METALLICA来日公演 @さいたまスーパーアリーナ 10/9/26

メタル歴15年超にして恥ずかしながらMETALLICA初体験です。

もちろん彼らは言わずと知れた現代メタルの代表バンド。

アルバムのトータルセールスは億単位、その圧倒的な存在感があればこそ今なおメタルがロックにおける主要なジャンルのひとつとして存在感を保っているとさえ言っても過言ではないかもしれません。

日本においても、メタルはおろか洋楽に全く興味のない人でも「メタリカ」というバンド名はなんとなく知っている、それくらいの存在である。

実際、私がヘヴィ・メタルという音楽に興味を持って最初に買った洋楽メタルのアルバムはMETALLICAの「MASTER OF PUPPETS」でした。

何となくそれがこのジャンルの代表作のように見えたから、というのがチョイスの理由です。中学時代のほろ苦い思い出ですね(当時はハード過ぎて理解できませんでした:苦笑)。

まあとにかく、メタラーにとってMETALLICAは聴いてて当然、好きで当然、というのが一般的な認識でしょう。

そして実際、私も彼らのアルバムは一通りチェックしているし、(全曲とは言わないが)基本的に好きである。

にもかかわらずこれまでライヴに足を運ばなかった、というのは、彼らに対してちょっとした屈託があったからだ。

何て言うか、知名度が高すぎて、普通の知り合いに「メタルが好きなんです」と言うと「ああ、メタリカとか?」と言われるのがなんか癪に障るというか(笑)。

実際はHELLOWEENとかSTRATOVARIUSのようなバンドの方が好きなのに、相手が知らないために「メタリカ好き」だと思われてしまうことがちょっと不本意だったわけですよ。まあ一種のやっかみですかね(笑)。

あとはまあ、やっぱり90年代の一番メタルがしんどい時期をうまいこと「脱メタル」して乗り切った世渡りの上手さみたいなのもあんまり個人的には美しいとは思えなかった、というのもありますね、正直。

しかし、実際生で観てみると流石だなぁという感じでした。演奏とかが凄い上手いわけじゃない(むしろキャリアを考えると下手な部類かも)けど、やっぱり「ライヴがいい」のだ。その辺はIRON MAIDENに通じるものを感じましたね。

長くなるので本文は追記に回して、とりあえずセットリストだけ。

01.Creeping Death
02.Ride The Lightning
03.Through The Never
04.Disposable Heroes
05.The Memory Remains
06.That Was Just Your Life
07.Cyanide
08.Sad But True
09.The Unforgiven III
10.…And Justice for All
11.One
12.Master Of Puppets
13.Fight Fire With Fire
14.Nothing Else Matters
15.Enter Sandman
※アンコール
16.Stone Cold Crazy (Queen cover)
17.Motorbreath
18.Seek & Destroy

一応前座からちゃんと観るつもりでしたが、休日出勤をすることになってしまい、仕事が一段落ついて会場に辿り着いたのは18時半ちょっと前。

1バンド目のTHE SWORDは既に終わり、2バンド目であるFEAR FACTORYのステージも半ばに差しかかってからだった。

FEAR FACTORYは、セカンド「DEMANUFACTURE」リリース当時は、その「人力インダストリアル・メタル」的なサウンドに結構衝撃を受け、あまりヘヴィな音楽を好まない私にしてはよく聴いていたし、現在のドラムがかの名手ジーン・ホグランだと聞いて結構観たかったのだが、残念ながらフルステージは観れなかった。

実際なかなか良いパフォーマンスをしていたとも思いますが、音量が「いかにも前座」な控え目さで、正直彼らの凄味が伝わったとは言い難い。

しかも、これはMETALLICAに限りませんが、キャリアのあるビッグなバンドのオーディエンスになればなるほど、ジャンルというよりは「そのバンドだけが好き」というタイプのファンが多くなり前座に関心が払われない傾向があります。

本日もその例外に漏れず、一応日本人ならではの「お義理」で曲が終わると歓声や拍手は起きるものの、一部熱心なファンによるものと思われる小規模なモッシュやサークルピットを除けば、盛り上がりに欠けたというのが事実です。

とりあえず個人的には私と彼らの「出会いの曲」(Power Rock Todayのオンエアで)だった「Replica」が聴けたので満足です。

FEAR FACTORYが終わって40分ほど経過し、19時20分頃にSEがSAXONの「Heavy Metal Thunder」に変わって大歓声。

そしてショウの幕開けの定番である「Extacy Of Gold」が流れて期待感を煽る。ステージには同曲が使用されていた映画「続・夕陽のガンマン」のシーンが映し出されている。

そしてメンバー登場、プレイし始めたのは「Creeping Death」!
盛り上がり必至のこの名曲に、一気に人が前に詰め掛ける。サウンドはそれほど大きくなく、耳栓なしでも全然厳しくない、というかむしろ耳栓をすると物足りないくらい。

アリーナBブロックで友人と観ていたのですが、前方に人が多すぎて、あまり背が高くない私はもはやスクリーンに映し出される映像のみが頼りでした(苦笑)。

そして2曲目はセカンドのタイトル曲、「Ride The Lightning」。初期曲はやはりボルテージが上がる。

3曲目には空耳で有名な「Through The Never」が演奏され、私の周りの人たちも「寿司、鳥、風呂、寝ろ!」と叫んでいました(苦笑)。
メンバーは「空耳」のことを知っているのでしょうか?

「俺達はいつも同じ曲はやらない。今日の曲は昨日よりいいぜ」という毎日言っていそうなMCを挟んで「Disposable Heroes」。
これまた初期以来のファンは歓喜の選曲でしょう。

「The Memory Remains」から「…And Justice for All」までは個人的にはちと中だるみタイム。

「お前らヘヴィなのは好きか? 全てのヘヴィ・ミュージック好きに捧げるぜ」と言ってプレイされた「Sad But True」も悪くはないが、個人的にはヘヴィなのよりファストな方が好きです(笑)。

ただ、「Cyanide」でアリーナ最前列をスクリーンでずっと映し続けたのは面白い趣向だった(ずっとそれだと私のようにほとんどメンバーが見えていない人間にとっては困るが:苦笑)。

観光ツアーでも組まれていたのかというほどフランス人と思しき人たちが多かったのと(うち一人は「METALLICAのライヴを観るのは今日で100回目だ」というバナーをアピールして、ショウの後半でステージに上げてもらっていた)、雑誌?のモーニング娘。のページをアピールするという意味不明の行動に出ていた人が悪目立ちしていました。

そして「…And Justice for All」、同行していた私よりはるかにMETALLICAを愛している友人に言わせると「これは結構レアな選曲だ。でもノリにくい(笑)。結構コピーとかもして構成もちゃんと憶えているのに」とのこと。

初体験の私にはレアかどうかより、もっとノリやすい曲を選んでくれればいいのに、というのが本音でしたが(笑)。

冒頭の戦場のSEに合わせて「日本でここまでやっていいんだ?」というほどド派手にパイロが炸裂した「One」、そして問答無用の大名曲「Master Of Puppets」、そしてMETALLICA史上屈指の激烈スラッシュ・チューン「Fight Fire With Fire」、この流れが本日のハイライトでしたね。

その後、カーク・ハメットのソロっぽいものから名バラード「Nothing Else Matters」をじっくりと聴かせ、定番の「Enter Sandman」で大合唱して本編は終了。

アンコールのインターバルは短めで、割とすぐステージに戻ってきたメンバーは、しばらくジャムっぽい演奏をした後、「俺達をインスパイアしたバンドのカヴァーをやる。今夜はQUEENだ」と言って「Stone Cold Crazy」が演奏される。

日本で(主にテレビ効果で)QUEENの人気が高い、ということを誰かが教えたんでしょうか?

続いて「Motorbreath」、そして「歌えるよな? 簡単な3つのワードを言うだけだ。"Seek ","And" ,"Destroy"」というMCから「Seek & Destroy」という初期曲2連発が演奏されて終了。

個人的にはやはり「Battery」が聴きたかったですが、「Seek & Destroy」の後にやるような曲ではないのは明らかなので諦めました(苦笑)。

冒頭にも書きましたが、やっぱりライヴが良かったです。曲も演奏も、大ファンではない人さえ惹きつけ、刺激するオーラのようなものがありました。

特にジェイムズ・ヘットフィールドの存在感は遠目でも凄かったですね。この複雑かつ体力勝負な楽曲群を歌いながら弾いているってのもやっぱり凄いですし。

ラーズは…1曲目からあんなにしんどそうにドラムを叩く人を初めて見ました(笑)。いや、長いツアーだし、昨夜もプレイしているし、年齢的に今回のようなアグレッシヴな曲多めのショウはしんどくて当たり前なんですが。

「ニューアルバムを作ってまた来るぜ」とのことなので、その時はまた足を運びたいですね。
今日諸事情あって来れなかった友人も一緒に…。

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コメント

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いやーよかったです

こんにちは。初参戦、お疲れ様でした。

バリバリのファンの方々には、真のファンとはいえないぞと言われそうな、ALBUM [LOAD]からライブに行き始めた人間です(歌えないし)。

自分は25日に行ってきました。
4年ぶりだったので、始まる前はドキドキしました。

Creeping Deathから始まったので、もうギャーってなってしまい(笑)。
アリーナの丁度真ん中くらいにいたのですが、いてもたってもいられなくなり、最後には前方まで流れて行きました。

最後にピックやら、ドラムスティックやら大サービスで
投げてくれてましたが、あの殺気立った取り合いには
入れませんでした。(スティックとった人はぶるぶる震えてました)

他のバンドばかり聴いてたので、新譜をあまり聴いてなかったのですが、また今日から聴くことにします(遅い?)

僕も初めて買った洋楽のメタルアルバムはMETALLICAでした。
ちなみにそのとき買ったアルバムは「LOAD」です。

当時、愛読していた「BANDやろうぜ」という雑誌に特集が組まれているのを読んで興味を持ちました。

正直さっぱり良さが理解できませんでしたね(苦笑)。

心機一転、この次に買ったメタルアルバムはIRON MAIDENの「X FACTOR」でした。

購入したきっかけは、ジャケットが彼らのアルバムの中で一番、おどろおどろしかったのと、発売当時は2枚組だったのでお得だと思い購入したんだと思います。

僕がメタルという音楽に悪い印象を持つには十分な出来事だったと思います(苦笑)。

もちろん今となってはどちらのバンドも大好きです(笑)。

関係ないことを長々と書きこんですみません。
ライブレポート楽しく読ませていただきました。

自分は田舎に住んでいるので、なかなかライブに行くことができないので、こういう記事はすごく読んでいて楽しいです。

「Fight Fire With Fire」はアコースティックギターのイントロの部分も演奏したのでしょうか?

素晴らしい!

25日に参戦しました!

僕もBブロックだったのですが、頑張って最前線にいたものの、最前列の方々の大きさでチラチラしか見えず…。

それでも素晴らしかったです!

ちなみに、The SwordはFear Factoryより更に音量が抑えられており、照明しか見えない状況と相まって眠気MAXでした。

The Swordには申し訳ないですが、辛かった~。

まとめてお返事

>KYさん
聴き始めた時期とファンとしての熱さは関係ないでしょう。年齢の問題もありますし。

前の方に流れていけたということはAブロックだったんですね。羨ましいです。
ピックやスティックの争奪戦は、恐ろしくてなかなか参加できませんよね(笑)。


>私はカイになりたい さん
「BANDやろうぜ」私も読んでましたよ(笑)。私が読み始めた頃は「バンドやろうぜ」というカナ表記でしたが。

しかし初めて買ったメタルが「LOAD」で次が「X FACTOR」…。
なんでメタルが好きになれたのか不思議ですね(笑)。

長いレポを読んでくださってありがとうございます。
本当はもっと短くまとめないと誰も読んでくれないよなー、とわかってはいるんですが、やはり自分にとって大切な思い出なのでついつい長くなってしまうんですよね(苦笑)。

FFWFのイントロは残念ながら生演奏ではありませんでした。


>クラウザーさん
Bブロックだとよほど背が高くないとほとんど見えませんよね(苦笑)。
おっしゃるとおりそれでも素晴らしかったですが。

THE SWORDはなんかあまりいい評判を聞かなくて気の毒ですね。ドゥーム系と聞いていたので、元々スタジアム向けのバンドではなかったのではないかという気もしますが。

うらやましいです

知り合いと「見に行きたいね」と話してはいたんですが、なにせ埼玉と聞いて「無理、お金ない…」ってあきらめました^^;

せっかくなら関西にも来てほしかったです^^

僕は正直なところスラッシュ系は聴いてると飽きてしまう質なんで余り聴かないんですが、メタリカは別格ですね~
最初にTSUTAYAで2ndと3rd借りて聴いた時の衝撃は未だに大きすぎです^^

>yu-kiさん

たしかにMETALLICAほどのバンドが関東にしか来ないというのは問題ですよね…。

日本のメタル・マーケットの国際的存在感の低下は眼を覆うばかりです。

たしかにMETALLICAの2nd、3rdはかなり様式臭があって、スラッシュ好きでなくても楽しめますね。

書き込むのは何年ぶりか

メタリカ良かったですね~。俺は2日とも行きましたよ。25日はメタル仲間と、26日は仲間夫婦とウチの連れ男女4人で行き、どちらも飲んで騒いで楽しかったです。ウチの連れはジェイムズのトキヨ~!と叫ぶ所を真似して絶叫してました(笑)。2日通してのセットリストも充実してたし、バッテリーやらなかったのは残念だけど、ファイトファイアーありましたからね。また来ないかなあ~

>プロペインさん

お久しぶりです。
今回はどちらのセットリストも魅力的だったので、2日とも行ったプロペインさんのような人が勝ち組ですね。

とりあえずいずれにせよ「Battery」をやらないなら「Fight Fire With Fire」をやった自分が行った26日の方がベターだったと思うようにしています(笑)。