MAGIC KINGDOM / SYMPHONY OF WAR

magickingdom03.jpg

イングヴェイのコスプレイヤーとして知られる(本エントリー下部の画像参照)ダッシャン・ペトロッシ率いるMAGIC KINGDOMの、2004年の「METALLIC TRAGEDY」以来約6年ぶりのサード・アルバム。

しかし、この手のメロディック・パワー・メタル系バンドにはファンタジーをモチーフにしたバンドが多いが、バンド名が「魔法王国」とはベタにも程があるというか…なんともジールでカストゥール。

前作リリース後、ダッシャン・ペトロッシのソロ・プロジェクトであるIRON MASK名義で2作のアルバムを発表していたので、MAGIC KINGDOM名義での活動は停止したのかと思っていたが、こうして新作がリリースされた。

長いブランクの間に、Voがオラフ・ヘイヤー(LUCA TURILLI、DIONYSUS、SYMPHONITYほか)、Keyがフェリッペ・ジョルダナ(FAIRYLAND)、Drが21歳のスウェーデン人、フレディ・オルトセイドにチェンジしている(というか、これらのメンバーチェンジによって長期間の沈黙を余儀なくされたようだ)。

前作よりも疾走感が強く、さらに金属的なハイトーン・ヴォイスの持ち主であるオラフの歌唱によってメロディック・パワー・メタル色が強まると共に、フェリッペの加入効果か、よりシンフォニック・メタル的な要素も強まり、Voが同一であることもあってLUCA TULIRRIに近い印象を受ける。

そういう意味では、音楽性の基本線はほぼ同じながら、よりオーソドックスなネオ・クラシカル・メタルであるIRON MASKとの差別化は進んだかもしれない。

やや音は軽く、ダッシャン自身のギター・プレイも粗いが、多くのシンフォニック・メタル・バンドに欠けている疾走感に満ちた作風を歓迎するファンは多いことだろう。

前作収録の大作「Metallic Tragedy」の続編に当たる5部構成、約30分に及ぶ大作「Metallic Tragedy-Chapter2:The Holy Pentalogy」は、やや冗長で壮大さへのこだわりが空回りしている感があるが、心意気は買う。

海外の限定盤のように2枚に分けてくれれば(日本盤は1曲削って1枚にまとめられている)アルバム全体の長さも気にならなかったかもしれないのだが。【83点】

DushanPetrossi.jpg

◆MAGIC KINGDOMのMySpace
http://www.myspace.com/magickingdommetal


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

買いました!

輸入盤の方を買いました。かの人気カードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」原産国のバンドだけあって、いかにもなジャケとバンドロゴですね(笑)
たしかに疾走感満載で嬉しい限りですが、ダッシャンのプレイの荒さと若干軽いドラム、奥に引っ込みがちのヴォーカルが少し残念です。
ラストの組曲はおっしゃる通り、冗長でもう少しメリハリと劇的な展開が欲しいところ。曲タイトルの長さにもびっくり!BRING ME THE HORIZONもすごいですが(笑)
個人的に最後に組曲をもってくるというアルバム構成は好きなので、この先もチャレンジして頂きたい。
ダッシャンの容姿はインギー・フォロワーたちの憧れの的なのでは?(笑)

私も買いましたよ!
確かに前作と比較するとパワーアップしまくりで、フェリッペ効果も感じられるなかなか満足な内容でした。
国内盤の#6のボートラの3分半からの歌メロが<a href="http://www.youtube.com/watch?v=MQonoi73pNc" target="_blank">この曲</a>のサビを思い出してしまい、笑えてしまいました。
個人的には、後半の方が一貫性のあるテーマでまとまってて凄く楽しめましたね。

>学生メタラーさん

まあ色々と粗も目立ちますが、トータルとしてこの手の音楽が好きな人が楽しめるクオリティには達しているのではないかと。

ダッシャン・ペトロッシの容姿は、フォロワーたちの憧れというよりは本家が取り戻したいものでは?(笑)

>ここみんさん

フェリッペ効果はたしかに感じられますね。
それ以上に速さの増強の方が個人的には印象的でしたが。

後半の方が好き、というここみんさんはやはり「メタル」というよりは「壮大な音楽」がお好きなんでしょうね。

しかしまた女性が貼るには強烈な映像ですね…(苦笑)。
なお、ご覧の通りFC2のコメ欄ではURLはタグなしで自動的に別ウインドウでリンクされるようです。

下ネタ満載の下品な映像のURL貼付け、すいませんm(_ _)m
ちなみに、この映像を初めて見たのが中1か中2だったのですが、当時は軽くカルチャーショックでしたね~f(^_^;
でも、この番組(ロック爆笑族3)を見て、ノイズファクトリーもSo What?も知ったので、イロモノファンとしては、重宝すべく思い出深い番組でした。

そうですね~、
私の場合、メタル好きというにはちょっと違うかもですね。
メタルというか、RPG系の世界観が好きなんですよね。
だから『The Alliance Of The Kings』や『Hastings 1066』のような1枚を通してまるまる繋がっているコンセプトアルバムは、その世界観にどっぷり浸れるので、個人的には結構高評価しちゃいますね。

>ここみんさん

テロかと思いました>映像貼り付け(笑)。これでカルチャーショックが「軽く」で済む(しかも中学生という多感な時期に)ここみんさんは只者じゃないですね(笑)。

そんな「メタル好きとはちょっと違う」方に、こんなメタルでしかないサイトをお読みいただいているというのはちょっと驚きですが(笑)。