BLACK VEIL BRIDES / WE STITCH THESE WOUNDS

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アメリカはオハイオ州シンシナティ出身で2006年に結成された5人組のデビュー作。
プロデュースを手掛けているのは元ROB ZOMBIE~現OZZY OZBOURNEのベーシストでもあるブラスコで、彼はこのバンドのマネージメントも手掛けており、同じマネージメントにはかのIN THIS MOMENTも所属しているという。

リリース元は「Standby Records」というインディー・レーベルながら、本作はビルボード初登場36位という非メジャーの新人バンドとしてはかなり好調な成績を収めている。

なんでもデビュー前からYouTubeで公開されていた「Knives And Pens」のPVが1500万回以上(!)の再生数を記録し、マーチャンダイズがバカ売れするなど注目の存在だったようだ。

個人的にBURRN!誌のレビューでジャケットを見た瞬間にピン!と来て、ネットで調べたところそのルックスに思わず笑ってしまいました。これなんてヴィジュアル系?(笑)。いやー、やっぱロック・バンドはこうあるべきだよね(?)。好き好きこーゆーの(笑)。

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Voの名前がアンディ・シックス(1990年生まれ、って若けー)って、ヘアスタイルやメイクといいどんだけニッキー・シックス好きなんだって感じで、実際MOTLEY CRUEやW.A.S.P.などのバンドをフェイヴァリットに挙げているようだが、音楽的には最近ちらほら出てきているLAメタル回帰型ではない。

音楽性はメロデス色の強いエモ/スクリーモといった感じで、アメリカ出身とは思えないほどクサいメロディを奏でるリード・ギターと、HIMのヴィレ・ヴァロをエモっぽくしたようなVo(そこにデス声のスクリームが絡む)のコンビネーションが意外とありそうでない感じ。

音の印象が一番近いのはBULLET FOR MY VALENTINEかなあ。BFMVをもう少し軽くして欧州風味を増量した感じ。実際アメリカ盤には「for fans of AVENGED SEVENFOLD, BULLET FOR MY VALENTINE, ESCAPE THE FATE」と書かれたステッカーが貼られているみたい。

再生ボタンを押し、オープニングSE的な#1に続くタイトル曲#2冒頭のドラマティックなツイン・リードに「オオッ」と身を乗り出すも、リフと一緒に入ってくる軽~いDrサウンドにちょっとズッコケ。

本作でプレイしているドラマーはサンドラ・アルヴァレンガという女性(現在は脱退し、このバンドと同じレーベルに所属しているMODERN DAY ESCAPEなるバンドに移籍している。リストラ?)だけに、このアタックの弱さはやむを得ない所か。てかドラムだけが女性ってマキシマム・ザ・ホルモンみたいですね。ついでにギターの片割れがヴァイオリンも弾く、というのはLUNA SEAみたいですね。

バンドの音作りというのは基本ドラムに合わせるものなので、サウンドが全体的に軽くてダイナミックさに欠けるのはそのせいか。男性ドラマーを迎えた次作ではもっとヘヴィになることを期待しつつ、まあ本作の軽いサウンドも聴きやすいと言えば聴きやすく、こういうルックスで女の子が飛びついてくるようなバンドはこれでいいのかも。

とにかくアルバム全編に渡ってメロディアスかつドラマティックなリード・ギターのフレーズが満載、ちょっとナル入っているVoの歌うヴォーカル・ラインもキャッチーで、聴きやすい。随所に入るスクリームもゴツ過ぎず弱すぎず、イマっぽさを醸し出すスパイスとして効果的。

まあこんなルックスだし、若いだけに演奏力も抜群というわけではないのでバカにする人やニセモノ呼ばわりする人も多いと思いますが、個人的にはかなり気に入りましたね。こういうバンドが「ロックの入り口」でもいいと思いますよ私は。メロディ・センスはかなりのものなので、今後に期待です。【84点】

◆BLACK VEIL BRIDESのMySpace
http://www.myspace.com/blackveilbrides

◆「Perfect Weapon」のPV(YouTube)



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コメント

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メタルファンだけじゃなくて幅広い層に支持されそうなバンドですね。
初期のマイ・ケミカル・ロマンスが好きな人はハマるんじゃないでしょうか?

自分はこういうバンドに熱中するには少し年をとりすぎたな~(遠い目)。あと15歳若かったらドハマりしてたでしょうね・・・。

しかしこういう人達は、バンドイメージを作るのが抜群にうまいですねぇ。こりゃ売れるわ(笑)。

>私はカイになりたい さん

確かにマイケミのファンとかにも受けそうですね。

ただ、私も彼らのイメージやルックスに熱中するにはいささか年をとっているので(苦笑)、気に入ったのはあくまでメタルとしての魅力の部分(主にリードギターのフレーズ)です。

ここまで露骨にヴィジュアル系なバンドって欧米では意外と少なかった気がするので、今後彼らがどうなっていくのか興味がありますね、個人的に。

WHISKY,R&R AND WOMEN

エモ/スクリーモは最近注目しているジャンルで、PV見たとき、結構いけるかなって思っていたけど、
実際CDで聴くとスクリームの際の激しさも、叙情性も、ちょっとパンチに欠けるかなと、でも悪くはないかと。
逆にアーリートゥベッドなどはポスト・スクリーモでほぼエモ(メタル度は皆無)。
Iwrestledabearonceはめちゃくちゃで、でもこういった分野は今後伸びそうな気がします。
Victorは最近モーニング・アフターとか、この手の若手発掘に熱心なのは、やはり気のせいでしょうか。
話は変わりますが、もう12月ですね、CDは今月自粛月間にします(笑)
先月スルーしたのは「御大」、オーディオ~でした。
ダーク・ムーアは作品としては素晴らしいけど、好みの作風ではなかった。
クレイドル~はBURRN(小澤氏)では点数低かったがCDの解説の奥野氏は最高傑作であると、、、
グレイヴ~(今月のMVP)はバグパイプが至高です。ゴールデン・Rは良かったけど、、いかんせん期待しすぎました。
2組のスラッシュ天使、デスエン(スピードはあまり無いが円熟味が半端でない)とスイサイダル~はかなり良かったですね。
SSのトリビュートの記事拝見しました、学生時代邦楽ロックではまったといえば、唯一ZIGGYでした。

>フィンさん

エモ/スクリーモは一時期よく聴いていて割と好きなんですが、今ひとつ突き抜けたインパクトを残すバンドに出会えないのと、結局メタルっぽい部分に惹かれているだけのような気がして最近はあまり聴かなくなりましたね。

これも私はエモ/スクリーモというよりはメタルに近いものとして聴いています。

DARK MOORやGOLDEN RESURRECTIONに関する感想は、なんとなくわかります。

王者は信者でなければスルーで正解かと思います。