GOLDEN RESURRECTION / GLORY TO MY KING

goldenresurrection01.jpg

元NARNIA、DIVINEFIREのVoだったクリスチャン・リレグレン(一時期クリスチャン・リヴェルと名乗っていた)と、REIN XEEDの中心人物トミー・ヨハンソン(G)を中心としたプロジェクトのデビュー・アルバム。

REIN XEEDはクリスチャン・リレグレンが主宰する「LILJEGREN RECORDS」の所属バンドであるから、いわばレーベル・オーナー自ら所属バンドの俊英と結成した肝煎りのプロジェクトといえる。

当初、REIN XEEDの楽曲をクリスチャン・リレグレンが歌う、というようなプロジェクトになるのではないかと予想していたが、本作で聴ける音楽性はあれほどクサクサのメロスピ然とした音像ではない。

むしろBLACK SABBATHの「Headless Cross」のようなイントロで始まり、DIOの「Holy Diver」のように展開していく#6「Proud To Wear The Holy Cross」のような楽曲に象徴されるように、よりオーセンティックな様式美HR/HM寄りの一枚である。

この「速さに頼らない」路線は、やはりクリスチャンの堂々たる歌唱力があってこそ、ということだろう。
ただ、クリスチャンの歌唱は上手いもののやや一本調子で、アルバムの後半に行くにしたがって若干単調な印象を受ける感も無きにしも非ず。

とはいえ、いわゆる往年の様式美バンドに比べると全体的に若々しい勢いと、北欧ならではのキャッチーなメロディ・センスが息づいており、ネオクラ好きを自認するような向きにとっては本作1曲目「See My Commands」のイントロから本作に88点をつけたBURRN!の藤木記者ばりのガッツポーズが飛び出すことだろう。

サウンド・プロダクションはちょっと人工的なのが気になるが、REIN XEEDに比べればかなりマシで、歌唱力と音質がイマイチなREIN XEED=トミー・ヨハンソンに、このプロジェクトでの作業を通じてレーベル・オーナー自ら改善の方法論を示してみせたのかも、なんて思ったり。

いや、実際トミー・ヨハンソンは今年REIN XEEDのアルバムもリリースしているのにこのプロジェクトまでこなすとは、なかなかクリエイティヴィティがあると思いますよ(アウトロ的小曲の#10、日本盤ボーナスのインスト#9を含めて10曲収録というのはややボリューム不足だが)。

単にツアーとかしてない分時間があるというだけかもしれないが、「楽曲を量産できる」というのはひとつの才能だから(YOSHIKIに決定的に欠けていた才能…)、私はそれだけで充分評価に値すると思います。

ひょっとすると、ここしばらくあまり音沙汰のないリチャード・アンダーソン(MAJESTIC, TIME REQUIEM, SPACE ODYSSEY他)に代わるネオクラ・プロジェクトの大量生産工場として今後大活躍するかも、という可能性を感じさせる一枚です。【82点】

◆GOLDEN RESURRECTIONのMySpace
http://www.myspace.com/goldenresurrection


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

かなり良いです

今年出たアルバムでも個人的にかなり上位に入ります。
中でも「See My Commands」はOPERA MAGNAの「La Mascara De La Muerte Roja」と並んで今年のネオクラ・ベストチューンです。
昔いたNATIONのようにパワーメタルというより北欧メタル寄りなのが良いですね。
トミーのプレイも速さに頼らず、構成で聴かせるスタイルは日本人好みと言えるでしょう。
Voにインパクトが加わり、曲のあっさりした終わり方が改善されるともっと良いと思います。
あとクリスチャンのライナー読んだら、なんか泣けてきました(笑)
マイスペ見たら来年REIN XEEDは早くも4作目を発表するみたいですね。
これぐらいのサウンド・プロダクションでお願いしますよ!

>学生メタラーさん

非常に北欧らしい好盤ですよね。押しは弱くないのに妙にあっさりしているのが物足りないと言えば物足りないですが。

REIN XEEDもこれくらい音がよくなれば相当強力になると思うので次作に期待ですね。

しかしNATIONを知っている学生さんって…博士課程ですか?(笑)

連投失礼します

いや、まだ二十歳の若造です。
しかも付き合った彼女がメロスパーでそれに影響されてこの世界に入ったという(笑)私事で失礼しました・・・
NATIONは完全に後追いで、どこかのサイトでプッシュしてたので知りました。
名盤『WITHOUT REMORSE』は廃盤で探すのに苦労しましたが・・・
ジャケとメンバー写真のダサさに驚きました(笑)
「See Them Fall」「Nation」「Don't Need To Come」は未だにヘヴィロテですよ。

YOSHIKIはその分、完璧な作品に拘っていたんですから個人的にはあれで良かったと思います^^;
エントリー内容に全く関係ないですがw

音楽とは関係ない事ですが、ちょっと皆さんポッチャリしすぎていませんか?特にキーボードの方のお腹が・・・(笑)。
北欧は寒いから仕方ないのかな?

音楽性はともかく、体系までイングヴェイやティモ・トルキに似せる必要はないと思いますが(笑)。

まとめてお返事

>学生メタラーさん
素敵な彼女とめぐり合えましたね(笑)。大事にしてあげてください。
NATIONのセカンドはいいですね。「Nation」は個人的にネオクラというジャンルを代表する名曲のひとつだと思います。


>yu-kiさん
もちろんYOSHIKIの完璧主義は重々承知していますが、YOSHIKIのこだわりが理解できるリスナーなんてごく一部しかいないのだから、ある程度割り切ってたくさんアルバムを作ってくれたほうがよかったと思ってしまうんですよね…。

YOSHIKI的に70~80点くらいの曲でも、ファンにとっては充分楽しめる音楽になったと思うので。


>私はカイになりたい さん
こういう音楽をやるためには家に引きこもってたくさん練習をしないといけない、ということなのでしょう。運動不足による必要悪、というやつですかね(笑)。