいと思います^^

Sadieはキャッチーな曲からメタルコア的な曲まで幅広いバンドなんで、ある意味何でもありなのかもしれません。
元々は初期Dir en greyのフォロワーでしたし^^;

これからも更新頑張ってください、応援してます^^

>yu-kiさん

yu-kiさんはHNからしてそんな感じですが(笑)、V系寄りのバンドがお好きなんですね。

私がたまたま聴いたことのあるSadieの曲は恐らくメタルコア寄りのものだったので、「Stainless Night」のようなポップな曲をチョイスしていたのがちょっと意外でしたが、元々V系は「何でもあり」ですからね(笑)。

元々僕の入りはXの「BLUE BLOOD」だった(リアルタイムではないのが残念ですが^^;)ので、メタルもV系もどっちも好きな欲張りになっちゃいました^^

そこからHELLOWEENに衝撃を受けて、Dir en greyにも衝撃を受けたのが今の自分の音楽好きにつながってます^^
なんでメタルの部分だとadoreさんに近いのかもしれませんね、後追いなのを除けば^^

>yu-kiさん

たしかに私と同じルートですね(笑)。

ただ、私もXの「BLUE BLOOD」でハマったわけですが、彼らの存在を知ったのは「JEALOUSY」が出るちょっと前だったので、厳密にはリアルタイムではないです。

HELLOWEENもリアルタイムで聴いた新譜は「CAMELEON」だったので、程度の差はあれ後追いであることは変わりませんよ。

私がV系の音楽を積極的に聴いていたのはDir en greyのメジャーデビューの頃まででしたが…。
(別にDir en greyが嫌いなわけじゃないですよ。「WITHERING TO DEATH」というアルバムはなかなか良かったです)

adoreさんのレビューを参考にいくつかダウンロード購入してみました。
grand illusionの「1999 SECRET OBJECT」が出来が良くてよく聞いてます。英語っぽい感じの歌いまわし(本当に英語っぽいかはわかりませんがww)になっていて新鮮です(ひぁとぅたーんざぺーじ→ひ~ぁとぅた~んざぺ~じとか。わかりにくい)。
BLACK LISTバージョンなのもいいですね。

あと、SHOW-YAに爆笑ですww
魔女は魔女でも、ボンテージを着た現代的にリファインされた魔女じゃなくて、毒りんごとか作ってる鼻の長いやつですよねww

>伊豆さん

「略」はやめたんですか?
初めてコメントくださったときからだいぶ短縮されましたね(笑)。

大半の曲はそれなりに良い出来なので、いくつかと言わずまるっとダウンロードされてもいいような気がしますが、たしかにGRAND ILLUSIONは正統的な意味でのクオリティがとても高いですね。

私は現代的なボンテージの魔女なんてそもそも知らないので、おっしゃる通り毒りんごのおばあさんです。
イメージが通じたようで嬉しいです(笑)。

略は忘れただけですが今後はなかった事にしますw

いや、聖飢魔Ⅱも伝統的な悪魔でなくて、いろんなコスプレをしてるじゃないですか。チェーンつけたり。
adoreさんのレビューで「魔女」というのを見てそんな感じ(「アウターゾーン」のミザリィというか…)なのかなと思ってたんですけど、なんかもっと牧歌的でした、という話です。

>伊豆さん

なんか強制的に改名させてしまったみたいですみません(笑)。

そう言ってしまうと聖飢魔IIのルックスがそもそも悪魔っぽいのかどうか微妙な所ですよね(笑)。

80年代のSHOW-YAの音、寺田恵子さんの声だったら、最初に伊豆さんがイメージしたような音だったかもしれませんね。