LIV MOON CLUB TOUR @原宿アストロホール 2010/10/3

LIV MOONの初ツアー初日となる原宿アストロホール公演を観てきました。

正直以前のメンバーだったら観に行かなかったと思いますが、ギターがかつて「YOUNG GUITAR」誌でかなりフィーチュアされ、マーク・ボールズやドゥギー・ホワイト、リッチー・コッツエン、ヴィタリ・クープリといったゲストを迎えたソロ・アルバムをリリースしたこともある大村孝佳に代わったと聞き、サウンドがどう変化したかという興味が湧いて観に行くことにしました。

ドラムも“手数王”菅沼孝三氏から前田秋気なる人物に交代していますが、これはまあアルバムがあまり売れなかったのでギャラの高そうな手数王をリストラしたという感じでしょうか(笑)。

菅沼氏はマイク・ポートノイの後任としてDREAM THEATERに加入しても何ら問題ないくらいの凄腕ながら、このバンドの音楽にはオーバースペックな感があったのでまあ仕方ないかも。

後任の前田氏もかの有名な「ブルーマン」のステージでプレイしているというくらいだからその腕前は保証付きだし、ARCH ENEMYやIN FLAMESを好んでいるというくらいだからむしろ「メタル魂」は熱いかもしれません。

しかもLOUD PARK 09のステージを観客として観て、「自分にやらせてほしい」というメールを西脇氏(Key)に送ったというくらい熱意があるのだから、「バンドらしさ」が美徳となるメタルにおいてはむしろ明らかに「お仕事」だった菅沼氏よりいいかも。

今日ちょっとバタバタしていて、開演時間の18時ギリギリに到着しましたが、会場はほぼ満員。
チケットを買ったのは結構直前だったのに「ぴあ」の整理番号が2ケタで「大丈夫かいな?」と不安でしたが、ひと安心。

場内を見渡すとLACUNA COILやSLIPKNOT、MOTLEY CRUEなどのメタTを着た人間もいたが、圧倒的にフツーの格好をした人が多く、真っ白な頭のかなり年配の方や、「今日美術館に行ってたの」などと語るハイソな雰囲気の女性など、客層はフツーのメタルのライヴとはだいぶ異なっていた。

開演前のSEもひたすらクラシックで、開演時間を15分ほど過ぎ、ホルストの「木星」が流れる中、メンバー登場。

1曲目は先日リリースされた「COVERS」からの「Call Me」。
あまり好きな曲でもないし、しょっぱなからカヴァーかよ、という思いもあって個人的にはちょっと気勢をそがれる。

てか、ベースの音デカい。ベースの音がデカ過ぎてギターのバッキングがかき消されている。
その逆はよくある話だが…これはやはり最年長でしかも元YELLOW MONKEYという広瀬氏のバンド内におけるパワーバランスを示しているのでしょうか。

2曲目「月架」ではギターが聴こえるようになり、新加入の大村氏によるオリジナルよりもピロピロ度の増した速弾きのギター・ソロがフィーチュアされている。

大村氏はこれ以外の曲でも随所で速弾きを披露していたが、あまりアレンジを練る時間もなかったのか、正直あまり印象に残るフレーズはなく、ただ速いだけという感も無きにしも非ず。
「Child In Time」のエンディングのソロは明らかに蛇足というか、締まってなかった。

とはいえ、前任者の無機質なプレイに比べればメタラー的にはだいぶ好感の持てるスタイルで、来年リリースされるという新作ではちゃんとフレーズも練ってくれると信じたい。

とにかくメンバー・チェンジ効果は顕著に現れていて、かなりHR/HMバンドらしいサウンドになってきたし、ベースの広瀬氏はもちろん、ギターの大村氏もギター・ヒーロー然とした華があって(アカネ・リヴ嬢に「聖闘士星矢に出てきそう」と言われていた:笑)、見てくれも良くなっている。

アカネ・リヴ嬢の歌唱はLOUD PARK 09で観たときと同様パーフェクトで、音程といい高音の伸びといい、なかなかメタルのライヴでは聴けないハイ・レヴェルな歌声を聴かせてくれた。

ただ、やはりショウ運びはイマイチというかグダグダで、MCも悪い意味でフツーの女の子っぽいユルさで、脱力・失笑することも一再ではなかった(苦笑)。

そのせいか単純に客層のせいか、とにかく演奏中のオーディエンスのおとなしさは後方で観ていて居心地悪くなるほどで、今ひとつショウにのめり込めない一因になってしまった。

曲が終わるとそれなりに大きな拍手や歓声が上がっていたので、曲中も煽り方次第ではもっと盛り上がったのでは…という気もするのですが。

ま、とりあえず「以前より良くなった」ことは確認できたので、次作もチェックしてみようと思います。

あとは曲だなー。あえて避けているフシもあるけど、NIGHTWISH系の疾走曲が1曲でもあればだいぶ印象が良くなると思うのですが。メタラー的には。

以下、本日のセットリスト(うろ覚え)。

01. Call Me
02. 月架
03. Like A Player
04. A Wish
05. Alone
06. Child In Time
07. Double Moon
08. 鮮やかに…
09. オトナキサケビ
10. ESCAPE
11. Gimme Gimme Gimme
12. The Show Must Go On
-1stアンコール-
13. Wuthering Heights
-2ndアンコール-
14. Lascia Chio Pianga

グッズを買った人には最後に握手会があったようですが、私はその後仕事があったのですぐに会場を出たため、その模様はレポできません。あしからず。

◆AKANE BLOG
http://blog.livedoor.jp/akaneokamoto/
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

今回は良かった!

私も観に行きました!中央の柵のあたりで観ました。
寄り道がてた渋谷から歩いて行きましたが、浜崎あゆみの代々木体育館目的の
群衆に飲み込まれ逆方向で抗いながら時間ギリギリで到着しました(汗)。
前回のОイーストライヴよりはるかにストロングにバンドらしく(?)
まとまっていましたね。
AKANE嬢もだいぶ自信がついたようでカッコよかったです。
衣装変えはなかったですね。ときどき前かがみになったとき、あのタテ線は、
どこからが谷間かそれとも十字架ペンダントの長い部分なのか気になりました(笑)。
もっと寄せて上げてほしい!でも少し痩せたかな?
メンバーチェンジ大正解でしたね。前任ギターは畑違いだったので嫌いでした。
大村君の「Yngwieになりたくてしょうがない奏法」カッコよかったです(笑)。
ドラムの前田君も涼しい顔してよくあんなに高速で叩けるなと感心しました。
AKANE嬢の女子アナのような丁寧なMC(+天然)、メンバーフリートークなど、
前回観られなかった光景も面白かったです。
正直先日観たVocesOf虹より満足してしまいました。
JOEもやっさん(Gボネット)も高音は不発弾だらけでしたから(笑)。
AKANE嬢は1週間前に、ミュージカル5日間公演を終えたばかりでも、
しっかり声出てましたね。Aloneの最後高音が少し伸びがたりなかったのを気にして、
お客に軽くゴメンしてましたが、やっぱマジメな人ですね。
また好きになっちゃいました(苦笑)。
あれで謝るんじゃ、凡百のシンガーみな毎回土下座しないといけないですね(笑)。
最後はしんみりまとめるよりも、前回やった観客と掛け合いを交えた、
Paranoid(ベタですが)なんかで派手にまとめて欲しかったです。
すでにデモは4曲仕上がったそうですがこの布陣での新作を是非期待したいです。
もっともっともっとメタル然とした楽曲が欲しいですね。
中央から観た限りではそれなりに前の方は盛り上がっていましたが、
全体的には「地蔵みたいな」観客が多かったようですね(苦笑)。

昨夜は楽しめました

地蔵その1でございます(笑)メタル系はドリームシアターの初来日以来だと思うので不安でしたが楽しめました。もう30分くらい演奏としては欲しかったけど。
手数王の演奏はブラックペイジぐらいしか生では見ていないけどバンドの一体感としては若手にチェンジで正解かもね。

久しぶりに、もう一度観たいというアーティストでした。30代の時なら大阪にも行ったでしょう。

次回は地蔵様と呼ばれないよう、盛り上がりたいものです(笑)

>マジンガーZZさん

マジンガーZZさんはすっかりAKANE嬢の虜ですね(笑)。
たしかに素晴らしい歌声でした。バンドも良くなっていたし、次作は期待が持てますね。

VOICE OF RAINBOWはやっぱり微妙でしたか(笑)。
まあ、あれは懐メロ鑑賞&グラハム&ジョーに老後の貯えをカンパするイベントみたいなものでしょうからね(苦笑)。

>地蔵その1さん

DREAM THEATERの初来日以来! それはまた長いブランクですね~。ほぼ私のHR/HM歴です(笑)。

そんな方を引き寄せたのはやはりこのバンドに特別な何かがあるということでしょうか(それとも関係者の方ですか?:笑)。

地蔵スタイルでも本人が楽しければアリだと思いますよ、私は。

お久しぶりです。
私も盛り上がっていられたのは一部前方のお客様だけに見えましたよ。
今のメンバーに期待していますが、すでに宝の持ち腐れになっている気もしますね。
元凶はやはり…

不況と言われる中、AKBは秋葉を商売に。
このバンドはメタラーを相手に「こんな風にやれば財布の紐をゆるめるんだろ」とバカにされてるようで、あまり好感が持てません。
せめて作品にそれなりの説得力があれば…。

握手会ですか…次のアルバムには衣装の端切れでも付いてくるのでしょうか…

日本でメタルが復権する日は…遠い気がします。

>johnさん

お久しぶりです。

おっしゃる通り、このバンドはたしかにレコード会社主導で、ある特定の層をターゲティングしてマーケティング主導で「作られた」バンドだと思います。

ただ、私は「財布の紐を緩めさせる」こと(広告)を生業にしているのであえて言いますが、「作られた」側にもそれなりに「やる気」や「情熱」を持って取り組んでいる例はままありますし、出自がマーケティングであっても、生み出される音楽が素晴らしければ私はアリだと思っています。

残念ながらまだこのバンドの場合「素晴らしい」と絶賛できる域に達していないこともまた事実ですが…。