ALDIOUS / DEEP EXCEED

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話題のアゲ嬢メタル・バンド、ALDIOUSのデビュー・アルバム。

そのキャバ嬢のようなド派手なルックスもあり、「週刊プレイボーイ」のようなHR/HMとはおよそ縁遠い男性週刊誌でも露出を獲得し、HMVの先行予約の記録を塗り替えるなど普通のHR/HMバンドではありえない話題を振りまき、本作は日本の新人HMバンドとしては異例のオリコン週間チャート初登場15位を記録した。

サウンドの基本線はある意味ジャパメタの王道ともいえる歌謡メタル路線。メロディアスな歌メロを中心としたキャッチーなヘヴィ・メタルで、VoがHR/HMにありがちな超ハイトーンやドスの効いたタイプではない、良くも悪しくも普通っぽい歌声(時に往年の工藤静香を思わせる)であることもあって、それほどHR/HMに親しんでいないリスナーにも聴きやすいサウンドだろう。

メンバーの影響源のひとつでもあるメロディック・パワー・メタル由来の疾走感もあり、これまたメンバーの影響源のひとつであるヴィジュアル系っぽいフレイバーも漂う、まあそういう意味では私好みのサウンドではあります。

ただ、音楽のクオリティを冷静に評価してしまうとアマチュア・レベルであることもまた事実で、このルックスでなければここまで話題になることはなかっただろうなあ、というのも正直な所。

まあ、こういうルックスで売り出していることから考えても、本人たちも音楽だけで勝負する気はさらさらないはずで、最終的には聴き手としてこのコたちを「ご指名」したいかどうかに尽きるんじゃないですかね。

このルックスだと普通のガールズ・ロックを演るのは違和感があるし、メタルだからこそこの華やかさと毒々しさが紙一重な「アゲ嬢ルック」がハマる、ってのはなかなか秀逸なコンセプトだと思います。メタルは基本、男性中心の文化だけに彼女らの存在はそれだけでインパクトになりますし。

一方でメタルのマーケット自体は母数が絶対的に小さく、またメタル・ファンの一部にはミソジニー(女性嫌悪)、しかも日本人蔑視の傾向があることも事実で、かつてのSHOW-YAくらいまでポピュラリティを獲得しない限り、見込める商業的成功の規模というのは知れたもの。

そういう意味で、このバンドが狙っている「ゴール」がどこなのか、というのはちょっと興味がありますね。

今後音楽的に成長して、SHOW-YAのような武道館クラスを目指す、ある意味バンドの王道を望むのか、ちょっとひと花咲かせられればOK、飽きたら(あるいは飽きられたら)普通のお嫁さんになります(はぁと)、くらいの軽い気持ちなのか、それによってこのバンドを見守る視線の温度も変わってくるというもの。

とりあえず払った金額分くらいはなんとか楽しめましたが、次作もこのレベルだったら、再指名はないかな(笑)。

ライヴも、ボーナスDVDに収録されたライヴ映像にスタジオ音源が被せてある時点でそのパフォーマンスのレベルは推して知るべしで、おそらく生で観ない方がお互いのためというものでしょう(苦笑)。こんなことされるとこのCDで演奏してるのも果たして本人なのかというトラ疑惑が持ち上がってしまいます(苦笑)。

ただ、そのライヴ映像におけるピンクのギターのお嬢さんは終始笑顔が素敵でイイですね。彼女単独での指名はアリですか?(笑)。

◆ALDIOUSのMySpace
http://www.myspace.com/ultimate.melodious

◆ALDIOUS公式サイト
http://aldious.jp/

◆HMV ONLINE上の連載コラム「ご指名、いただきましたっ!」
http://www.hmv.co.jp/serialnews/aldious/


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コメント

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前のエントリーで話題に上がってたときに調べてみましたけど,生粋のメタラーからは酷評の嵐でしたね^^;

まだ聴いてないですが,Vっぽい要素があるんなら僕的には以外に聴けるバンドになるんじゃないかなって気はしてますw

>yu-kiさん

Amazonでは絶賛の嵐ですよ(笑)。

メタラーは偏狭な人が多いので酷評されるのもわかりますが、まあこういう存在も受け容れるくらいの懐の深さも持っていた方が人間として生きやすいんじゃないかと個人的には思いますけどね。

V系が好きなら結構イケるかもしれませんよ。
マイスペで試聴してみてはいかがでしょう。

今度マイスペで聴いてみます.
YOUTUBEでULTIMATE MELODIOUSのサンプル聞いた限りでは結構良かったですけどね^^

>yu-kiさん

良くも悪しくも音楽性の幅は狭いので、「Ultimate Melodious」が気に入ったなら他の曲も気に入ると思いますよ。

想像してた以上の出来でした。
私も保守的でうるさい方なんですが、ここまで出来れば十分。非メタル層へのアピールにもなるでしょう。
今年出た国産メタルではかなり良い方だと思います。
(他はSIGH、VERSAILLES、GALNERYUS、MURASAKI、LIGHT BRINGER、METAL SAFARI、BELLFAST)
KNIGHTS OF ROUNDは発音が・・・

成長を見守るってのもアリだと

若手のロックバンドのアルバムってスタジオミュージャン(例えばGは和田アキラとか土方隆行とか(笑))が演奏したのがベースってのは昔は珍しくなかったかと思います。成長を楽しむってのもアリだと思います。

>学生メタラーさん

私が学生だった頃を思うと、国産メタルがかなり盛り上がってきていますね。
このバンドをきっかけにメタルに興味を持つ人が出てくればいいな、と思います。

>Tokyo Joeさん

まあ、スタジオミュージシャンによる演奏差し替えはよくある話ですよね。
グランジやパンクがアメリカで流行したことで「下手なのも味、むしろリアリティがあっていい」みたいな風潮が生まれた90年代以降は多少減ったような気もしますが…。

未熟さの中に可能性をそのバンドに感じたなら成長を見守って楽しむというのもアリでしょうね。

特に思い入れを持てない人は成長した後の作品を聴くべきだと思いますが(笑)。

消毒されていないメディアはメタルのみ

一曲目が静から動へ、アグレッシブで良かったのが好印象となり、それほど悪くは感じませんでしたね。ライヴ映像にスタジオ音源が被せてある件とピンクのギターのお嬢さん指名は激しく同意ですが、、、SHOW-YAクラスになるのは厳しいと思います。

話しは変わり、ハロウィンの新譜について、
曲調がややモダンになったといことは、別にいいのですが、前作に比べてもキラーチューンが無かったですね。
セイントのような突き抜けた曲が欲しかった。
また以前のハロウィン臭がする曲を書いているのはマーカスのみになってしまったなぁと。
サシャの曲も結構良かった。
アンアームドの反動云々はあまり真に受けないで聴いたほうが良かったかな。
他のバンドはともかくとして、個人的にハロウィンに期待するのは、心地よいメロディとストレートな疾走感、まぁ懐古主義ではないので、良作ではあると思います。
楽曲の質が高い=聴き手のテンションがあがるということにはならないのも確かなんだけど。

>フィンさん

耳当たりは決して悪くないと思います。
ただ、確かにこのままだと第二のSHOW-YAレベルまで行くことは難しいでしょうね。

HELLOWEENの新譜についての印象はほぼ同意です。
評価はもう少し聴き込んでからにしようと思いますが。